「サポートをフォーカスしてはいけない」は嘘!?試合を勝ちに導く考え方とは?

さて、周りにこんな人はいませんか?

「サポートフォーカスしないほうがいいよ」というような人、またはサポートをしている人が「なんで俺フォーカスしてきてるの?」という人。

こういう考えは、もう完全に時代遅れです!サポートはフォーカスしていいんです!それを今回の記事では、説明していきたいと思います。

【LOL攻略】集団戦におけるサポートの役割とは?

まずは「サポートとはいったい何をしているのか?」ということを、軽く考えていきたいと思います。

◆キャリーを守ること

一部のサポート、ベルコズとかブランドとかシャコみたいなサポートは置いておいて、ほぼすべてのサポートはキャリーを守ることが役割です。

お金を集めなくても、お金を集めたキャリーを守れるから強いというのが、基本的な考えです。

◆キャリーのダメージを上げること

キャリーの生存力を上げれば、必然的にダメージは上がります。単純に長生きすれば、それだけダメージが上がることもありますし、生きる可能性が上がれば、それだけポジショングも前に取れることになります。

あとは「アーデントセンサー」や「ジークコンバージェンス」の様なアイテム。ルルやユーミやジャンナの様なチャンピオンは、スキルにキャリーのダメージを上げる効果があります。

お金を集めていないチャンピオンが、お金を集めたキャリーのダメージを上げることができれば、とても強いですよね。

集団戦以外のサポートのしていること

「集団戦以外のサポートの仕事は何ぞや?」というと、レーニング以外とても説明が難しいですね。LOLそのものを説明しないといけないので、ここでは簡単に説明していきます。

◆視界取り

サポートの仕事。そういわゆる「ワード奴隷」ですね。視界を取ることによって、仕掛けられず、そして仕掛けることができるようになります。

◆味方のカバー

ワード以外では基本的に味方のカバーをしています。特に、ジャングルと一緒に行動していることが多いです。カバーをすることによって、ミニオンの経験値を吸わないですみますし、自分の体をワード代わりにすることもできます。

集団戦の理想と現実

さて、集団戦の理想的なことを話しましょう。

◆キャリーを落とすことは理想ではある

「フォーカスキャリー」これは基本中の基本です。なぜならダメージを出せるやつを落とせば、こちらは基本的に誰も落ちないからです。死にそうになっても、逃げればいいだけですからね。

よくあるのは育ったタンクを無視して、相手のキャリーを先に落としてしまうことですね。そして残ったタンクを、たこ殴りにすると。

タンクはあくまでタンクです。タンクでダメージも化け物みたいなチャンピオンは、基本的にはいません。なので相手の「キャリーを即死」させてしまえば、ダメージ不足になるので基本的には集団戦に勝つことができます。

◆現実的にフォーカスキャリーは難しい

ただ、現実的には相手も「キャリーが即死させられる」ことを警戒しているわけです。「キャリーの即死=集団戦の負け」ですからね。

大体の試合では集団戦で「キャリーを落とさないと勝てない側」と「キャリーを守れば勝てる側」に別れるわけです。この場合「キャリーを守れば勝てる側」は、当然キャリーを全力で守りますよね。

そんな警戒している相手に対して、キャリーを狙うだけで落とせるなら、だれもキャリーを使いません。サポートだってもう「いるだけ無駄」ということになります。

現実的には、しっかり警戒している相手に「フォーカスキャリー」をするのは現実的ではありません。

サポートを狙う3つの考え

さて、サポートを狙うのにはいくつか考えや狙いがあります。ここではその中でも、よくある3つの考えを紹介します。

◆狙いやすい位置にいる

サポートは「視界を取る」のが仕事の1つです。なので言い換えると「視界の無いところに入って視界を取るのがサポート」ということにもなります。

もちろんそれは危険なことなので、ジャングルとともに動いて安全度を上げます。しかし、特にソロQではそれができていない人が多いです。

サポートは「視界を一緒に取ってほしいな」と思っていてもジャングルが来なかったり、逆にジャングルが「今はいけないよ」という場面で、サポートが勝手に行ってしまうというようなことですね。

こういった場面はソロQだけではなく、普通にプロシーンでもエンゲージを狙っている場面です。積極的に、視界を取ろうとしているサポートを狙いましょう。

理想は「ここの視界欲しがってるだろうなぁ」と思うところを狙って、エンゲージすることです。

◆サポートのフォローは難しい

この話で1番わかりやすいのは「タムケン」ですね。タムケンは「他のチャンピオンを助ける」「味方をフォローする性能」がとても高いチャンピオンです。

しかし「周りがタムケンを助けれるか?」と言えば、その答えはNOの場合が多いです。もしタムケンの横にもタムケンのように「味方をフォローする性能が高いチャンピオン」がもしいたとします。

その場合、恐らく「ダメージがとんでもなく足りてない構成」になるでしょう。なぜなら「他人をフォローできるチャンピオン」のほとんどは、味方を助けるのにスキルを1つ割いているわけですから、ダメージはその分出ません。

そういう構成相手は、特に考えなくても勝つことができますよね。そういったチャンピオンは、自分に「逃げ性能がない」ということが多いです。

タムケンも逃げ性能はない方です。アフターショックも積めませんしね。なので普通の構成の場合「タムケンの横にいるチャンピオン」を狙うとタムケンがフォローできますが、タムケンを狙ってしまえば簡単に落とせてしまうのです。

また基本的に相手は「キャリーを守る」という意識があるので「フォローする側が狙われる」と、どうしていいかわからなくなることが多いです。

◆サポートを落とせばキャリーも落とせる

これはソラカやカルマやジャンナ、ルルなどが当てはまります。こいつらがいるとキャリーをいくら殴っても、シールドやヒールなどがあるので、よほど上手くやらない限りキャリーは落ちません。

しかし先程言ったように、こいつらを狙った場合周りはフォローするのが難しいですし、基本的に「キャリーを絶対守れる」というチャンピオンは「狙われると簡単に落ちる」ように、調整されています。

「キャリーを絶対守るぞ!」という動きをしているサポートを、フルフォーカスしてしまえば、意外なほどあっさり落とせてしまいます。

そういったサポートを落とせば、シールドやヒールがなくなるので比較的簡単にキャリーも落ちますよね。

集団戦はもちろん、その前段階である視界を取りに来ている「キャリーを絶対守れるけど、狙われたらすぐに死んでしまう」というチャンピオン達を、積極的に狙うことは定石です。

プロシーンでジャンナやルル、ソラカなどがピックされにくいのは、こういった場面を狙われるとタンクよりも簡単に、死んでしまうことが理由の1つにあります。

サポートをフォーカスしないという間違った知識が流れている理由

僕はずっと昔から特に「サポートをフォーカスしてはいけない」という風に、思ったことはありませんでした。

周りの人も「ソラカの時は絶対ソラカから!」と、LOLを始めて1週間くらいで教えてくれましたしね。

ではなぜ、そういう考えがあるのでしょうか?ちなみに僕がソロQでソラカを使う時も、なぜか全くフォーカスが来ません。なぜ?

◆キャリーとサポートどちらも倒せる場合の話

もちろん「キャリーもサポートも倒せるとき」は、キャリーを倒します。これは当然ですよね。

「キャリーを倒すためにサポートを先に落とす」という考えがあるわけですから、キャリーを落とせるならそれに越したことはないわけです。

でも「キャリーを落とすにはどうしたらいいのか?」ということが、恐らくイメージできてない人が「フォーカスキャリー」を鵜呑みにしたまま、初心者の人などに教えているのではないかな?と思います。

ちなみに最近教えてるプラチナ1の子も、自分がカルマ使っていて「キャリーよりも先に落ちていいと思っていた。なんならサポートなんだからタンクよりも先に落ちていいと思っていた」と言っていて、頭を抱えました。

◆RIOTが調整できていない前の話

RIOTはそもそも「サポート」という存在を、完全に認めたのはつい最近です。「サポートアイテム」なんてのも、ここ何年ですからね。

もともとは「サポートができるチャンピオン」が「サポート」という名のポジションを、していたに過ぎないのです。

だからRIOT的には、そのサポートチャンピオンを「トップ」や「ミッド」などで「できたら運用してほしいな~」と考えていました。

実際にタムケンも最初は、トップもサポートもできましたし、どちらも強かったです。ソラカなんて、5つのレーン全て行けてましたしね。

アリスターなんかもそうですね。ただそうなると、矛盾が発生するのです。

特にタンクがそうなのですが「ソロレーンに行けるくらいの高いステータスにしないといけないのに、味方を助ける性能も高い」という風な。

これでは「キャリーを守る」ことが、とんでもなく簡単になってしまいます。だからRIOTは色々調整を入れて、今の「狙えば比較的落ちやすい」という、タンクサポートの状態にしました。

有名なのは「ブラウムのヘルスの低さ」などですね。スレッシュなんかも実装当初よりも、相当柔らかくなりました。メイジたちもソロレーンにお邪魔し続けたおかげで、かなりのナーフを食らいました。

その調整前の「サポートフォーカスしても無駄!効率が悪い!」と思っていた人が、いまだにそう思って初心者などを教えたから今の状態になったのかな?と思っています。

◆上手く行った場面しか想像できないから

先程言ったように「上手くやってキャリーを即死させる」ような動きができるなら、それに越したことはありません。

「上手くやってキャリーもサポートもどちらも倒せる場面」で、サポートを狙うのはダメな選択ですよね。

また「サポートは倒したけど相手のADCがそこから上手くやってキャリーをした」という場面が、強く脳裏に焼き付いている人もいるのかもしれませんね。

まとめ

・サポートは視界取りに来たところを狙え

・キャリーを倒したいならサポートから狙う選択肢もある

・サポートはフォローする側、狙われると弱いことが多い

最後に

サポートをフォーカスする
DFMファンが叫んだこのシーン。この記事を書いていたこともあって、僕はとてもうれしかったです。まさにリスクを取らないといけないサポートを狙い撃った、完璧な判断ですね。

もしこのシーン「サポートにリソースを使ったらだめだから!」とかいう古い考えを持っている人がやっていたら、このエンゲージはできなかったでしょう。

あぁ・・・DFM勝ってよかった!本当に良かった!(この記事とは関係のない心からの叫び)

この記事の著者

syouko

syouko

学生時代はスポーツでプロを目指し、その後スポーツのコーチへ。
CIV4マルチという闇のゲームを4年したあとLOLにハマり、アマチュアチームの代表兼コーチとして1年半運営。
LOLを競技として捉えている人達を応援しています。

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