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シャドウバースの進化ネクロについて、構築や立ち回りをまとめています。アンリミテッドのデッキや、ローテーションでの歴史も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【2023年9月】アンリミテッドの進化ネクロ
- デッキコード発行
- 総エーテル:42,500
アンリミの進化ネクロは、葬送した回数とネクロマンスした値を稼ぎつつ、進化回数を稼いで勝利を狙うデッキです。最後は、進化5回以上で虚無ノ哭風・グリームニルと、コストを下げたスケルトンレイダーでフィニッシュを決めます。
マリガンでキープするカード
- 百鬼夜行
- 大腕の沙汰
- 霊床震脚
- 双魂の久遠・ケリドウェン
- ボーンドミネーター
- カースドソーサラー・リーズ
- スケルトンレイダー
1コストの葬送カードを幅広くキープし、自動進化するリーズも引ければ理想的です。後攻なら、2点除去を持つケリドウェンや、リーダーを回復するボーンドミネーターの優先度が上がります。また、序盤からコストを下げたいスケルトンレイダーも狙いましょう。
進化ネクロの立ち回り
◆葬送5回以上でリーズ進化
序盤は葬送した回数を稼ぎましょう。大腕の沙汰によるフォロワー2種回収や、百鬼夜行・霊床震脚の2枚ドローも活かせば、手札を減らさずに立ち回れます。5回以上葬送し、カースドソーサラー・リーズが自動進化を発動させましょう。
◆バトルキョンシーガール(バトキョン)の自動進化
バトキョンは葬送で一度破壊し、リアニメイトで出して自動進化させましょう。ケリドウェン(結晶)のラストワード、妖しき薬師・シャオのファンファーレ、ケルヌンノスの進化時効果でリアニメイトができます。
◆ネクロマンス10以上でスージー直接召喚
ネクロマンスした値を10以上稼いで、カースメーカー・スージーを直接召喚させましょう。ネクロマンスを発動するカードは次の通りです。
- 妖しき薬師・シャオ:ネクロマンス6 リアニメイト4
- 霊体の侵入:ネクロマンス6 ゴースト進化
- ブロッサムソウル:ネクロマンス4 自動進化
- カースメーカー・スージー:攻撃時 ネクロマンス2 他のフォロワー2体を+1/+0
また、シャオやケリドウェンなどはリアニメイト4を持つので、スージーが破壊済みならバトキョンよりもスージーが優先されます。スージーも同様に自動進化するので、回数稼ぎに貢献できます。
◆スケルトンレイダーやグリームニルで勝利
最後は、手札でコストを下げたスケルトンレイダーで大ダメージを狙いましょう。進化5回以上なら、虚無ノ哭風・グリームニルの2点×5で最大10ダメージを与えられます。レイダーで盤面を一掃し、グリームニルの打点を通すのが理想です。
他にもゴーストを出す霊体の侵入や、他のフォロワー2体を+1/+0するスージーなどで打点を伸ばせます。
進化ネクロの実用性
アンリミの進化ネクロは、残念ながらランクマッチでは通用しません。進化回数を稼ぐのに時間がかかるため、他のデッキよりもフィニッシュが遅いのが難点です。また、スケルトンレイダーを早く引けないと打点を出しにくい点で、不安定さもあります。
そこで、ネクロのフォロワーをスケルトンレイダー1種類に絞り、百鬼夜行で確定サーチする構築もあります。こちらもパワーは低いので、実用性の面ではおすすめしません。
ローテーションの進化ネクロの歴史
ここでは実際の構築とともに、過去の進化ネクロを振り返っています。マイローテーションやレガシーデッキなどで使える機会もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
スケルトンレイダーやケルヌンノスが登場(DOC)
災禍を超えし者(DOC)にて、進化ネクロのエース・スケルトンレイダーが登場。性能自体は強力ですが、当初は相性のいいカードが少なく、たまに機械ネクロで見かけるくらいの使用率でした。
◆アディショナル後の進化ネクロ
同弾のアディショナルでケルヌンノスとカースメーカー・スージーが登場しました。直接召喚やリアニメイトで進化するスージーと、リアニメイト4でスージーを出せるケルヌンノス。この2枚で進化回数を稼ぎやすくなり、進化ネクロとして台頭してきました。
しかし、当時はセッカエルフや進化ウィッチなども上位におり、圧倒的な強さではなかったと言えます。実際、この環境のRAGEではファイナリスト全員がエルフ・ウィッチ・ネメシスを持ち込んでおり、その次にネクロという立ち位置でした。
ナーフ前の全盛期(OOS)
◆レガシーデッキの構築
※忌まわしき再誕は当時コスト1
十禍闘争(OOS)にて、進化ネクロと相性抜群な霊体の侵入とクランプスが登場。他のデッキがローテ落ちで沈んだこともあり、環境初期は進化ネクロの一強状態でした。実戦では、ネクロマンスした値を稼いでスージーを直接召喚させ、進化回数を稼いでスケルトンレイダーと虚無ノ哭風・グリームニルで勝利を狙います。
◆ネクロマンス発動の安定感
ネクロマンスした値が10を超えると、スージーが直接召喚されて進化します。そのためのネクロマンス要員は次の5枚です。
- 友魂の少女・ルナ:ネクロマンス6 EP回復
- 妖しき薬師・シャオ:ネクロマンス6 リアニメイト4(スージー進化)
- 霊体の侵入:ネクロマンス6 ゴースト進化
- カースメーカー・スージー:攻撃時 ネクロマンス2 他のフォロワー2体を+1/+0
- 静謐の墓守:進化時 ネクロマンス4(墓場を+4)
ネクロマンス10に達するのは早く、どのカードも進化回数稼ぎに貢献できるのが強みです。また、1枚で墓場を+4できるクランプス(アクセラレート)の存在も大きいでしょう。
◆忌まわしき再誕でベルエンジェル使い回し
忌まわしき再誕は、条件を満たせば2枚ドローが働きますが、進化ネクロではあまり気にしません。ラストワードで1枚ドローする導く鐘・ベルエンジェルを破壊→突進させることでドローを補います。
◆ケルヌンノスのリアニメイト10
ネクロマンスした値が20を超えたら、ケルヌンノスのリアニメイト10でスケルトンレイダーを召喚できます。レイダーのコストが下がっていなかったり、レイダーを出した後の一押しを狙ったりするなら、ケルヌンノスもフィニッシャーとして使えるでしょう。
◆ナーフで一強状態は終了
一強状態は長続きせず、十禍闘争リリースから1週間あまりで、忌まわしき再誕とグリームニルが弱体化されました。
忌まわしき再誕は、場に出せるフォロワーがネクロマンサーのみに変更され、導く鐘・ベルエンジェルを使い回す動きはできなくなりました。コストも1→2に上昇し、使い勝手が落ちています。グリームニルはコスト4→6とシンプルに重くなりました(現在は解除済み)。
ナーフ後はラストワード軸に変化(OOS)
◆ラストワード進化ネクロ
ナーフ後は従来の進化ネクロに代わって、ラストワード軸と合わせた型が台頭しました。スケルトンレイダーに並ぶ切り札として鎖杖のネクロマンサーを採用し、進化回数と並行して、破壊された「ラストワードを持つカードの枚数」を稼ぎます。
◆忌まわしき再誕はナーフ後も強力
ラストワード軸で使うなら条件を満たせるので、忌まわしき再誕はまだまだ強いカードです。元の能力である2枚ドローや+3/+0突進の部分は変わっておらず、2コスト程度ならプレイする余裕もあります。また、このデッキではデスキャットリーパーを確定で使い回し、リーダー1点・1回復ができるのも優秀でした。
RAGEでもファイナリスト全員がネクロを持ち込んだように、ナーフの影響を感じない強さでした。
フラグラネクロも台頭(EOP)
◆フラム=グラスネクロ
※フラム=グラスは当時7/7/7
ラストワード軸も引き続き強力でしたが、天象の楽土(EOP)では双極の生命・フラム=グラスの登場で、フラグラネクロが開発されました。7/7疾走のフラム=グラスを葬送して破壊し、ケルヌンノスでリアニメイトして攻撃するデッキです。
デッキの軸は、ネクロマンスした値を稼いで進化回数を稼ぐ、従来の進化ネクロと変わりません。従来と違うのは、ネクロマンス20の達成が重要になる点で、ケルヌンノスはフィニッシャーとして使います。
◆大腕の沙汰でルナを回収
友魂の少女・ルナは、ルナの人形(1枚ドロー)のために序盤で使いたいですが、中盤以降のネクロマンス6(EP回復)としても欲しい1枚です。そこで、序盤に出したルナが破壊されたら、大腕の沙汰での回収を狙いましょう。
大腕の沙汰は、葬送して「破壊された自分のネクロマンサー・フォロワー2種類」を手札に加えるカードです。確実にルナを回収するため、採用するネクロのフォロワーは絞っています。導く鐘・ベルエンジェルや天使の恩寵など、ドローソースはほぼニュートラルで補っています。
◆ルルナイやギルネリーゼで除去
フォロワーの除去は、ほとんど絶叫の沈黙・ルルナイが担います。ラストワードで加わる絶叫の拡散も含めて、1枚で相手のフォロワーを取り切れるでしょう。絶叫の拡散で並べたルルナイに記憶の軌跡を付ければ、リーダー回復も補えます。
また、自身が10体以上破壊されたら、ランダム消滅+リーダー3点を発動するのも強みです。上記の大腕の沙汰を活かし、ルナとセットで1コストのルルナイを回収できれば、1コスト3点のダメージ源としても使えます。
干絶の飢餓・ギルネリーゼは、進化で6点ドレインができるフォロワーです。主にギルネリーゼで回復力を補い、フィニッシュまでのターンをつなぎます。
◆フラム=グラスを葬送・リアニメイト
ネクロマンスした値が20に達し、フラム=グラスを破壊していれば、ケルヌンノスの出番です。リアニメイトでフラム=グラスを出し、疾走ダメージで勝利しましょう。コストを下げたスケルトンレイダーや、霊体の侵入などもあれば、さらに打点を伸ばせます。
ネクロマンスを発動するカードは次の通りです。
- 友魂の少女・ルナ:ネクロマンス6 EP回復
- 霊体の侵入:ネクロマンス6 ゴースト進化
- 絶叫の拡散:ネクロマンス3 ルルナイ展開
- カースメーカー・スージー:攻撃時 ネクロマンス2 他のフォロワー2体を+1/+0
直接召喚のスージーを除くと3種類しかないので、ルナを大腕の沙汰で回収したり、ルルナイを使い回したりする必要があります。
◆ラストワード軸との比較
EOP期のRAGEでは、ファイナリスト全員が進化ネクロを持ち込みましたが、その中でもフラグラ軸とラストワード軸に分かれる面白い環境でした。どちらも強力ですが、難易度はフラグラ軸のほうが高く、その分だけ爆発力にも期待できます。ラストワード軸は火力で劣る分、安定感で優れています。
ランクマッチやグランプリで数をこなす分、安定感のあるラストワード軸は魅力的ですが、練度に自信があればフラグラ軸もおすすめです。
フラム=グラスのナーフ後も強力(RGW)
極天竜鳴(RGW)でも、引き続きフラグラネクロが強力でした。ラストワード軸はローテ落ちで厳しくなったため、進化ネクロはフラグラ軸一本に移っています。しかし、同時期にフラグラ採用の共鳴ネメシスも台頭したことがきっかけで、フラグラがスタッツ7/7/7→8/6/6に弱体化されました。
それでもフラグラネクロは強力です。コストが1上がっても、ケルヌンノスのリアニメイト10で出すことが目的なので、ネクロには影響がありません。打点は1下がりましたが、フラグラ葬送→リアニメイトというフィニッシュは強いままです。
◆疾走で削り切るプランも頻発
今期は記憶の軌跡がローテ落ちした枠に、新カード・霊魂の統率が採用されました。自分のフォロワーを破壊し、2枚ドローしつつゴースト2体を出すスペルです。記憶の軌跡による回復力を失った代わりに、より攻撃的になったため、霊体の侵入やスケルトンレイダーなどで押し切るプランも取れます。
ルナのローテ落ちで転落(CDB)
天示す竜剣(CDB)での主なローテ落ちは友魂の少女・ルナのみでしたが、フラグラネクロにとっては大きな痛手でした。
ルナはネクロマンス6・EP回復を行うだけでなく、ルナの人形も含めて低コストで墓場を+したり、霊魂の統率やクランプスの当て先になったりする役割も持っています。また、大腕の沙汰や天使の恩寵など、ルナがいる前提で使いやすくなるカードもあります。
フラグラネクロはコンボ性が高く、ルナは地味ながらデッキを回すのに欠かせない1枚です。その1枚が欠けたことで、ケルヌンノスやフラグラなどが残っていても、フラグラネクロはほぼ機能しないデッキと化しました。
まとめ
進化ネクロはアンリミテッドでは通用しませんが、ローテーションでは最強デッキとして活躍しました。スケルトンレイダーという絶対的な切り札があり、それを支えるケルヌンノスや霊体の侵入なども優秀です。過去のデッキを使えるマイローテーションや、レガシーデッキ(OOS進化ネクロ)で使う機会があるので、ぜひデッキを触ってみてください。