WCS2019 DFM惜しくもプレイインステージ敗退!今後の課題とは?

まず、この記事は評価されていないSteal選手(以下Steal)を、大ファンである僕が一生褒めちぎるためだけに書くことを決意した記事です。つまりそれ以外はDFMファンボーイであり、LJLファンボーイであるおじさんの、ただの感想になります。

Stealは難しいタスクを背負っていた?JGに求められることとは?

出典:detonation
JGの行動選択を大きく分けると、個人的には「ファーム」「ファイト」「スカウティング」に分かれると思っています。簡単に説明しましょう

ファーム

「ファーム」とはシンプルに、JGクリープを狩ることです。ただ狩るんじゃなくて、湧いた瞬間に狩っていくのを狙っていくのが理想的な考え方になります。

ファイト

「ファイト」とは相手ジャングルに入って相手JGや、レーンにガンクをしてキルを狙うことです。

スカウティング

「スカウティング」とは相手のJGの位置を予測する、発見することです。これを上手くすればレーナーは安全に強気にレーニングが出来きますし、相手JGは無駄にうろつく時間も増えます。カウンターガンク等も、このスカウティングが上手く出来ないと出来ません。

他の行動はこの3つの複合

例えば「カバー」はスカウティングとファイトの中間、どっちもすることだと思っていますし、カウンターJGは「ファイト」で勝てるから「スカウティング」してついでに、「ファーム」をする。相手の「ファーム」という行動を、奪い取ることだと思っています。

ソロQでは重視されるファームとファイト

ソロQではこのファームと、ファイトが非常に重要視されています。なぜならこの2つがお金を稼げる行為だからです。味方の誰よりも自分が強いと思ってプレイするのがソロQですし、自分が一番強くなるようにプレイするのがソロQでもあります。

それは個人的に間違いだとは思っていません。少なくとも自分が満足するレートに行くまでは。

ソロQでは価値が少ないスカウティング

しかしそういう意味の、ソロQではスカウティングの価値は非常に低いです。なぜならスカウティングの価値はJGではなく、レーナーが活かすものですし、そのレーナーが信用できるとは限りません。

一番わかりやすく言えば「JGの位置がわかったにもかかわらず、レーナーがJGの介入なしに負けた」「なんならJGの位置を教えたにもかかわらず、レーナーがガンクをもらって死んだ」これが起こるのがソロQです。

もちろん長い目で見れば、スカウティングが上手いJGはレートが上がるでしょうが、非常に強いメンタルが必要となるでしょう。

チームゲームにおけるスカウティングの価値の低下

さてソロQではと言いましたが、RIOTが変更に変更を重ね、視界の確保が難しくなり、突発的に鉢合う可能性が上がった結果、JGは逃げることが許されなくなりました。

(ゴールドだろうが 経験値だろうが 試合時間だろうが 全部くれてやる。だから返せよ たった一つのワード石なんだよ!いや緑スマイトでもいいよ!)

なのでプロシーンですら、スカウティングに使う時間をファームやガンクで育たないと、鉢合った場合のリスクが非常に高くなっています。

スカウティングを重視するのがDFMスタイル

さてそうは言いましたが、違う記事で話題になったように、DFMはアンチキャリー。つまり相手のキャリーをキャリーさせない仕事をMID JGのラインで作っています。

それはつまり何なのか?といえば、個人的にはこのスカウティングの能力が非常に高いからなっていると考えています。昔のように視界で完全に理解できていた頃と違い、今はJGの位置を自分の体を当てて探しています。

そしてその体を当てた情報(いないという情報も込で)相手の行動を丸裸にした結果、相手のキャリーのスノーボールを止めているのです。

なぜStealが先に落ちるのか?

もちろんこの行動には先程言ったように、昔と違いワードでは見破ることができません。つまり相手がどう動くのかを極力自分の体を使った視界確保で、見ないといけないのです。なのでStealが必ず最初にフォーカスをもらう立ち位置にいます。

リスクを一番多く最初に受け持っているのですから、ミスを犯すのも相手が狙うのもStaelになりますよね?成功しても特にキルのようなわかりやすい結果が見えず、ミスばかり見えるので叩かれてしまう。理解している人が非常に少なくて残念です。

WCS2019 DFM戦をみた感想

1戦目

このピック一番熱かったのはエコーがJGに行き、ノクターンがMIDに行ったことです。正直考えすぎかもしれませんが、LJLファイナルでエコーMIDをしたのがこれを狙っていたのでは?と思うほどでした。

ヘカリムが育ちすぎた


正直な話この試合は、最初のガンク2回で終わってしまいました。確かにヘカリムはレベル3.4が弱いと言われていて(今のメタであまり見ないのでもしかしたら評価が変わっている可能性が・・・?)基本的には5からと言われています。

なのでレベル4ガンクは想定外だったとは思います。それにしてもあまりにもヘカリムに無駄な動きをさせず決めさせてしまったのは問題でした。
ガンクをもらったシーン

このルートを通ったヘカリムは、1度も待機することなくそのままBOTにガンクを決めてしまいました。本当はこのルートを通ったヘカリムが、BOTに到達するのが何分何秒というのを把握して、そのタイミングだけでもケアするべきでした。

何秒ケアするかは正直、相手JGとの読み合いになるのですが先程言ったようにヘカリムはレベル4が弱く、最低でも5、できれば6を目指したいチャンピオンです。

エリスやリーのようなチャンピオンなら、10秒でも20秒でも待機する可能性がありますが、ヘカリムでそれをするのは非常にリスクが高いです。

なぜならそこで例えば20秒待機してしまうと、20秒速くファームを行い、レベル5になったエコーとレベル4でファイトしないと行けない可能性が出てくるからです。このパターンは非常にまずいですよね。

だからあのタイミングだけケアすれば、BOTレーンへのガンクはほぼなかったはずです。ただ1つフォローをするとすれば、相手も上手かったですよね。何度も言いますが、あの場面ヘカリムのガンクはほぼありません。

しかもDFMはあのタイミングのガンクだけを警戒してレーンを下げ気味にしていました。にもかかわらず、あそこでキルを取れたのは、相手の方が「キルライン」つまりキルを取るイメージを、正確にもてていたということです。

続くミス


もう1つはこの場面です。この場面revolさんも言っていたように、普通はゴーレムを食べる場面です。しかしこの画像を見たらわかるように、まだゴーレムが上がっていません。

その為、ヘカリムはダメ元でTOPに走った場面ですが、Evi選手(以下Evi)はファームをするだろうと思い、ワードを深く刺しに行こうとしました。そこを上手く相手に突かれた形です。

もしかしたら相手はこういった、DFMの甘さをしっかり研究していたのかもしれません。世界で戦うにはこういった1秒単位のミスが試合を決めてしまうことを、僕たち視聴者も理解するべきです。

2試合目


ピック自体は悪くないと思います。MIDにカルマを置いたキャリー構成を、DFMは何度もしてきました。ラカンでエンゲージを補填して、ダメージはザヤとケイルで出す。そこにプロテクトのカルマと、ゾーンコントロールをするエコー。バランスの良い構成にはなっています。

ミスが続いたSteal

さて、まぁはっきり言えばStealのミスです。これは否定しません。ただこのミスが起こった理由自体は、チーム全体の責任です。

何故DFMはこのスタイルなのか?

そもそも論になりますが、何故Stealがここまでリスクを背負って、スカウティングをするかわかりますか?それはまず、MIDのファイジカル勝負が勝てないことです。

MID周りの視界勝負で2vs2が勝てないなら、先手を取って視界を取ろうということですね。逆に視界さえあればCeros選手(以下Ceros)の理解度の高さで、ゲームをコントロールできます。これがアンチキャリーシステムです。

も1つはサイドレーンのフィジカルの高さです。レーンのタイマンなら負けないという自信を持っているのでしょう。こういったいびつな形がDFMのスタイルを作っていますし、逆にこのいびつな形を高いレベルでまとめているからこそ、他のチームにないピックや試合展開を作れるのです。

負けてしまったサイドレーン

ソロQしかしたことがない人は当然ですし、なんならアマチュアチームのチャレンジャーチームですらレーニングというのは基本的に、10-0や0-10でしか行っていません。意識しているチームでも常に6-4をキープする等で安全にしているくらいではないでしょうか。

しかしプロシーンのレーニングは、TOPサイドかBOTサイドかわからない。TOPサイド30%、BOTサイド70%。100%TOPサイド。みたいなコールで、レーニングの仕方を変えています。

例えば1試合目のBOTガンクに関しては、あの時間BOTサイドは99%。しかし10秒待てば80%、20秒待てば99%TOPサイドという状況でした。いつものDFMなら間違いなく刺さっていないでしょう。

しかし相手が上手いこと、DFMが世界戦という大舞台で、適切なメンタルを持って入れなかったことも重なり、大きなミスになってしまいました。

Stealがより難しいタスクを背負ってしまった

負けてしまったサイドレーンに、1試合目よりもしっかりとしたタスクを背負わせるのはメンタル的にもきついでしょう。チーム的にどういった話し合いがあったかわかりませんが、明らかにStealはいつもよりリスクを背負ってスカウティングをしに行き、その結果デッドラインを超えてしまいました。

DFMの弱点が露天してしまった

個人的にDFMの大きな弱点だと思っているのが、Eviのスプリットプッシュを活かせないことです。「いやEviめっちゃスプリットしてるやろ!」と思いの方は少し騙されていると思っています。

Eviのスプリットプッシュが完全に刺さっているのは、相手を大きく潰せるときだけなのです。小さな有利しかない場合、DFMはほぼ100%グループアップをする傾向にあります。

実際にこの試合、相手のナーはフルタンクに行きました。もしこれがスプリットプッシュの得意なチームなら、ウエーブ処理が無く、キルラインが低いナーに対してケイルを使ってスプリットプッシュで押し込むはずです。

もっと上手いチームなら、グループアップとスプリットプッシュの圧力両方を使って、相手を混乱に陥れたでしょう。

グループアップをするには試合時間が伸びすぎた

この構成でグループアップを選択するには、もちろん序盤のミスも響いていますが試合時間を伸ばしすぎました。この構成の強みは「ケイルが馬鹿みたいにダメージを出しながら大暴れをし、バロンを取ること」だと思っています。

逆に言えば「ケイルがダメージを出せる環境じゃないと弱い」ということになりますね。先程も言ったように、相手はナーというフロントラインを全力で固くし、エズのポークで削ってきていました。

相手にライズというチャンピオンがいる限り、DFM側が飛び込むのはかなりリスクが必要です。つまりこの試合は「飛び込んだほうが負けるが、キャッチはどちらも狙えた」という試合であり、ポークができる相手側のほうが1枚手札の多い状態でした。

そしてグループアップは試合時間が進めば進むほどできるので、DFM側はもっと早くバロンラッシュや、スプリットプッシュでのインヒビター確保をしないとだめでした。

3試合目


うおおおおおおおおおおおDFM!DFM!DFM!

ということで本当にいい試合でしたね。DFMらしい構成で、ほぼミス無く試合を終わらせてくれました。1番良かったのは、ノクターンガリオという強みを使った、目の前にある有利よりもより大きな有利を取りに行った判断があったことです。

「自分から仕掛ける」という日本のチームに足りてないものを、しっかり行えた試合でした。またヘカリムは育ったものの、その育ち具合を完全に封殺することに成功していましたし、「ADCはタンク」というYutapon選手(以下Yutapon)らしさも出た素晴らしい試合でした。

メジャーリージョンに勝ったのは、LJL初になります。正直本当に感動しました。

4試合目


なんもいえねー・・・なんもいえねーよ・・・今見直しながら僕は泣くことしか出来ませんでした。DFMらしい構成で負けたんならもう仕方ないかな・・・力負けです。

WCS2019を終えて

いや終わってないんですけどね。多分あと少ししたらSKT!SKT!SKT!って言ってるんですよ。いやでも今の気分はもうなんかWCS終わったなって気分です。そして今思っているのはDFM頑張ったなって気持ちと、ずっと言ってきたLJL全体のレベルの向上が無かった結果なんだろうなということです。

たしかにV3は強いチームでした。正直、最近の中ではDFMを除けば一番強いチームだったでしょう。しかしLJL全体はどうでしょうか?すごい選手が現れたぞ!の9割が最近では韓国人な気がします。

最近いい選手が出てきたなと思った日本人選手は、Ace選手とRaina選手だけです。それ以外はほぼ全て今まで評価されていた選手たちですよね?BCの面々は正直期待していますが・・・。来年の爆発に期待してあえて、今シーズンはまだまだだと言いたいです。

僕は内情を知りませんが、給料面はかなり改善されていると聞きます。高卒、なんなら高校に通いながらプロになり、大暴れする選手がそろそろ出てこないと、LJLの世界への挑戦は終わっていまいます。

次の世界戦にみんなが言っていること知っていますか?StealをBlank選手にみたいなこと言っているんですよ?違うでしょ。本当に世界を考えるなら「DFMだらしねぇな!やっぱり来年は若くて育ったBCが最強!」「いーや!来年こそ補強したSGだね!」みたいな会話にならないとおかしいんです。

来年はもっともっとDFMを苦しめるチームが出てくることを願うDFMファンです。

画像出典:twitch

この記事の著者

syouko

syouko

学生時代はスポーツでプロを目指し、その後スポーツのコーチへ。
CIV4マルチという闇のゲームを4年したあとLOLにハマり、アマチュアチームの代表兼コーチとして1年半運営。
LOLを競技として捉えている人達を応援しています。

この著者の最新の記事

関連記事

ページ上部へ戻る