企業交流戦「AFTER 6 LEAGUE」LoL部門の収録に参加した話

Eスポーツジャーナル読者の皆様、こんにちは!この度、こちらで不定期連載をさせていただくことになったeスポーツライターのスイニャンと申します。すでに、わたしの活動を知っていてくださる方もいらっしゃるかもしれませんが、日韓通訳やMCとしてもeスポーツに携わっています。そして1年前に、こちらでインタビューをしていただいたこともあったりします。興味のある方は、そちらもぜひご覧になってみてくださいね。

企業交流戦「AFTER 6 LEAGUE」とは?


さて、ここからが本題。実は先日「AFTER 6 LEAGUE」という、企業交流戦のLeague of Legends(以下、LoL)部門にゲストとして出演させていただきました。その裏話的な記事をこちらで書きたいなと前々から考えていたのですが、出演の準備に集中するあまり現場で写真を撮ってくるのをすっかり忘れてしまったんです。その点を先に、お詫びしておきます。

ちなみに「AFTER 6 LEAGUE」とは「たたかう、つながる」をテーマにした、社会人eスポーツリーグ。eスポーツを通じて、社内や他企業との絆をつくることを目的としています。採用ゲームタイトルは『LoL』『ブロスタ』『Apex Legends』『eFootballウイニングイレブン 2021 SEASON UPDATE』『PUBG MOBILE』の5つ。PC、モバイル、コンソールと多岐にわたっているのが特徴ですね。


(左から)凸版印刷株式会社、株式会社サイバー・コミュニケーションズ、株式会社エスティーエー、eS-League、株式会社エイプリルナイツ、インターネットカフェDiCE

リーグ運営は、6つの団体からなるAFTER 6 LEAGUE実行委員会が行なっており、後援やスポンサーなどでも非常に多くの企業が携わっています。また、有名タレントらがアンバサダーとして起用されているのみならず、各ゲームタイトルの実況解説陣もコミュニティのインフルエンサーたちが担っていて非常に豪華。さらにゲームタイトルごとに参戦している企業もさまざまで、本当に日本でeスポーツが浸透してきたんだなあとなかなか感慨深いものがあります。

試合はオンライン、収録はスタジオで実施


ありがたいことに、わたしはLoL部門の第1回のゲストとして呼んでいただきました。先に触れていたように、eスポーツで様々な活動をさせていただいていますが、実は平日は韓国企業で貿易事務に携わっているOLでもあり、参加者である社会人の方々と非常に近い立場であるためお声をかけていただいたとのこと。わたしは観戦をメインとしているものの、eスポーツを楽しむ企業人として仲間に入れていただけたような気がしてなんだか嬉しかったです。

試合自体はオンラインで先に実施されており、我々は都内の某スタジオにて、その録画を見ながら実況解説を乗せる形で収録。後日、その模様がネット配信されるという流れになります。第1回の実況を担当するのはVashyronさん、解説は和葉@さん。以前から交流のある方々でしたが、一緒にお仕事をするのは今回が初です。

また、一部の運営スタッフの方とは事前にミーティングをさせていただいていましたが、実際に現場のスタッフの方々とお会いするのは収録日が初めて。社会人らしく名刺交換をさせていただいた後、収録の流れの説明を受けました。これまでわたしが参加してきたeスポーツの現場は、生放送で緊張感のある雰囲気が多かったのですが、収録ということもあり非常にリラックスしたムードだったのが、印象に残っています。

※編集部追記
今回のLOL部門の収録では試合はオンライン、収録はスタジオでという形式で実施していますが同時収録する部門もあるようです。

実況解説陣との裏話をちらっとご紹介


(左から)Vashyronさん、スイニャン、和葉@さん

スタッフの方々が配信機材の調整をしてくださっている間に、Vashyronさんと和葉@さんとわたしの3人は、別室で軽く打ち合わせを行ないました。日本のLoL大会を、よくご覧になる方はご存知かもしれませんが、実は3人体制の放送というのはスタンダードではなく2人体制が一般的です。それもあってVashyronさんとしては、それぞれの役割がイメージできていないため、明確にしておきたいというお話がありました。

一方、わたしは3人体制の放送を経験したことがあり、且つ韓国eスポーツでは3人体制がスタンダードであるため、頭のなかである程度イメージが完成していたのです。LoLの韓国プロリーグに造詣が深い和葉@さんも、幸いわたしと似たイメージを思い描いていたようで、Vashyronさんは進行や状況説明をメインとし、わたしが合間で質問をはさみ和葉@さんが答えるという形に収まりました。

また、リーグを通して視聴者の皆さんがLoL知識を深めていくことを目標としており、以前行なわれた「AFTER 6 LEAGUE設立記念大会」で入門レベルは終えているので、初級レベルから始めましょうということで共通認識を固めました。観戦者がある程度知識を持つゲーマーであるという前提、あるいはまったくの初見という前提のどちらかで実況解説が組まれることが多いなか、初級~中級レベルに焦点を合わせているのも「AFTER 6 LEAGUE」 LoL部門の、大きな特徴と言えるかもしれません。

試合の模様を簡単にレポート


ここからは、第1回の試合の模様を簡単にレポートしていこうと思います。今大会の試合形式は、8企業チームによるBo1の総当たり戦。最も勝利数をあげたチームの優勝となります。DAY1は、3試合が行われました。まだ見ていないという方は録画がありますので、是非↓↓↓を先にご覧いただければと思います。

 

第1試合:株式会社アウトソーシングテクノロジー vs アクセンチュア株式会社

放送でも触れましたが、普段プロリーグを見慣れているわたしにとっては、バンピックの時点でもう新鮮でした。アクセンチュアのバムルータ選手が、ティーモという競技シーンではめったに使われないチャンピオンをピックしたからです。かと思えば、同じチームの天鎖斬月G選手がアジールのアルティメットで敵を引き寄せるテクニカルなプレイを見せるなど、競技シーンさながらの場面も。

試合は30分を超え、ドラゴンやバロンなどのオブジェクトを狙う激しい攻防戦が、何度も繰り広げられます。両チームが3つずつドラゴンを取り、4つ目のオーシャンソウルを狙うところが最大の天王山。アクセンチュアがこれを制し、最終的にチームの初勝利につながりました。アウトソーシングテクノロジーは負けてしまったものの、両チームの非常にレベルが高かったからこそ、この名勝負が生まれたと言えるでしょう。

第2試合:学校法人角川ドワンゴ学園 vs 株式会社コーエーテクモゲームス

こちらの試合もバンピックから波乱です。コーエーテクモゲームスがベイガー、ジグス、ゼドを同時にピック。定石どおりMidレーンに行ったのはゼドで、ジグスADCとベイガーSUPがBotレーンで戦います。競技シーンではなかなか見られない構成ですが、各レーンで戦いを仕掛けるアグレッシブなプレイで、序盤から2桁キルをもぎ取るキルゲームに。

なかでも、リーシンを噛む選手のレク=サイの動きがすさまじい。どこからともなく飛び出してきてキルを狙います。最終的に、31キルを取ったコーエーテクモゲームスの勝利となりました。終始苦しい戦いを強いられた角川ドワンゴ学園でしたが、NekomataMatatabi選手もツイステッドフェイトで良い動きを見せていたので、次回に期待がかかります。

第3試合:株式会社ディー・エヌ・エー vs 株式会社サードウェーブ

先の2戦に比べると、バンピックは比較的スタンダードなものとなった第3試合。Midレーンのカサディンvsキヤナに注目が集まります。試合中盤を迎えたころ、大きな戦場となったのはやはりMidレーン。サードウェーブの、ダディャナザァン選手のキヤナが大活躍を見せます。その後、ドラゴンソウルをめぐる競り合いを制したのもサードウェーブでした。

ディー・エヌ・エーとしては、ツインテール選手のカサディンを早くレベル16まで持っていって勝負したかったわけですが、それまでに負った不利があまりにも大きかったようです。merukatoru選手が、渾身のプレイでエルダードラゴンをスティールしたものの、エースをとられしまいそのままゲームエンド。気づけばサードウェーブが、1万ゴールド以上もの差をつけて勝利しました。

収録を終えて……


「とにかく観戦が普通に楽しくて没頭してしまった」という印象です。収録自体は、自分にできる限りの役割はなんとか果たせたかなと思うのですが、同時に「普段実況解説されている方々は本当にすごいな」と改めて感じました。ゲーム知識が要求されるので事前の勉強は不可欠だし、試合中は頭脳フル回転で喋り続けるため非常に体力を消耗します。わたしは3試合だけで、クタクタになってしまいました。

それでもリーグはまだまだ続くので、もう1回ぐらいゲストで呼んでもらえたら嬉しいなぁと思ったりしています。できれば、今回見られなかった日本ビジネスシステムズ株式会社と株式会社Provisionが出ている試合でもコメントしてみたいですし、別の試合を実況解説されている中目黒のぶ子さん、博多だいらすさんともご一緒してみたいです。それから機会があれば、参戦している企業の皆さんと直接お会いしてみたいという気持ちにもなりました。

最後に共演させていただいたVashyronさんと和葉@さん、そしてスタッフの皆さん、1日限りでしたが楽しくお仕事ができましたことをこの場を借りて感謝申し上げます。反応をくださった視聴者の皆さんもありがとうございました!これからも、様々な形でLoLやeスポーツ観戦の楽しさを伝えつつ、自分も皆さんと一緒に楽しんでいきたいです。

この記事の著者

スイニャン

スイニャン

韓国在住時にeスポーツと出会い、StarCraft: Brood Warプロゲーマーの追っかけとなる。帰国後、2009年ごろからさまざまなWEBメディアで取材・執筆活動を開始。また、語学力を活かして韓国人選手のインタビュー通訳や国際大会の日本代表団引率通訳などの活動も行っている。自らはゲームをほとんどプレイせず、おもにプロゲーマーの試合を楽しむ観戦勢。大学時代に第二外国語で学んだ中国語も現在ブラッシュアップ中。

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