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シャドウバースのクラス「ドラゴン」について、基礎的な立ち回りやデッキ構築を紹介しています。初見では分かりにくいキーワードも解説しているので、初心者の方もぜひ参考にしてみてください。
ドラゴンの特徴
- PPブーストできるカードが豊富
- 覚醒状態で強いカードをプレイ
ドラゴンの主な特徴としては、上記の2つが挙げられます。
PPブーストできるカードが豊富
ドラゴンには「PP最大値を+1する」カードが多く、俗にPPブーストやランプ(ramp up=増加)とも呼ばれます。ほとんどのデッキタイプに共通するドラゴンの基本戦術であり、PPを増やして高コストのカードを使うのが主な立ち回りです。
最近ではラミエルやメタトロンなど、ニュートラルでPPを増やせるカードも増えていますが、やはりドラゴンを知るうえでPPブーストは欠かせません。
◆PPブーストを持つ主なカード
- 竜の託宣:自分のPP最大値を+1する。
- 独尊龍・スーロン:進化時 自分のPP最大値を+1する。
- 倒壊の襲撃者:ファンファーレ 直前の自分のターンに八獄・カードをプレイしていたなら、突進を持つ。自分のPP最大値を+1する。
覚醒状態で強いカードをプレイ
「覚醒」とは、自分のPP最大値が7以上である状態のことです。ドラゴンには覚醒状態で効果を発揮するカードが多く、それを活かすためにPPブーストを進めていち早く覚醒状態へ突入します。
◆覚醒効果を持つ主なカード
- 独眼竜・伊達政宗:ファンファーレ 覚醒状態なら、「次に受けるダメージを0にする」を持つ。進化する。
- ブリザードハート・フィルレイン:覚醒状態なら、次の自分のターン開始時まで、相手の手札すべてのコストを+1する。
- 紅炎の竜爪・エチカ:ファンファーレ 覚醒状態なら、自分のEPを1回復。
ドラゴンの強み
- PPブーストで優位に立てる
- 扱いやすいデッキが多い
ドラゴンのデッキが持つ強みとしては、上記の2つがよく挙げられます。
PPブーストで優位に立てる
相手よりもPPが多いことで、早いターンから大型のフォロワーを出したり、プレイングの幅が広がったりするのはシンプルに強力です。攻撃力/体力の高いフォロワーを出すことで相手の除去が間に合わず、そのまま押し切れる場合もあります。
扱いやすいデッキが多い
上記の通り、PPブーストから大型のフォロワーを出すのがドラゴン最大の強みです。シンプルかつ強力な戦法なので、あまり難しく考えずにプレイできるのも強みと言えます。短時間で試合回数をこなしやすいため、ランクマッチでの人気も高い傾向にあります。
これまでの環境でも、武装ドラゴン・バフドラゴン・乗り物ドラゴンなど、扱いやすくパワーのあるデッキがランクマッチで人気を博しました。もちろん、勝ち続けるには相応の知識が必要ですが、比較的簡単に勝ちを狙えるのが魅力です。
ドラゴンの弱み
- 序盤に隙が生まれやすい
- 運に左右されやすい
ドラゴンならではの強みが出せず、上記のような弱みが敗因になることも多いです。
序盤に隙が生まれやすい
高コストのカードを軸として、序盤はPPブーストやドローを優先することが多いため、どうしても隙が生まれます。対アグロデッキで序盤の隙に攻め込まれると、何もできずに負ける可能性が高いです。環境にアグロデッキが多ければ、除去や回復カードを多めに採用しても良いでしょう。
運に左右されやすい
「PPブースト→高コストのカードをプレイ」という順番が理想ですが、上手くいかない可能性もあります。ドラゴンに限った弱点ではありませんが、序盤から手札に高コストのカードが固まると、攻め込まれる隙がさらに大きくなってしまいます。
また、PPブーストできるカードを序盤に引けるかも運要素の1つです。早い段階でPPブーストができなければ、その後の立ち回りにも響いてしまいます。
主なデッキタイプ
- バーンドラゴン
- ディスカードドラゴン
- 武装ドラゴン
- 庭園ドラゴン
- その他
ドラゴンの代表的なデッキタイプについて、実際の構築もあわせて見ていきましょう。
バーンドラゴン
- 環境:十禍闘争
- フォーマット:ローテーション
◆疾走やバーンダメージで速攻
バーンドラゴンは、積極的に相手のリーダーを攻撃して勝ち切るデッキです。疾走を持つブルータルドラゴニュートや、バーンダメージを与える伝統の花火師・フドーなどで、相手の体力を削っていきます。
◆ローウェンのダメージ+1を活用
竜槍の戦士・ローウェンのエンハンスで出せる竜殺しの槍は、自分が与えるダメージを+1するアミュレットです。疾走やバーンダメージはもちろん、交戦時のダメージも+1されるので、強気に攻めて勝利を狙えます。
ディスカードドラゴン
- 環境:天示す竜剣
- フォーマット:ローテーション
◆手札を捨てるデッキ
ディスカードドラゴンは、手札を捨てること=ディスカードによって立ち回るデッキです。流浪の指揮者や銀色の清純・アルジャンテなどで、「手札を捨てた回数」を稼ぎつつドローを回します。PPブーストを進めるため、竜の託宣や独尊龍・スーロンも採用しています。
◆リュミオールで全体ダメージ
金色の威信・リュミオールは、自分が手札を捨てるたびに「捨てた枚数の2倍」の全体ダメージを与えるフォロワーです。手札を捨てた回数が4回以上なら、ファンファーレで2枚捨てて即時に4ダメージを飛ばせます。この効果を活かしてフィニッシュを狙いましょう。
リュミオールの他に、手札から捨てられると場に出る黒白の乱舞・ノール&ブランや、デッキが少なくなると効果を発揮するウーラノスなどもダメージ源となります。
◆波濤のプレシオサウルスも採用候補
リュミオール登場前のディスカードドラゴンは、波濤のプレシオサウルスを軸としてダメージを与えるデッキでした。こちらはリーダー付与の永続効果なのが強みですが、一度に出せるダメージはリュミオールのほうが高く、現在は数を減らしています。
武装ドラゴン
- 環境:八獄魔境アズヴォルト
- フォーマット:ローテーション
◆武装フォロワーを展開
武装ドラゴンは、武装タイプのフォロワーを並べて攻めるデッキです。ハンマードラゴニュートやナックルドラゴン・ドラグニルなどを展開し、ドラゴウェポンも活かして「場を離れた武装フォロワーの数」を稼ぎます。
◆レーヴァテインドラゴンやフォルテで大ダメージ
4体以上の武装・フォロワーが場を離れたら、レーヴァテインドラゴンの進化先をチョイスできます。特にブラストモードは自身で7ダメージ与えつつ、PP回復もできるのが非常に強力です。また、ドラゴウェポンのバフを重ねることで、黒翼の覇者・フォルテもフルパワーで使えます。
庭園ドラゴン
- 環境:天示す竜剣
- フォーマット:アンリミテッド
◆鳳凰の庭園でコスト半減
庭園ドラゴンは、お互いの手札のコストを半減する鳳凰の庭園で高コストのカードを使うデッキです。庭園は直接プレイするか、万華の鳳凰を進化させることで場に出します。庭園を出した後は、大いなる調停者・ゾーイを軸にダメージを与えていきます。
◆ゾーイや竜鎧の騎士でフィニッシュ
ゾーイは自分のリーダーを体力1にする代わりに、次にターンが回ってくるまでダメージを無効化する疾走フォロワーです。竜の伝令やドラゴニックコールで確定サーチできるため、ゾーイを連打して攻められます。最後は竜鎧の騎士を出し、スペルをプレイして相手の体力を削り切りましょう。
◆ダゴンやリュミオールも採用候補
庭園ドラゴンの軸としては、深海の覇王・ダゴンや金色の威信・リュミオールなども候補に挙がります。ダゴンは深海の接近でサーチし、10/10の3回攻撃に疾走を持たせるコンボが強力です。リュミオールはコスト半減+PP回復で実質1コストになり、よりダメージを飛ばしやすくなります。
過去の環境デッキ(その他)
◆ランプドラゴン
- 環境:神々の騒嵐
- フォーマット:ローテ/アンリミ実装前
- RAGE vol.4優勝「Enju」選手の構築
初期のランプドラゴンは、PPブーストを進めて高コストのカードを出すシンプルなデッキです。ウロボロスやバハムートなど、大型のフォロワーで押し切る分かりやすい戦術でしたが、当時の環境ではトップクラスの強さでした。
風読みの少年・ゼルのナーフ前は、サハクィエルで出したバハムートをゼルで疾走させる、通称「サハバハゼル」は驚異的なコンボでした。PPを増やして強いフォロワーを出す、ドラゴンらしい豪快なデッキだったと言えます。
◆原初ドラゴン
- 環境:星神の伝説
- フォーマット:ローテーション
- レガシーデッキの構築
原初ドラゴンは、原初の竜使いを軸にバーンダメージを与えるデッキです。覚醒状態で原初の竜使いが場にいれば、3コスト以下のドラゴン・フォロワーを出すたび、フォロワーに2点とリーダーに1点を与えられます。さらに覚醒状態なら攻撃を受けないため、場に残りやすいのも強力です。
ドラゴサモナーや竜友の少女など、優秀なフォロワーを並べつつ除去やバーンダメージもこなせるため、制圧力の高いデッキでした。最後はアジ・ダハーカや不死鳥の乗り手・アイナなど、大型の疾走フォロワーもダメージに貢献します。
◆無謀ドラゴン
- 環境:時空転生
- フォーマット:ローテーション
- RAGE 2018 Spring優勝「みずせ」選手の構築
無謀ドラゴンは、無謀なる戦でニュートラル・フォロワーを疾走させるデッキです。無謀なる戦が場にある限り、プレイしたニュートラル・フォロワーはターン終了時に破壊されますが、バハムートやイスラーフィールなどの強力なフォロワーも疾走させられます。
無謀なる戦の実装当初は、7コストで出す隙が大きく実戦向きではありませんでした。しかし、バハムートがナーフされてアミュレット破壊不可になったことで、無謀の隙をバハムートで埋める強力なシナジーが生まれました。
◆侮蔑ドラゴン
- 環境:十禍絶傑
- フォーマット:ローテーション
- RAGE 2018 Winter優勝「へるん」選手の構築
侮蔑ドラゴンは、自分のフォロワーにダメージを与えることで立ち回るデッキです。侮蔑の絶傑・ガルミーユや忌まわしき紫竜など、ダメージを受けて破壊されなければ効果を発揮するフォロワーが軸となります。特にガルミーユ(ナーフ前)は、ダメージを受けるたびに3点を飛ばせるのが強力でした。
原初の竜使いは、ガルミーユだけでは物足りない打点を補うために採用されます。3コスト以下のフォロワーが多いことと、原初の体力が高く他の自傷フォロワーと併用しやすいことから、無理なく侮蔑ドラゴンに原初を入れられました。
◆フェイスドラゴン
- 環境:十禍絶傑
- フォーマット:アンリミテッド
フェイスドラゴンは、積極的に相手のリーダー(顔)にダメージを与えて勝つデッキです。ヒッポグリフの乗り手や不死鳥の乗り手・アイナなど、疾走フォロワーで押し切るのが強く、当時のアンリミ環境でトップに位置していました。
ヒッポグリフの乗り手は他のフォロワーが攻撃するたびに+1/+0され、アイナは他のフォロワーの数に応じて+1/+0されます。そのため、フォロワーを並べることで最大火力を発揮し、一方的に押し切れるのが強みです。
◆機械自然ドラゴン
- 環境:ナテラ崩壊
- フォーマット:ローテーション
- RAGE 2020 Summer優勝「西野」選手の構築
機械自然ドラゴンは、その名の通り機械タイプと自然タイプを両立させたデッキです。基本は呪われし影・ヴァイディを中心とした自然・フォロワーを軸に、「破壊されたナテラの大樹の数」を稼いでダメージを与えます。機械タイプも入れることで、鋼鉄と大地の神を強く使えるのが魅力です。
◆乗り物ドラゴン(ライドラ)
- 環境:十天覚醒
- フォーマット:ローテーション
- RAGE 2021 Spring3位「toga」選手の構築
乗り物ドラゴンは、従順な駿馬や機動二輪車などの乗り物アミュレットを活かして攻めるデッキです。フェイスドラゴンに近いコンセプトで、烈覇のアルチザン・レジーや古今独歩の大拳豪・ガンダゴウザなどをバフして大ダメージを狙います。
◆バフドラゴン
- 環境:天象の楽土
- フォーマット:ローテーション
- RAGE 2022 Summer優勝「ういはら」選手の構築
バフドラゴンは、デッキや手札のフォロワーに体力バフをかけて戦うデッキです。体力を+2以上されると効果を発揮するカードが多く、ウィンディドラゴニュートやストーンホエールなどで積極的に攻めるのが強力でした。
◆アルバハドラゴン
- 環境:八獄魔境アズヴォルト
- フォーマット:ローテーション
アルバハドラゴンは、消費したPPを50以上稼ぎ、アルティメットバハムートを直接召喚させるコントロールデッキです。回復や守護などで耐えながらアルバハを出して制圧し、相手のデッキを残り5枚まで消滅させます。
まとめ
シャドバのドラゴンについて、主な特徴やデッキレシピなどをご紹介しました。比較的扱いやすく、パワーの高いカードで豪快に攻められるのがドラゴンの魅力です。初心者の方もぜひデッキを作成し、ドラゴンの立ち回りを練習してみてください。