- 2020-7-15
- LOLレーン別Tips, ゼロから始めるリーグオブレジェンド
- LOL攻略, チャンピオン

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この記事は珍しくジャングルによる、ジャングルのための考え方の補助になるための記事です。ジャングルの仕事のほとんどはゲーム中ではなく、ゲーム前に決まっているといっても過言ではありません。
なおこの記事はジャングルが1番に理解しておくべきですが、某有名超絶上手いプロのニダリー使いがこのサーバーに見切りをつけたように、レーナーも理解しておくべきことも説明します。
もしレーナーも理解していれば、某有名超絶上手いプロのニダリー使いも、きっと勝ち続けたでしょう・・・。
【LOL攻略】大きくジャングルチャンピオンを分けてみよう
さて、この辺りはよく使われる言葉なので覚えておいて損はないでしょう。相性を考えるうえで、特性をまず大きく2つに分けていきましょう。
◆肉食系
肉食系は簡単に言えば、相手のジャングルを潰したりガンクをしたり、アクションを起こす側のジャングルです。「レクサイ・リー・シン・エリス」のような、ガンク系ジャングルや「ニダリー・グレイブス」の様な、相手のジャングルを潰しながらファームをするジャングルも、肉食系に含むといってもいいと思います。
◆草食系
草食系を簡単に言えば、肉食系に食われるジャングルです。なので肉食系に食われないように、試合をコントロールしなければいけません。一般的に草食系ジャングルは中盤から後半にかけて、肉食系ジャングルよりも影響力が出てきます。
というよりは序盤に肉食系に負けて、中盤から終盤も影響力のないジャングルは、ジャングルではないと言えるでしょう。
ジャングルの特性を細かく4つに分けて考えよう
さて、ジャングルを理解してる人ほど、この「肉食系」と「草食系」で話ができますが、ある程度理解しないと分からないことが多いです。なのでもう少しジャングルの特性を、分けて相性を考えていきましょう。
もちろんこれは細かく分けようと思えば無限に分けれますが、ここではザックリと4つに分けています。
◆ファーム力
基本的には「ファームの早さ」と「ファームをした場合のヘルスの残り方」を言います。細かいことを言うなら、相手ジャングルに入った場合の安全度。
簡単に言うなら壁抜けができるかどうかも、ファーム力に含むと考えています。「ニダリー・グレイブス・ケイン」などは、ファーム力があるチャンピオンと言っていいでしょう。
◆ガンク力
ガンクの成功率です。「バースト」「CC」「ダイブ性能」を足したものだと考えてください。例えばニダリーならバーストはあるけど、CCが足りません。一方セジュアニなど、CCはあるけどバーストが足りません。
ガンク力が強いチャンプは、2vs2や3vs3も強い傾向にあります。バーストが高くて1人を落としきれば、その時点で勝ちですからね。「レクサイ・エリス・シンジャオ」などが、ガンク力のあるチャンピオンの代表格です。
◆スケーリング
スケーリングは、簡単に言えば「試合の後半どれくらい強いか」ということです。やっぱりジャングルというロールなので、基本的に後半にレーナーよりも強くなるということはありません。ケイルやカサディンのようなことは、期待してはいけません。
この場合のスケーリングは「相手ジャングルよりも強い」というのが基準になるので「セジュアニ・ザック」のようなタンクで後半の視界管理や、集団戦のラインを作れるチャンピオン。
またはレベル6からスノーボールできる「イブリン・へカリム」のようなチャンピオンは、スケーリングがいいといってもいいと思います。
本当は「スノーボール」という項目が欲しかったのですが、キリがないのでやめました。
◆殴り合い
シンプルに殴り合ったら、どちらが強いですかという指標になります。今のメタだと、オラフやトランドルが殴り合いに強いです。これは本当に大事な要素です。
昔の話になりますが、その当時J4とカジックスがメタだった時、2人の相性はほぼ互角でした。しかしJ4のアーマーにナーフが入った途端、J4のカウンターにカジックスが出されるようになりました。
これはお互い同じくらいのヘルスなら、カジックスが殴り勝つようになってしまったからです。ジャングルのマッチアップにおいて、殴り合いの勝敗は大事なのです。
ちなみに今でも、アグレッシブに動かしたいリー・シンに対して、シンプルに殴り勝てるレクサイがカウンターとしてピックされています。
チャンピオンごとに特性を数値化してグラフにしてみる
さて、上記の4つの特性を見た目にもわかりやすく数値化してグラフにしてみましょう。
◆リー・シンが基準と考える
リー・シンは、ほとんどのメタでピックされるほど、全ての項目が高いレベルにあります。その代わり操作が難しいのですが・・・。ジャングルを極めるなら、まずリー・シンを何百回も使えというのは有名な話です。
正直リー・シンに完全に潰されるジャングルは、そのメタではピックできないと考えてもいいレベルです。なので数値化するにおいて、リー・シンを基準と考えています。
◆ガンク系ジャングルは?
一般的に、レクサイやエリスのようなチャンピオンは図のグラフのようにガンク力もそうですが、殴り合いも強い傾向にあります。最序盤はバーストが高ければ、そのまま相手を落としきれる可能性が高いですからね。
◆今メタのグレイブスは?
グレイブスは画像を見て頂ければわかる通り、メタに上がれば本当に強いチャンピオンです。メタでない時は、大体ファーム力と殴り合いを削らるナーフをされているか、周りが強すぎるかです。
ジャングルをプレイする人はガンク以外全てできて、後半も強いグレイブスを好む傾向にあります。ガンクもそれなりに強いですし、正直楽しいです。
◆ニダリーとかいう最強チャンプ
ジャングルにおいて、ニダリーほど強いチャンプはいません。というのもあれだけの機動力で、あれだけヘルスを残せ、そしてあれだけのファームスピードで回れるチャンピオンは、他にいないからです。
ただ先に、皆さんに少し疑問が産まれそうなところを説明します。まず殴り合いの部分ですが、ニダリーは純粋に殴り合うとそこまで強くありません。
しかし槍を先に当ててヘルスを削って、そして自分は回復するということをされると、相手ジャングルはファームをおちおちすることが出来ません。
そういう意味では、ジャングル内での1vs1は本当に強いです。なので殴り合いの評価を、ここまで上げています。
もう1つはガンク力の部分です。確かにニダリーは、槍を当てからのバーストでのガンク力はとても高いです。ただそれをするには、レーナーのセットアップが必要です。
あとは、ニダリーの槍は基本的には横からではなく、後ろから回り込んで当てます。後ろから槍を投げることができるのは、殴り合いの高さとファーム力から相手ジャングルに入っているからです。
なのでこの「後ろから入る」という部分をガンク力には含んでいません。
◆コントロール系ジャングルは?
図を見て頂ければわかるように、コントロール系ジャングルは「コントロールができるジャングル」ではなくて「コントロールしないと勝てないジャングル」と思ってください。
基本的にこういうジャングルが流行るのは
「ガンク行くリスクも高いし、そういうチャンピオンはことごとくナーフされた。かといってファームしてもそこまで強くならないし、相手のを奪い取ってもそこまで意味もない。そもそもレーナーのメタがレートゲーム思考で試合時間が長い」
という、割とジャングルからみたら「?」な、メタで流行ります。
最初に話した肉食ジャングル・草食ジャングルというくくりでは、コントロール系ジャングルのほぼ全てが草食ジャングルであり、肉食ジャングルからはガンクでもファームでも殴り合いでも逃げ回ることになります。
その代わりレートゲームになれば相手ジャングルよりも、大きな仕事ができます。
比べてわかるジャングルの相性と考え方
さて今回のお題である相性を、先程のグラフを使って考えていきましょう。
◆レクサイとリー・シンを比べてみる
リー・シン側は、レクサイにガンク力と殴り合いで負けています。つまり同じサイドにいては相性的に最悪です。相手のレクサイと、できるだけ出会わないようにファームしながら、ここぞというところでガンクを狙います。
逆にレクサイ側は、リー・シンに積極的に殴り合いを挑みながら、相手のラインを下げさせて、相手の陣地内からガンクを狙います。お互いファームをすると負けてしまいます。
◆リー・シンとセジュアニを比べてみる
一方リー・シンと、セジュアニを比べてみるとどうでしょうか?ほぼすべてのグラフで、リー・シンが勝っています。
ただ試合が長引いてしまうとリー・シンは負けてしまうので、セジュアニに殴り合いを挑みながら、ファームを先行し奪い取り、ガンクも決めなければいけません。
試合時間が伸びてしまうと、ピールが出来てエンゲージができるセジュアニに対して、エンゲージもピールもそこそこしかできないリーシンは相性的に悪くなってしまいます。
一方セジュアニの様なコントロール系ジャングル側は、試合時間を延ばすことを考えます。少しくらいならファームを捨ててもいいですが、致命的なほど捨ててはいけません。
なので自分からファームを捨ててガンクをすることは、かなりリスクのある行動になります。
当然リー・シンにキルを取られてもいけません。殴り合いの展開になると、相性的に最悪ですからね。とにかく逃げ回ることです。
お判りでしょうか?リー・シンを使っていても、対面によってこれだけ考え方は変わります。ジャングルの相性と言っても、色々なものがあるということですね。
◆グレイブスとリー・シンを比べてみる
今度は、グレイブスと比べてみましょう。リー・シンはグレイブスにガンク力以外、全て負けています。つまりリー・シンは・・・
「ファーム合戦はせず、殴り合いも極力せず、試合時間を延ばさず、ガンクを先手を取って決める」という、難しいことが要求されます。
グレイブスが、いかに強いかわかりますね。グレイブスは、ほぼすべてのジャングルに対して(ミスさえしなければ)相性的に有利を取ることができます。
◆グレイブスとニダリーを比べてみる
しかし、グレイブスよりも強いチャンピオンがいましたよね?そうですニダリーです。グレイブスもそうですが、一般的にニダリーはファーム系ジャングルと呼ばれています。
チャンピオン本人のバフもそうですが、ジャングルの経験値やゴールドの変更で、メタに上がってくることが多いチャンピオンです。
なのでグレイブスが流行る=ニダリーが出てくるということが多いですね。さて比べると分かる通り、先程のグレイブスVSリー・シンのように、殴り合いとファーム力でニダリーが圧倒しています。
これにより本来グレイブスは、相手ジャングルを潰す動きが得意なのですが、ニダリーを相手にする時はガンクで試合を動かさないといけません。
グレイブスの強みは、もちろんファームと相手のジャングルとの殴り合いですが、相手によってはそうなるということですね。
試合展開によって相対的に変わるジャングルの優劣
さて、今まで散々説明してきましたが、これは構成ももちろんですが、試合展開によって変わります。
試合展開が変わる理由としては、主にレーナがガンクによってキルを取られてしまうような、事故が起きてしまった時です。
そうなってしまうと相手のジャングルは、単純に普通にファームをするよりもゴールドも経験値も得れるわけですから、殴り合いもファーム力も負けてしまいます。
もしくはガンクのセットアップもできてない上に、自分からちゃんと仕掛けてくれないレーナーのせいでガンクを失敗して、相手ジャングルにファームが負けてしまった場合ですね。
単純にファーム差が離れると、レベルも負けるわけですからどんどん殴り合いを要求されます。そうすると、ガンクに行けませんよね。
これを知らないレーナーが「gg jg」「ガンクしろよ」と言われても、ジャングルからしたら「お前が簡単にキルを渡すから、こっちは何もできないんだよね?」となりますよね。
ほとんどのジャングルは2キル取る、もしくはクリープ差が6つ離れてしまえば「ニダリーのファーム力と殴り合い、そしてレクサイのガンク力」を兼ね備えた、最強チャンプになります。
いくら相性的に良くても、レーナーへの介入次第で相性差がひっくり返ってしまうのがジャングルですし、逆に言えば相性が多少悪くてもひっくり返せるのがジャングルの楽しみと燃えます。
まとめ
・チャンピオンの特性を考えよう
・相手ジャングルと自分の相性を考えよう
・弱みを消して、強みを活かそう
・試合展開によって相対的に変わる優劣を意識しよう
最後に
ジャングルは、メタの中心です。ジャングルの考え方こそ、LOLの考え方と言っても過言ではありません。だからジャングルをしない人が、ジャングルに文句を言うことは、あまりオススメしません。
さてそういう愚痴はいくら言ってもキリがないので置いておいて、ジャングルの考え方はここでは語りませんでしたが、メタにも影響されます。
リー・シンはもちろんのこと、例えば僕はJ4の考え方は、メタによって変化するので面白くて好きです。
J4と言えば、あなたはガンク系ジャングルと思いますか?ファーム系ジャングルだと思いますか?答えはどちらも正しくて、今のメタだと「ガンクもできるファーム系ジャングル」というのが正しいです。
何故なら今のメタでももちろん「レベル2ガンク・レベル3ガンク」はできますが、もし失敗した場合相手のグレイブスやニダリー、リー・シンにファームを全て奪い取られて、ゲームが終わってしまうからです。
なんなら決まっても、自分にキルが入らなければ終わるかもしれません。
他にはキンドレッドですね。レクサイがメタの時のキンドレッドは「レクサイを抑え込みながらファームをしてスケーリングするチャンピオン」という認識です。
しかし今のメタのキンドレッドは「トランドルを叩き潰しながらファームをするチャンピオン」となっています。
レクサイ時代は、レクサイをある程度抑え込めば、確実にレクサイよりも後半に仕事が出来たのでそれで勝ちでした。
しかし今は、ADCのパワーが高いので多少キンドレッドが育ったところで、トランドルのウルトとタンク性能でADCをキャリーさせてしまえばよいのです。
なので今のキンドレッドはニダリーほどではなくても、トランドルを叩き潰すのが仕事になっています。
キンドレッドもJ4も、もちろんリー・シンもメタによって考え方が変わってきます。あなたも、こんなジャングルというロールが楽しいと感じてくれたら、嬉しいです。