Sengoku gaming Raina選手へのインタビュー 2019年のLJLを振り返ってもらった

Sengoku gaming(以下SG)のサポートを務め、今シーズン解説のRevolさんに褒められることが多かったRaina選手。実際に解説陣のリクルートさん、和葉さん、そしてRevolさんに直接お会いして、お話を聞かせてもらったときも、「シンプルに上手くなった。今年から1部では新人なのにすごく成長している」という言葉を頂くほど。そんな成長著しい彼にお話を聞かせていただきました。

――今シーズン振り返っていかがですか?


Raina選手: チーム的な話では、率直にいって残念な結果になって悔しかったです。特に感情的にそう思ったのは、リーグの最終日「これで終わりなんだな。他のチームはプレイオフに向けての準備期間なのに」と悔しい気持ちと悲しい気持ちになりました。

個人的なことを言えば、PoohManDuコーチが来て細かいフィードバックが増えて意識することが増え、この夏は成長したシーズンになったと思います。ただまだまだミスもありますし、今シーズンの成長で満足せずにもっと上手くなりたいです。

――SGが出来て1年経ちましたが、1年通してはどうでしたか?

Raina選手:春のシーズン最初の方は本当に大会慣れしてなくて、すごく緊張していつものパフォーマンスが出せなかったのは覚えています。でも夏が本当に濃いシーズンだったので、春の記憶はちょっと薄いですね。

――春から夏になって、メンバーも2人代わりましたよね。その辺りはどうだったんでしょうか。

Raina選手: ダイキ(DonShu選手)は練習生でしたが、まだこの夏には出す予定ではありませんでした。しかしReiya(Reiya選手)に関しては色々事情が重なって交代するしかなかったので、色々すっ飛ばしての起用で、ダイキも大変だったと思います。

しかもJGにはまぁ・・・めちゃくちゃすごい人が来て、コーチにもすごい人が来ましたよね。正直ダイキはまだまだ実力が足りていなかったので、成長したり慣れたりする時期だったと思います。

そういった状態で世界の頂点を経験している2人がいるプレッシャーの中、1シーズン乗り切ったのはよくやってくれたなと思います。

――Blank選手についてはどうですか?

Raina選手:もうなんていうか言うことは無いですね。学ぶことしかなかったです。最初みんなスクリム(練習試合)なのに緊張していましたね(笑)でもだんだん慣れてきました。

プレイ面でもファイト時のアグロの管理もすごいし、序盤もすごく動かしてゲームを作ってくれました。日本語も途中からどんどん覚えて、「ここに行く」「今ここ行ってはいけない」「今帰ろう」とか行ってくれてやりやすかったです。

――特にここはすごいなと思った部分とかありますか?

Raina選手:色々ありますが、一番はアグロのことですね。こんな風にアグロの受け方が出来て、生きて帰ってこられるんだと感心しました。これをBlankだけじゃなくて、みんなができればもっとすごい集団戦ができるんだろうなと思いましたね。

――今はサポートもサブタンクとしてアグロを受けることが大事と言われていますよね。

Raina選手:そういう動きは、サポートはレベルも装備も足りないので、本当に難しいです。でもJGも同じく、レーナーほどそういったものが無いことが多い中、本当に上手くアグロを管理するので見ていてすごいですね。

――春から一緒のTaka選手についてはどうですか?

Raina選手:TakaはMIDなんですけど、今のLOLはJGとMIDはほぼセットと考えられています。なのでその相方がBlankになったプレッシャーはすごかったと思います。

特に後半はフィードバックがすごく増えてきて「もう無理だー」とメンタルに来ていた時期もありました。立て直すことは出来ていたんですけど、今シーズンは、苦しかったかもしれません。

――こちらも春から一緒で、BOTレーンの相方としてのOdduGi選手についてはどうですか?

Raina選手:前シーズンから相方として組ませてもらっていますけど、彼は僕にとって先生です。本当に色々教えてもらって成長させてもらいました。

――RevolさんもRaina選手を今シーズンは絶賛していましたね。僕個人としても、確かRevolさんも解説時に言っていたと思いますが、タムケンのようなレーンフェイズ弱いと評価されているチャンピオンでも、レーンを勝ちに導くことが多かったように感じます。

Raina選手:そうなんですか?嬉しいですね。でも本当に色々教えてもらえていて、例えば名前に挙がったタムケンですけど、実はレーン強いです。でも実際僕も「タムケン、レーン糞よえーな」と思っていました。

Wの変更が入る前ですら、弱いと思っていましたからね。でもOdduGiが色々教えてくれた結果「このチャンピオン強いわ!そらLCKでも使われるわ!」って気づきました。彼がいなかったらここまで伸びなかったと思います。やっぱり僕にとって先生ですね。

――レーンフェイズから有利を作ることも多いですよね。


Raina選手:レーンフェイズはかなり意識していますよ。OdduGiがそういうレーンフェイズから「主導権を握ろう、相手に絶対渡したくない!」というプレイヤーなので。やっぱりやられる一方じゃ有利が掴めないので、そういうところをいっぱい教えてもらって意識しています。

――やっぱり日本人ADCとは違いますか?

Raina選手:僕が組んだ日本人ADCが一人しかいないので・・・正直わからないですね。まぁでも失礼かもしれませんが、OdduGiの方がめちゃくちゃ上手いです。でもKRなら彼みたいにみんな教えてくれるのかな?と考えたら、そんなことないと思います。

正直、春の僕は下手だったので、サポートを変えられてもおかしくなかったと思いますし、OdduGiが教えてくれないADCだったらこんなにも成長してなかったと思うので、彼でよかったなと思います。

――もう少し戻って、LJLCS時代はどうでしたか?

Raina選手:その時期はプロと言うよりも、準プロという感じでしたね。言っちゃえば給料がSGに入ってガッツリ貰えるようになりました。確かテレビで言っていたと思うのですが、少し前のLJLはたしか大学の初任給くらいだったはずです。

でも今は、もっともらえていますよ。ルーキーの僕ですらこんなに貰えるのは正直嬉しいですね。「自分の好きなことがこんなに貰えるんだ」って。日本のEスポーツ全体を見ても、固定給でこんなにも貰えるのは多分LOLだけじゃないですかね?

――恐らくそうですね。賞金稼ぎ系のプロやスポンサーが付いているのは別として。

Raina選手:でもLOLの給料がここまで貰えるのはEスポーツ全体の評価が上がってきている証拠だと思っていて、給料が上がればそれだけEスポーツに集中して取り組めます。

僕の場合なら、ゲーミングハウスでご飯も出ますし、まぁ使う暇が無いというのもありますが、将来のことを考えて貯金することもできています。そういう不安が前よりも無いのはいいことだと思います。

――今日は何もなしだとあれだと思って、軽くデータ持ってきました。これを見てなにか思うことはありますか?サポートを数字で判断するのも難しいと思いますが・・・パンテオンサポートがやっぱり一押しですね(笑)

Raina選手:他のインタビューでも答えましたが、このパンテオンサポート絶対にMVP取ったと思ったけど、1票も入っていませんでしたね(笑)今まで一度もMVP取っていないので、僕の知名度が上がってほしいです。

――データを見てどうですか?


Raina選手:こういうデータをあまり見ないので新鮮ですね。まず思ったのは、僕が得意なノーチラスの勝率0%ですね・・・悲しいです。あとは僕のほうがワードを他の上位チームよりも置けていますね。

でもこれ多分、試合時間が伸びてしまっているのと、負けていてコントロールワード壊されているからかな?ソロキルも1回取っていますけど、全く覚えていません。

――印象に残る試合とかはありますか?

Raina選手:苦しいシーズンだったのであまり覚えてないんですけど、このRJ戦は覚えていますね。かなりいいペースで試合運んだけど、僕たちが変なThrow(試合を投げ捨てる)をして負けてしまった。

この試合で勝てないなら「どうやって勝てばいいんだ」と思いました。もう一つもRJ戦ですね。18分で試合が終わっていますね(笑)確かこの試合は相手のミスが立て続けに起きた試合だと思います。

――他に気づいたことはありましたか?
Raina選手:今シーズン僕たちのチームは試合時間が長めで(LJL内では3番めに長い)なんですが、LJL全体が長く感じます。LJLメタとでもいうのでしょうか。そういったところを僕から変えたいと思っています。

実際、今シーズンはBlankがいたので、序盤から試合は動かせてはいたんですよね。でも途中で自分たちが事故ってしまって、結果試合時間が長引いてしましました。でもあれだけ試合を序盤から作って、動かすジャグリングができるBlankは流石だと思いました。

――今シーズンを振り返って他に何かありますか?

Raina選手:実は今シーズン、2-0で勝って帰ったことが無かったです(笑)だから帰り道雰囲気が重かったです。でも前シーズン一度も勝てなかったBCに、最後に勝てたのは本当に嬉しかったですね。

BCに勝てなかったということは、Yutorimoyashi選手にも一度も勝ててなかったのですが、今シーズンはV3にも勝てたので、Yutorimoyashi選手にも勝てました。

――苦手な選手とかいるんでしょうか。

Raina選手:先程いったADCのYutorimoyashi選手の相方を務める、サポートのviviD選手が苦手です。レーンフェイズからガンガン行こうって意識しているように感じますね。だからレーン戦が本当にめちゃくちゃ強いです。少しちょっかいかけたら本気で殴り返してくるイメージですね。

――個人的には、観戦画面で見るとそこまでそういうイメージ無いですね。

Raina選手:本当ですか?相手チームによって変えているのかもしれませんね。

――ファン目線で見ると、BOTレーンがずっと映っていないので、その辺りの話は新鮮ですね。LJLでもPro Viewで選手の画面が見られると嬉しいんですが。

Raina選手:そう言えばPoohManDuコーチにSKTの携帯を持っていれば見られるPro Viewのようなものを見せてもらいました。しかも無料で見られるみたいです。無料で見られるのはすごいですよね。特典がつくくらい、韓国の文化ではEスポーツは根付いているみたいですね。

――SGもなにかありませんか?契約したら「Raina選手の視点が見れる!」みたいなね。

Raina選手:絶対イヤですね(笑)来たら拒否したいです。「こいつここ見てねーじゃん」みたいなこと言われるの絶対イヤです(笑)。そういう意味ではBlankの視点はすごいですね。

――お酒とかは皆さん飲まれるんですか?

Raina選手:基本あまり飲まないですね。Blankはお酒好きだけど、弱いですし。ダイキとかは未成年だから絶対飲めないわけで。だから試合後の打ち上げの居酒屋も必ず先に帰らせています。いつもトボトボ寂しそうに帰っていますね。

――焼き肉とかにしてあげたらいいのでは・・・?

Raina選手:・・・確かに!焼き肉とかで良かったですね!誰も気づかなかった!いやぁかわいそうに。未成年の選手が増えてくるので、その辺りの配慮もこれからはしてあげないとだめですね。

――普段はどんな生活をしているのですか?

Raina選手:大体13時に起きてご飯を食べます。その後スクリム3戦を2回する感じですね。それを週6です。たまにスクリム3回することもあります。大体の日本のチームは、他もこんな感じなんじゃないですかね?

大体スクリムが15時から始まって、19時頃まで。そこからご飯と休憩を挟んで、20時から24時まで2回目のスクリムをします。そこからソロQ等をして寝る感じですね。

――大変ですね。

Raina選手:夏のシーズンが始まってすぐは、スクリム終わった後の練習をめちゃくちゃ頑張っていました。フィードバックが多くてそれをなんとかしたかったことと、すごい選手が入ってきたので、なんとかレートを上げようと思っていました。

一度僕はマスターまで上がりましたが、その後ダイア1まで落ちてしまったんですね。PoohManDuコーチと、Blankがいてダイア1はありえないと思ってめちゃくちゃ頑張りました。でも集中力とかが落ちてしまって、逆にダイア3まで更に落ちてしまって・・・。

それに加えて頑張りすぎてすごく腕が痛くなってしまい、体調的にも周りに「顔が死んでるよ」と言われだしました。その時が一番しんどかったです。「ダイア3まじかよ・・・」ってね。その後そういうことをチームのスタッフやコーチが心配して、ソロQを4時以降禁止にされました。そのおかげかダイア1まで戻しましたし、腕の方もましになりました。

――選手の今レートはどれくらいですか?

Raina選手:今はダイア1とマスターを行ったり来たりしています。1年前のCS時代は、D1とD2を行ったり来たりしていましたね。

――すごいですね!1年でそれだけ平均レートが上がるのはすごいことだと思います。

Raina選手:でもD1は恥ずかしいと思っています。個人的な意見ですが、やはりプロとしてお金をもらっている以上、最低でもマスターはないとなと思っています。Enty選手が一度チャレンジャー行ったので、みんなイメージ的にはチャレンジャーですよね。僕もチャレンジャーや、グランドマスターまであげてそういうイメージを持ってもらいたいです。

――そういう意味ではチャレンジャーを維持しているEvi選手はすごいですね。

Raina選手:でもEvi選手も最初はチャレンジャーを維持できなかったと言っていました。よく考えたら、僕も最初は日本サーバーのチャレンジャーを維持できませんでしたが、今では余裕で維持できます。やられて、学んで、それでレートは上がっていくんだなと思います。

ちなみに某有名LCKチームの練習生たちともスクリムをさせていただきました。まぁ負けたんですけど・・・彼らはチャレンジャーだらけですからね。LCKは2部でも強いですやはり。

――選手たちの今シーズンの日常を聞かせてください。他に休憩中、何されているかとかあればお願いします。

Raina選手:Blankはジムが好きです。選手はほとんどジムに入っていますが、僕は最近サボりがちなので解約しようと思っています。その代わりマッサージとかは行っていますね。Blankは休憩中、韓国の動画なのでよくわかりませんが、食べ物の動画とか見ています。

――SGは掛け声も変わっていますよね。

Raina選手:あれはTakaだけですよ(笑)「フォオオオオ」ってやつですよね。一度Takaじゃなくてダイキがいいプレイしたときに、「フォオオオオ」って叫びだしたんですね。当の本人のダイキは、無言なのに。チームのみんなは「逆だろ(笑)」って。

――PoohManDuコーチはどうですか?

Raina選手:コーチはUFOキャッチャーの動画をよく見ていますね。彼は結構子供っぽくて、だからかわからないですけどよく2人で出かけました。今シーズンは一番よく出かけたのはコーチなんじゃないかな。

――今後の目標お願いします。

Raina選手:先程言ったように、まずKRソロQのレートをグランドマスターへ行くことです。そしてチームでもまずプレイオフに行きたいですね。まだ一度も行けていないので。そしてプレイオフから優勝したいですね。歓声を浴びたいです。今も勝てば浴びているんですけど、もっともっと今以上の歓声を浴びてみたいですね。

――最後にファンへお願いします。

Raina選手:最初から今シーズンは期待がかかっていて、応援してくれるファンも多かったです。でも結果ははっきり言ってよくなかったですよね。でもそんな中、応援し続けてくれるファンがいたのは本当に嬉しいです。来シーズンはもっといい結果を見せたいので、応援してくれると嬉しいです。あとファンなら僕にMVP投票してください!

おまけ


Raina選手:このハンバーガーうめぇ!

――これ食べている所ツイッターとかに出る一番目立つところに使うので

Raina選手: 辞めてくださいよ!

――これがきっかけでEスポーツ番組の食べ歩きコーナー持てるかもしれませんよ。ライナ食べ歩きの旅みたいな。
カメラ音(カシャカシャカシャカシャ)
Raina選手:連写しすぎ!食べづらいな。でもまじでうまいなこれ

おまけのおまけ

LJL決勝の日。チームブースにて

この記事の著者

syouko

syouko

学生時代はスポーツでプロを目指し、その後スポーツのコーチへ。
CIV4マルチという闇のゲームを4年したあとLOLにハマり、アマチュアチームの代表兼コーチとして1年半運営。
LOLを競技として捉えている人達を応援しています。

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