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シャドバの特殊フォーマットの一つに「ストラテジーピック」がありますよね。このフォーマットではどんなデッキを組んで、どのように戦えば良いのでしょうか?
今回は、過去の大会も振り返りつつ、ストラテジーピックについて解説していきます。初心者の人もぜひ参考にしてみてください。
ストラテジーピックとは?
ストラテジーピックは、グランプリ・ルムマ限定の2Pickフォーマットです。通常の2Pickとは違い、「提示されるカードはクラス混合」で、「デッキタイプごとにカードが分布」されていることが特徴です。
クラス混合の2Pick
本来のシャドバは8クラスに分かれますが、ストラテジーピックでは1人のリーダーに2つ以上のクラスが混在しています。通常ならありえないカード同士の共演を見られるのが、このフォーマットの醍醐味の1つです。また、カードは全てプレミアム仕様です。
カードは「デッキタイプ」ごとに分布
カードについては、1つのデッキタイプ(コンセプト)に沿って提示されます。例えば、エルフなら「プレイ枚数」というデッキタイプで、カードプールはエルフ・ネメシスです。他にもドラゴンは「自然」、ネクロは「ラストワード」など、そのデッキタイプに合うカードが集結しています。
3つのカードプールが存在
提示されるカードは、キーカード・カードプールA・カードプールBの3つに分かれます。まずキーカードは文字通りで、フィニッシャー候補となるカードが多いです。カードプールAとBの違いは曖昧ですが、そのデッキの採用候補となるカードが2つのプールに分かれています。
また、通常の2Pickと同じように、カードの提示される順番は決まっています。それぞれのカードプールが出てくる順番は次のとおりです。
- キーカード:1、8、15番目(3回)
- カードプールA:2、4、6、9、11、13番目(6回)
- カードプールB:3、5、7、9、12、14番目(6回)
2枚ずつピックして計30枚となります。また、カードプールの区分は特設サイトでも公開されています。
ストラテジーピック Vol.2の振り返り
説明だけでは分かりにくい点もあるので、実際にどんなカードがあるのか見ていきましょう。ここからは、前回の「Strategy Pick Cup Vol.2」の全デッキを振り返ります。今後も同じようなクラス分けで、グランプリが行われるかもしれません。
エルフ/プレイ枚数
クラス:エルフ・ネメシス
エルフは第1回と同じクラス・デッキタイプです。
「ターン中のプレイ枚数」を参照するエルフにネメシスが加わったデッキ。ネメシスには、操り人形のようにコスト0のカードが多いので、エルフとの相性が良いです。そんな低コストのカードでプレイ枚数を稼ぎ、リノセウスや万緑の回帰・ラティカなどでフィニッシュを狙います。
プレイ枚数のおすすめカード
- 神鉄圧錬法
- リノセウス
- 万緑の回帰・ラティカ
- ストリングマイスター
- ウィンドフェアリー
リノセウスとラティカの2大フィニッシャーは、どちらも強力です。また、操り人形を補充できるストリングマイスターや、ウィンドフェアリーなどのバウンスカードも、プレイ枚数を稼ぐのに役立ちます。
ロイヤル/トークン
クラス:ロイヤル・ネクロマンサー・ネメシス
ロイヤルは第1回と同じデッキタイプで、ネメシスが加わりました。
ロイヤルのナイト、ネクロのスケルトンのように、トークン・フォロワーを活かして戦うデッキ。連携数を稼いで炎獅子の大将軍を直接召喚させたり、破壊されたフォロワー数を稼いでシャドウリーパーのスタッツを上げたり、さまざまな戦術を取れます。
トークンのおすすめカード
- 君臨する猛虎
- 終撃の鉄腕・ガルヴァン
- 雷滅卿・アルベール
- シャドウリーパー
- カースドクイーン・ナハト・ナハト
破壊されたフォロワー数を稼ぐのがメインなので、アクセラレートでフォロワーを並べる君臨する猛虎や、スタッツが上昇するシャドウリーパーは最優先です。また、「破壊されたフォロワーのタイプ数」を参照するガルヴァンは、このカードプールなら最大16ダメージ与えられます。
ウィッチ/コンボ機械
クラス:エルフ・ウィッチ・ネクロマンサー・ヴァンパイア・ビショップ
ウィッチは第1回の「スペルブースト」に代わり、ビショップの「コンボ機械」が移動してきました。
複数の機械・カードをプレイして、疾走フォロワーによる大ダメージで勝利を目指します。悠久の真紅・モノや、ナーフ解除された螺旋の鉄腕・ダミアンなどのコストを踏み倒したり、スタッツを上げたりするコンボデッキです。
コンボ機械のおすすめカード
- 悠久の真紅・モノ
- 欠落の聖女・リモニウム
- マシンブックソーサラー
- 螺旋の鉄腕・ダミアン
- 機械鞭の僧侶
コンボによる強力なフィニッシュを狙うなら、ダミアンよりもコストが低いモノのほうがおすすめ。マシンブックソーサラーやリモニウムでコストを踏み倒し、機械鞭の僧侶でモノなどのスタッツを上げれば、一気に勝負を決められます。
ドラゴン/自然
クラス:ネメシス以外のクラス
ドラゴンは前回の「庭園」に代わり、ネクロマンサーの「自然」が移動してきました。
ナテラの大樹を中心に、ネメシス以外の自然・カードを活かして戦うデッキ。PPブーストを進めて、報復の白き刃・アニエスやミストリナ&ベイリオンなどのパワーカードを早期に出す、ドラゴンならではの立ち回りが強力です。
自然のおすすめカード
- 背徳の狂獣
- 光耀の標・ミストリナ&ベイリオン
- ライノスナイト・パトリック
- 報復の白き刃・アニエス
- 竜の託宣
背徳の狂獣を進化させると、カードを引くたびに1ダメージ与えられるので、立ち回りが大きく強化されます。その他、ナーフ前のミストリナ&ベイリオンや、ナーフ解除されたアニエスなど、強力な疾走フォロワーがキーカードでした。
ネクロマンサー/ラストワード
クラス:エルフ以外のクラス
ネクロマンサーは前回の「自然」がドラゴンに移動し、新たなデッキタイプとなりました。
その名の通り、強力なラストワードを持つカードが集結したデッキ。「破壊されたラストワードを持つカード」が10枚に達したら、トートや人外魔境・クリストフなどによって、盤面を制圧します。上手く回れば、クリストフとグランドナイト・ウィルバートを両立させることもできます。
ラストワードのおすすめカード
- 忌まわしき再誕
- トート
- 鎖杖のネクロマンサー
- 人外魔境・クリストフ
- ストレイホロウ・イルガンノ
ラストワードネクロの主力であるトートやクリストフは、このデッキでもキーカードです。鎖杖のネクロマンサーは、ラストワード破壊数が10枚以上なら疾走を持ちます。また、1枚でラストワード破壊数を稼げるイルガンノは、ネクロとの相性抜群です。
ヴァンパイア/フォロワー機械
クラス:ロイヤル・ネクロマンサー・ヴァンパイア・ネメシス
ヴァンパイアは第1回と同じクラス・デッキタイプです。
4クラスの強力な機械・フォロワーを活かして戦うデッキ。爆発力の高い「コンボ機械」に対して、こちらは極致の創造主・ベルフォメットや夜明けの吸血鬼・ノインなど、守護を活かして堅実に戦うことを得意としています。
フォロワー機械のおすすめカード
- 真紅の抗戦者・モノ
- エアリアルクラフト
- 夜明けの吸血鬼・ノイン
- 極致の創造主・ベルフォメット
- 戦慄の侵略
大型フォロワーを展開するベルフォメットや、ファースト・ワンで疾走を持つ真紅の抗戦者・モノがフィニッシャー候補です。また、エアリアルクラフトは手札の機械・カードのコストを下げるという、重要な役割を果たします。
ビショップ/アミュレット
クラス:エルフ・ウィッチ・ネクロマンサー・ヴァンパイア・ビショップ・ネメシス
ビショップは前回の「コンボ機械」がウィッチに移動し、新たなデッキタイプとなりました。
アミュレットを主体とするビショップに、各クラスの結晶を持つカードやアミュレットが集まっています。ルインウェブスパイダーなどを結晶で置き、メルティングシュガー・セリーナやスカルフェインでアミュレットを割れば、大型フォロワーで盤面を制圧できるでしょう。
アミュレットのおすすめカード
- 小槌の勇士・スクナ
- メルティングシュガー・セリーナ
- スカルフェイン
- ルインウェブスパイダー
- マリシャスウォール
結晶を持つルインウェブスパイダーやマリシャスウォールは、優先してピックしたいカードです。アミュレットを破壊するセリーナやスカルフェインもキーカードとなります。また、スクナは「場を離れたアミュレットの種類」によって攻撃力が上がる疾走なので、フィニッシャーとして活用しましょう。
ネメシス/進化
クラス:ドラゴン以外のクラス
ネメシスは前回の「ユニオンバースト」と名前は違うものの、デッキタイプは同じです。
EPを消費せずに進化できるカードや、進化回数によって効果を持つカードが中心のデッキ。神狼・シスや魔導の申し子・フュンフなど、奥義・解放奥義を持つカードを軸に、進化によって奥義の発動ターンを早めてフィニッシュを狙います。無敗の剣聖・カゲミツなど、無償進化できるカードも活かします。
進化のおすすめカード
- 魔導の申し子・フュンフ
- 《世界》・ゼルガネイア
- 神狼・シス
- 無敗の剣聖・カゲミツ
- テンペストスレイヤー
奥義を持つカードは複数ありますが、中でも強力なのはシスとフュンフです。また、バトル終盤に勝つことが目標のデッキなので、10ターン目に直接召喚されるゼルガネイアも活用できます。カゲミツやテンペストスレイヤーは、無償進化できるうえに除去能力も優秀です。
強かったリーダー・デッキタイプ
8つのデッキタイプのうち、特に強いのはどれだったのでしょうか?ストラテジーピックで優勝した筆者の目線で、ランキングを付けてみました。
- コンボ機械
- 自然
- アミュレット
- ラストワード
- プレイ枚数
- 進化
- フォロワー機械
- トークン
最強と感じたのは「コンボ機械」でした。コンボパーツの悠久の真紅・モノやマシンブックソーサラー、機械鞭の僧侶などが揃っていれば、6ターン目あたりにはOTKを狙えます。プレイ難易度が高いものの、決定力の高さは抜群です。逆に、安定感を重視した「フォロワー機械」は微妙でした。
筆者のAグループ優勝デッキは「自然」です。ミストリナ&ベイリオンをはじめ、アニエスや背徳の狂獣など、純粋なカードパワーで押し切るデッキでした。これらのカードが、PPブーストできるドラゴンに集まったのも強さの要因です。ランキングとしては、コンボ機械と同率といっても良いでしょう。
「アミュレット」のデッキパワーも特筆すべきでした。大型のフォロワーを結晶で並べて、それらをスカルフェインで一気に割るのは、豪快かつ対策が難しいムーブです。また、疾走を持つスクナや、バーンダメージを与えるパニッシュメントスナイパーもフィニッシャーとして有用でした。
その他のデッキは、カード同士が上手く噛み合わないか、デッキパワーが低いという評価です。とはいえ、第1回からデッキタイプの変更があったように、今後のストラテジーピックもバランス調整される可能性はあります。
ストラテジーピックの報酬は?
ストラテジーピックで勝つと、どのような報酬が貰えるのでしょうか?ルピやカードパックチケットを除いて、過去の大会限定でもらえたアイテムをご紹介します。
第1回(Vol.1)
第1回決勝の報酬は、メインストーリー「機械反乱編」に登場するモノ、テトラ、エンネアのスリーブ・エンブレムです。三姉妹が描かれたスリーブに加えて、「真紅の絆・モノ」「蒼の絆・テトラ」「紫紺の絆・エンネア」のエンブレムがもらえました。
第2回(Vol.2)
第2回決勝の報酬は、「運命相克編」に登場するマイザーとセリーナのスリーブ・エンブレムです。幼馴染の2人が描かれたスリーブと、「それぞれの正義・マイザー」「それぞれの正義・セリーナ」のエンブレムがもらえました。
次のストラテジーピックカップはいつ?
期間限定で特殊フォーマットがルームマッチでプレイできます!#シャドウバース
■フォーマット
「オールスター 2Pick」「ジェムオブフォーチュン」「Legacy Decks」「Strategy Pick」■開催期間
12月17日 12:00 ~ 1月10日 04:59https://t.co/i2CMzvHHjY pic.twitter.com/y8oeEMnTLM— Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) December 16, 2021
グランプリではありませんが、ルームマッチで特殊フォーマットを遊べる期間が設けられました。期間は「2021年12月17日 12:00~2022年1月10日 04:59」で、次の4つのフォーマットをプレイできます。
- ストラテジーピック
- オールスター2Pick
- ジェムオブフォーチュン
- レガシーデッキ
ストラテジーピックカップについては、開催時期は決まっていません。ただし、第1回は2021年3月、第2回は2021年9月と来ているので、半年に1回ほどのペースと考えられます。特殊フォーマットの大会は、他にもオールスター2Pickなどがあり、そちらが開催されることもあります。
ストラテジーピックのルムマも開催
ストラテジーピックカップの開催時は、グランプリ本番が始まる数日前からルームマッチでプレイできます。デッキを試せるのはもちろん、プレイするだけでグランプリチケットがもらえたりするので、ぜひネット上で対戦相手を募ってみましょう。
まとめ
ストラテジーピックについて詳しく紹介してきました。
さまざまなクラスのカードが1つのデッキに集結する、お祭りのようなフォーマットです。ここでしかできないバトルを純粋に楽しみつつ、グランプリでの勝利を目指しましょう。