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シャドウバースのネクロマンサーについて、クラスの特徴やおすすめデッキなどをご紹介しています。葬送やリアニメイトなど、初見では分かりにくいキーワードも解説しているので、初心者の方も参考にしてみてください。
ネクロマンサーのキーワード能力
ネクロマンサーとは「死霊術師」という意味で、ゴーストやゾンビなどのカードを使ったり、破壊されたフォロワーを再利用したりするのが得意なクラスです。略称は「ネクロ」「Nc」など。主なキーワード能力としては、次の4つが挙げられます。
- ラストワード
- ネクロマンス
- リアニメイト
- 葬送
ラストワード
ラストワードとは、フォロワーやアミュレットの破壊時に働く能力のことです。全クラス共通の能力ですが、特にネクロには強力なラストワードを持つカードが多く、ラストワードを軸にしたデッキも組めます。
ただし、破壊ではなく消滅・変身・手札に戻るなどの効果を受けた際は、ラストワードは働きません。
◆ラストワードの関連カード例
- デスキャットリーパー:ラストワード 相手のリーダーに1ダメージ。自分のリーダーを1回復。
- 死門を繋ぐ者:ファンファーレ/進化時 コスト2以下の「ラストワードを持つフォロワー」をランダムに1枚、自分のデッキから場に出す。ラストワード 自分のリーダーを1回復。
- 勅令の咎人・イステンデッド:ファンファーレ 破壊された「ラストワードを持つカード」が10枚以上なら、他のカードすべてを破壊する。ラストワード 自分の墓場を+3する。
ネクロマンス
ネクロマンスとは、後に続く数字分の墓場を消費して発動する能力のことです。例えば「ネクロマンス6」なら、墓場が6以上あれば発動できます。
また、ラストワードでネクロマンスが発動する場合は、破壊されたカード自身も墓場に含まれます。例えば「ラストワード ネクロマンス3」なら、墓場が2あれば破壊されたカードも含めて3に達し、ネクロマンスが発動します。
◆ネクロマンスの関連カード例
- 友魂の少女・ルナ:ファンファーレ ネクロマンス6;自分のEPを1回復。
- 霊体の侵入:ゴースト1体を出す。ネクロマンス6;それは進化する。
- 死竜の暴食:自分のネクロマンサー・フォロワー1体を+3/+3する。ネクロマンス20;+3/+3ではなく+10/+10する。
リアニメイト
リアニメイトとは、後に続く数字と同じコストの「破壊された自分のフォロワー」1体を場に出す能力のことです。例えば「リアニメイト4」なら、コスト4の破壊されたフォロワーを出せます。リアニメイトの仕様は少し複雑なので、詳しくは関連カードの下でも解説しています。
◆リアニメイトの関連カード例
- ケルヌンノス:ファンファーレ このバトル中「自分がネクロマンスした値の合計」が20以上なら、リアニメイト10。進化時 リアニメイト4
- 不死者の訪問:リアニメイト6。カードを3枚引く。自分の墓場を+3する。
- ボーンリボーン:リアニメイト2。エンハンス5;リアニメイト2ではなく、リアニメイト7。
◆リアニメイトの仕様
リアニメイトで出せるフォロワーは、状況によって異なります。例えば「リアニメイト4」の際にコスト4のフォロワーが破壊されていなければ、場に出るのはコスト3以下で最大コストのフォロワーです。同じコストで数種類のフォロワーが破壊されているなら、その中からランダムに1体が抽選されます。
同名のフォロワーが複数破壊されているなら、そのフォロワーが抽選される確率は高くなります。例えばスケルトンは3体、プロダクトマシーンは2体破壊済みなら、リアニメイトの確率はスケルトン60%:プロダクトマシーン40%です。
葬送
葬送とは、手札のフォロワー1枚を選択し、選択したフォロワーの能力すべてを失わせて破壊することです。葬送によって「カードを1枚引く」「自分のリーダーを2回復」などの付随効果が働きます。葬送されるフォロワーは能力すべてを失うので、ラストワードや場を離れたときの効果は働きません。
また、葬送するためにフォロワーを一度場に出すので、盤面を空けておく必要があります。フォロワーの能力で2回葬送する際は、フォロワー本体も含めて3体分の空きが必要です。
◆葬送の関連カード例
- 御宿の幽霊犬:ファンファーレ 葬送したなら、カードを1枚引く。
- 《恋人》・ミルティオ:ファンファーレ 2回葬送したなら、リアニメイトX、リアニメイトY(XとYは合計が6になるようにランダムで決まる)
- 魂の岐路・ラカンドウラ:自分のターン終了時、そのターン中に葬送した回数が2回以上なら直接召喚され、手札に加わる。場を離れるとき、ランダムな相手のフォロワー1体に3ダメージ。
ネクロマンサーの特徴
墓場の数や破壊されたフォロワーを活かすのは、ネクロならではの戦法です。その特徴を詳しく見ていきましょう。
- 墓場の数を利用できる
- 破壊されたフォロワーを使い回せる
墓場の数を利用できる
バトル画面にドクロのマークで表示されるのが墓場の数です。
ネクロ以外で墓場の数を参照するカードは、エルフクイーンや冥府への道(ニュートラル)など数少ないです。溜まった墓場の使い道として、ネクロにはネクロマンス能力の発動があるので、墓場の数を意識する立ち回りが求められます。
◆墓場が増える行動
- フォロワーやアミュレットが破壊される
- スペルをプレイする
- カードの能力で増やす(自分の墓場を+する)
- 手札を捨てる(手札から溢れた場合も含む)
墓場は、上記の行動によって増えていきます。例えば「自分の墓場を+3する」ラストワードが働いたら、墓場は合計で4増加します。フォロワーやアミュレットが消滅すると、墓場が増えずラストワードも働きません。そのため、消滅を苦手とするネクロのデッキは多いです。
破壊されたフォロワーを使い回せる
破壊されたフォロワーを復活させるリアニメイトは特に強力です。他のクラスでもリアニメイトを持つカードや、リアニメイトに近い能力は使えますが、それに特化したデッキはネクロでしか組めません。
ネクロの強みは、自分のフォロワーを破壊するカードが豊富なことです。葬送カードに加えて、ソウルコンバージョンや霊魂の統率など、自分の場のフォロワーを選択して破壊するカードが多くあります。消滅や変身を避けるために、フォロワーを自壊させるのは非常に有効です。
◆手札事故のリスクも大
葬送・リアニメイトを軸とするデッキはコンボ性が高く、上手く回らない可能性もあります。主なデメリットは次の3つです。
- 適当なフォロワーを葬送したいのに、手札にフィニッシャーが固まると葬送対象を選びにくい。
- 手札にスペルが固まると、そもそもフォロワーを選べず葬送できない。
- 高コストのフォロワーを葬送→リアニメイトしたいのに、高コストだけが固まると動けない。
コンボに必要なパーツが揃わず手札が偏ってしまうのは、コンボデッキ特有のデメリットです。ただし爆発力は高いので、安定重視のデッキを上回って環境トップに立つことも珍しくありません。
【2023年7月】ネクロマンサーのおすすめデッキ
- ゴーストネクロ(ローテーション)
- 骸ネクロ(アンリミテッド)
ここでは実際に活躍しているネクロマンサーのデッキをご紹介しています。立ち回りや採用候補など、ぜひ参考にしてみてください。
ゴーストネクロ
- デッキコード発行
- 総エーテル:42,200
- フォーマット:ローテーション
ゴーストネクロは、1/1疾走のゴーストを軸に攻めるデッキです。マスカレードゴーストで盤面を強化しつつ、疾走とバーンダメージで押し切ります。
◆マリガンでキープするカード
- 忠犬のゴースト
- ゴーストフレンド
- フレイア
- プチゴースト・バケルス
- 霊魂の統率(先攻時、1コストのフォロワーとセット)
- マスカレードゴースト(低コストのカードとセット)
忠犬のゴーストやゴーストフレンドなど、低コストでゴーストを出すカードを探しましょう。先攻なら1コストのフォロワーが残りやすく、霊魂の統率を使いやすいためセットでキープします。フレイアは、レジェンドティーチャー・ルシウスの確定サーチに使えます。
序盤の動きを確保できていれば、キーカードのマスカレードゴーストもあると安定感が増します。
◆ゴーストを並べて攻撃
序盤からゴーストを並べて相手リーダーの体力を削り、必要に応じてフォロワーも処理しましょう。特にルシウスは3/3必殺で、ゴーストを2体出す強力なフォロワーです。ヴァンプやビショップ相手なら、ルシウスを進化させてリーダーへの4ダメージを狙いましょう。
また、連携も稼げるのでミカエルの直接召喚が早く、突進とリーダー2回復を活かせます。魔炎の斬撃もあれば、全体2ダメージ(ネクロマンス4)でフォロワーを処理しつつ、リーダーの体力も削れます。
◆マスカレードゴーストで盤面強化
中盤はマスカレードゴーストを出し、ゴーストをバフして攻撃しつつ、4/4守護のジャイアントゴーストで盤面を固めましょう。破壊されると次のターンに復活するので、そのタイミングでもう1枚マスカレードを出したり、弔魂の幽霊船や霊魂の統率などでゴーストを並べたりできると強力です。
直前のターンに自分のフォロワーが進化していれば、冥境の砲犬・ケルベロスから加わる冥河の渡し守・カローンで、マスカレードを確定サーチできます。さらにカローンの進化時効果(ネクロマンス5)でコストを-5し、0コストのマスカレードを出しましょう。
◆ゴーストヴァニッシュで大ダメージ
最後はゴーストヴァニッシュのエンハンスで「消滅した自分のフォロワーの数÷2」のダメージを与えましょう。ゴーストやジャイアントゴーストを出した分、消滅した数も増えて大ダメージになるので、フィニッシャーとして使えます。
◆その他の採用候補
- ネクロカーニバル:ゾンビとゴーストを1体ずつ出す。エンハンス6なら、ゾンビではなくリアニメイト5。序盤の動きと、マスカレードの復活用に。
- メタトロン:進化後 相手よりEPが多ければターン終了時にPPを+1する。リーダーに1ダメージを与える1/4守護なので、先攻でも後攻でも強い。
- フォーリンショット:場のフォロワー1体を堕天使に変身させ、ランダムな相手のフォロワー1体に4ダメージ、相手のリーダーに2ダメージ。ミラーマッチやマナリアウィッチなど、変身に弱い相手へのメタに。
骸ネクロ
- デッキコード発行
- 総エーテル:23,800
- フォーマット:アンリミテッド
骸ネクロは、自分の場にカードを4枚並べて骸の王を出すデッキです。骸の王による「自分の他のカードすべてを破壊する」効果を活かすため、強力なラストワードを持つアミュレットを並べます。
◆マリガンでキープするカード
- 骸の王
- ジャーニーゴブリン
- 百鬼夜行
- フレイア
- 幽魂の棺
- ノーライフパーティ
- スピリットイーター
- 深淵の大佐
キーカードの骸の王に加えて、1ターン目にドローするジャーニーゴブリンや、ネクロのフォロワーをサーチする百鬼夜行を探しましょう。フレイアは深淵の大佐を確定サーチできます。その他、骸の王を出すために2コストの結晶・アミュレットをキープしましょう。
◆低コストのアミュレットを展開
骸の王を出す準備として、序盤はアミュレットで盤面を埋めましょう。結晶のラストワードで本体が出るスピリットイーターや深淵の大佐に加え、葬送したフォロワーを出す幽魂の棺などを並べます。また、ドローソースの天界への階段や荒天の雷神(結晶)もあると、次のターン以降も戦いやすくなります。
◆骸の王+大型フォロワーで制圧
カードを4枚並べたら、コスト1になる骸の王を出しましょう。盤面を埋めるには、天球の天使や霊魂の統率なども役に立ちます。骸の王とともに深淵の大佐やスピリットイーターなどが並べば、そのまま処理されずに勝ち切れることも多いです。
◆ゴーストを出すスペルでフィニッシュ
骸の王による盤面を処理されても、ネクロインパルスや霊体の侵入などで追撃しましょう。どちらもネクロマンス発動で打点を伸ばせるため、溜まった墓場を活かして最後の一押しができます。また、手札が揃えば骸の王をもう一度出すこともできるでしょう。
◆その他の採用候補
- 希望の断片・キリエ:ファンファーレ/進化時にフォロワーを1枚引き、進化時はPP2回復も発動。安定して骸の王を出すために1枚採用。
- 枕元の不吉:自分のフォロワー1体を-0/-5し、カードを2枚引く。使える場面は多くないが、ドローソースとして採用。
- ゴーストフレンド:ゴーストを1体出すフォロワー。百鬼夜行のサーチに引っかかるが、1コストで盤面を2体分埋められる。
まとめ
葬送やリアニメイトなどの強力な特性を持ち、環境トップに立つことも多いのがネクロマンサーです。プレイ難易度が高いデッキもありますが、それに見合った爆発力も備わっています。ネクロの中で興味深いデッキがあれば、ぜひ作成して立ち回りを練習してみてください。