シャドウバース「災禍を超えし者」のアンリミテッド環境で、おすすめのデッキをクラス別にまとめました。実戦でのマリガンや、立ち回りなども解説しています。「自分の好きなクラスを使いたい!」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
また、デッキパワーや安定感を基準に、Tier1~Tier3のランキングも付けています。
アグロエルフ
ランキング:Tier2
フォレストレンジャー・ウェルダーをはじめとした、小型の疾走フォロワーで序盤から攻めていくデッキです。瘴気の妖精姫・アリアやデッドリーエルフなど、フェアリーを活かして盤面を処理するカードも重要です。最後は、リノセウスの大ダメージでフィニッシュを狙います。
アグロエルフのマリガン
優先してキープしたいのはウェルダー、妖花の捕食者、アルバータなどの疾走フォロワー。序盤の展開が遅いデッキも多いので、そんな相手にはアグロプランで攻め込みましょう。また、後攻ならアリアやデッドリーエルフなど、除去性能が高いフォロワーもキープ候補です。
アグロエルフの立ち回り
早いターンで勝つのが理想なので、まずは疾走フォロワーで攻めたいところ。1ターン目にウェルダー、2ターン目に妖花の捕食者をプレイすると、それだけで5点削れます。疾走フォロワーをバウンスして使い回せば、さらに打点が伸びます。
デッドリーエルフは、主にフェアリーを融合して使うカードです。「融合したフェアリーの枚数」に応じて能力を持ち、ドローソースや全体除去などの役割を持ちます。フェアリーサークルなどでフェアリーを回収したら、まずはデッドリーエルフに融合してドローを進めましょう。
アリアを進化させると、場に出たフェアリーとフェアリーウィスプが「突進+バーンダメージ」を担ってくれます。盤面を処理しつつ、ラストワードでダメージを飛ばして、フィニッシュを早めるのが狙いです。アリアの採用枚数は、お好みで3枚にしても良いでしょう。
フィニッシュはもちろんリノセウス。0コストのフェアリーウィスプや、森林の狼、ウィンドフェアリーなどのバウンスカードも活かして、リノセウスの打点を伸ばしましょう。ただし、ダメージカットを貼られた場合は、アグロプランを継続してジワジワと削るのも一つの手です。
連携ロイヤル
ランキング:Tier3
フォロワーを並べて連携数を稼ぎ、忠義の剣士・エリカなどでフィニッシュを狙うデッキ。君臨する猛虎(アクセラレート)をはじめとした、1枚で複数のフォロワーを並べるカードを活用します。また、二刀の騎士のように、連携数に応じて能力を持つフォロワーも豊富です。
連携ロイヤルのマリガン
1ターン目に出したいのはラディカルガンスリンガー。これを出せばアミュレットでも連携数を稼げるのと、必殺を持っているのが強みです。また、ビクトリーブレイダー(アクセラレート)や、ドローソースとしてムササビの伝令兵がキープ対象になります。後攻ならキャットアドミラルが強力です。
連携ロイヤルの立ち回り
連携数を稼ぐために、君臨する猛虎、ビクトリーブレイダー、撲滅の兵団長は、アクセラレートで使うことを優先しましょう。ラディカルガンスリンガーが出ていれば、自由なる冒険者でも連携数が溜まります。また、キャットアドミラルや曙の乙女・セラは、進化でフォロワーを展開できます。
連携数が一定に達したら、多くのフォロワーが真価を発揮します。「連携7」でシークレットスキルを加えるエリカや、自動進化する二刀の騎士などは特に優秀です。「連携10」に達していれば、デッキから天覇風神・フェイランが直接召喚され、盤面を強化できます。
最後は、ファントムデュオ・バニー&バロンの効果で出る魔導四輪車・Vや、エリカなどの疾走フォロワーで勝ちに行きます。魔導四輪車・Vを動かすには、2コスト以上のフォロワーが必要です。
また、確定除去を持っていない相手には、ビクトリーブレイダー本体が刺さることもあります。
超越ウィッチ
ランキング:Tier1
その名のとおり、次元の超越を使って勝利を目指すデッキ。知恵の光をはじめとしたカードでスペルブーストを行い、カオスウィザードや石英の魔女などのコストを下げて立ち回ります。次元の超越をプレイしたら、アルティメット・マジックなどで勝負を決めるのが理想です。
超越ウィッチのマリガン
序盤からコストを減らすために、次元の超越は優先でキープしておきます。運命の導きやカオスウィザードなどのドローソースもキープ対象です。
また、低コストのスペルや決意の予言者・ルーニィなど、スペルブースト要員も引ければベスト。
超越ウィッチの立ち回り
序盤はスペルブーストしながらドローを進めて、超越を打つための準備をします。デッキが20枚以下になったら、水晶の魔剣士でスペルブースト5回を狙いましょう。デッキの回転率が高いので、20枚以下になるのも早いです。
序盤~中盤のキーカードとなるのがルーニィ。スペルブースト数が増えるにつれて、能力も増えていくカードです。スペルブースト7回以上で使えると強いですが、最低でも1回ブーストしていれば、他のカードをブーストする要員として使えます。
このデッキには超越をはじめ、マジカルキャットやグリモアソーサラーなど、スペルブーストでコストを減らすカードが多いです。これらのカードは0コストで出すように意識すると、かなりのコストを踏み倒せます。効率的にブーストを進めて、超越プレイにつなげていきましょう。
超越を出せれば自分の追加ターンが来るので、さまざまなフィニッシュが考えられます。イザベルのアルティメット・マジックで10点出したり、ルーニィのバーンダメージで削ったり、盤面のフォロワーで押し切ったりもできるでしょう。
ディスカードドラゴン
ランキング:Tier3
ディスカード=カードを捨てることで立ち回るデッキ。波濤のプレシオサウルスのリーダー付与効果を発動させ、カードを捨てながら相手の体力を削っていきます。また、カードを捨てても引けることが多いので、手札不足になりにくいのが特徴です。
ディスカードドラゴンのマリガン
デッキの軸となるプレシオサウルスや、プレシオサウルスを確定サーチする竜の伝令は、優先してキープしましょう。PPブーストを進めるために、竜の託宣やドラゴニックレイジもキープ対象となります。
ディスカードドラゴンの立ち回り
序盤はマリガンの通りに、プレシオサウルスを出すための準備を整えましょう。竜の伝令ならプレシオサウルスを5コストで引けるので、フィニッシュを早めることにも期待できます。竜の託宣→竜の伝令とつなげて、4ターン目にプレシオサウルスを出せると強力です。
プレシオを出したら、あとは飛翔の竜人や黄金竜の棲家など、「カードを捨てるカード」でバーンダメージを与えていきます。竜の伝令やプレシオは、2枚目以降は腐るので捨ててしまいましょう。また、光の道筋のように、捨てられることで効果を発揮するカードもあります。
プレシオの効果で削り切れなければ、大逆のドラゴサモナー→憤怒の碧竜(4/4疾走)でのフィニッシュも狙います。憤怒の碧竜は7コストで、「捨てたカードの枚数」に応じてコストが下がるカードです。バーンダメージと疾走を合わせて、最後の一押しを決めましょう。
骸ネクロ
ランキング:Tier2
場に4枚のカードを並べて、最速で骸の王を出すことを狙ったデッキです。幽霊屋敷などを活かして、序盤からカードを並べていきます。また、ゼウスのような大型フォロワーを葬送→リアニメイトして、コストを踏み倒して場に出すのも強力です。
骸ネクロのマリガン
まずは骸の王がないと始まらないので、最優先でキープしましょう。プリンセスナイトは骸の王確定サーチなので、こちらもキープ対象となります。また、天界への階段やノーライフパーティなど、盤面を埋めるドローソースもあれば最高です。
骸ネクロの立ち回り
序盤は低コストのアミュレットを中心に並べて、骸の王を出せる盤面を作りましょう。特に幽魂の棺や幽暗の墓守(結晶)など、ラストワードが強力なアミュレットもあれば、骸の王を出すだけで盤面を制圧できます。そのために幽魂の棺を出すなら、大型のフォロワーを葬送したいところ。
4枚のカードが並んだら、0コストで骸の王を降臨させます。上手くいけば3ターン目に骸の王を出して、そのまま押し切れることもあります。骸の王を引けないと厳しいですが、確定サーチのプリンセスナイトもいるので、安定感はあるほうです。
もう1つのコンセプトとして、「葬送リアニメイト」があります。幽魂の棺や死を知る者で強力なフォロワーを葬送し、フェイタルオーダーでリアニメイトするという流れです。ここでは、ゼウスやデッドメタルスターなど、疾走フォロワーを葬送リアニメイトしましょう。
狂乱ヴァンプ
ランキング:Tier1
自分のリーダーにダメージを与え(自傷)、自傷7回の狂乱状態で戦うデッキ。デッキから直接召喚されるフラウロス、煉獄のダークナイトを軸に、闘志の人狼をはじめとするダメージソースも豊富です。
狂乱ヴァンプのマリガン
優先してキープしたいのは眷属への贈り物、不穏なる闇の街、鮮血の花園。3ターン目に4回自傷し、狂乱状態に入りたいので、効率的に自傷できるカードをキープします。ドローソースとしては、ダークオーダーが優先度高めです。
狂乱ヴァンプの立ち回り
フラウロスは3ターン目以降、「ターン中に4回自傷」したときに直接召喚されます。そのため、0コストの自傷カードはむやみに切らず、3ターン目に使うことを意識しましょう。狂乱状態なら煉獄のダークナイトも直接召喚され、3ターン目にして圧倒的な盤面を作れます。
序盤は「煉獄フラウロス」を意識したうえで、自傷回数を稼いでいきます。1ターン目に鮮血の花園を置けると、自傷しながら相手の体力も削れるのが強いです。また、禍々しき浸食や蹂躙のデーモン(アクセラレート)など、自傷+ドローできるカードも使えます。
煉獄フラウロスや細かい削りでも決まらなければ、闇喰らいの蝙蝠でフィニッシュを狙いましょう。自傷回数に応じてダメージが増えるので、耐えてくる相手を一発で倒すパワーを持っています。ただし、採用するとしても1~2枚がおすすめ。
ヤテラントゥビショップ
ランキング:Tier2
7つ以上のアミュレットを破壊し、栄華の加護神・ヤテラントゥと楽園の双翼・ガルラの能力を発動させるデッキ。除去・バーンダメージ・回復で制圧し、安息の領域で守りを固めるのが主な勝ち筋です。
ヤテラントゥビショップのマリガン
星導の天球儀や封じられた法典、モスコの実など、低コストのアミュレットをキープしましょう。2枚のアミュレットを生み出すナテラの未来もキープ対象です。他にも、頂きの教会とムニャール牧場は、セットでキープしたい2枚といえます。
ヤテラントゥビショップの立ち回り
「アミュレット7つ破壊」を目標として、序盤はとにかくアミュレットを並べます。ただし、安息の領域だけは後半に出番があるので、マリガンでも返しておきましょう。フォロワーの処理については、浄化の鉄槌なども活かせると強力です。
まず、キーカードとなるのがヤテラントゥ。アミュレット7つ破壊を達成すれば、「フォロワー2体消滅・リーダーに6点・6回復・フォロワー2体展開」という能力を持ちます。普通に出しても強いですが、このデッキの真価はガルラにあります。
ガルラはフォロワーとアミュレットを1枚ずつ場に出し、それらのファンファーレを1回働かせる、という能力を持ちます。場に出すカードのコストは「アミュレットの破壊数」によるので、7つ破壊していれば、確定でヤテラントゥのファンファーレが働きます。5ターン目までにアミュレットを7つ破壊して、ガルラでヤテラントゥを出すのが理想です。
すでにモスコの実を引いていれば、ガルラの能力で安息の領域が場に出ます。安息の領域は、条件を満たすと「自分のリーダーへのダメージは3以下」「自分のビショップ・フォロワーは攻撃されない」という効果になります。ガルラ+安息+ヤテラントゥで盤面を制圧できれば、フィニッシュが近づくでしょう。
アーティファクトネメシス
ランキング:Tier1
大量のアーティファクト(AF)を駆使して、盤面を処理していくデッキ。機構の解放や加速装置の効果で、PPを回復しながらAFを使いこなします。また、冥府への道や次元の超克者・ユアンなど、強力なカードとの相性も抜群です。
AFネメシスのマリガン
まずはAFを手札に加えるアーティファクトの同調や、AFを場に出す神秘の番人・スピネ(アクセラレート)を優先しましょう。また、デッキにAFを仕込むオートメーションや、製造術などもキープ対象になります。
AFネメシスの立ち回り
序盤はアーティファクトの同調などでAFを確保しつつ、生命の量産も活かしてデッキにAFを埋め込みましょう。他にもアーティファクトスキャンで破壊されたAFを再生したり、カイザーインサイト(アクセラレート)でカードを引き直したりして、手札にAFとキーカードを揃えていきます。
AFネメシスのキーカードといえば、機構の解放と加速装置の2枚。この2枚を同時に使って、コストを踏み倒しながらAFを突進させるのが強力です。ただし、加速装置に1枚制限がかけられたので、テンポロスは避けられないでしょう。
もしナーフ後も上手く立ち回れれば、冥府への道によるフィニッシュも考えられます。大量のAFを破壊し、スペルも多く使うことから、冥府の発動条件「墓場が30枚以上」を達成しやすいのが特徴です。1枚だけでも十分強いので、フィニッシャーとしておすすめ。
他にも、AFを並べてマーキュリーイージス・シオンでバフをかけたり、共鳴回数10回でユアンを出したりするのが、主な勝ち筋です。加速装置と機構の解放が使えれば、共鳴になる回数も多いので、ユアンの「共鳴10回」も達成しやすいでしょう。
災禍を超えし者(DOC)のアンリミ環境
2021年9月より、第22弾パック「災禍を超えし者」の新環境が始まりました。ここからは、2021年11月16日現在までの環境を振り返りつつ、今のアンリミ環境について詳しく解説していきます。
超越・狂乱・AFの3強でスタート
アンリミでは超越ウィッチ、AFネメシスに加えて、狂乱ヴァンプが台頭してきました。ヴァンプは新カードの夜天の吸血鬼が非常に強く、アンリミでも大活躍。特に、狂乱状態で夜天の吸血鬼が場にいると、バットノイズが1コストで「3/3疾走」になるのが凶悪でした。また、闇喰らいの蝙蝠のナーフ解除も追い風となりました。
超越ウィッチは、前期の「リナセント・クロニクル」で登場したイザベルが引き続き活躍。1コストで全体除去も狙えるユニオン・マジックに加えて、10点+10回複のアルティメット・マジックは、対策が難しい強さでした。さらに次元の超越まで打たれると、一方的にやられてしまいます。
ナーフ後はAFの1強
そんな中、2021年10月28日に全クラスへの調整が入りました。このときのアッパーはローテ向けでしたが、ナーフはアンリミへの影響も大きかったです。
【能力変更2/3】
10月28日のメンテナンス時に「インモラルディザイア」「夜天の吸血鬼」のカード能力を変更いたします。
詳細は公式サイトをご覧ください。https://t.co/9K1LEF2kMI#シャドウバース pic.twitter.com/tAAoLtfz4i— Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) October 24, 2021
まず、夜天の吸血鬼は「フォレストバットに疾走付与」から、「突進付与」に変えられました。バットノイズの疾走ムーブも封じられ、攻撃力が大幅に下がっています。また、「ラストワードネクロ」へのナーフもありましたが、アンリミにはトートもいるのが救いです。
【能力変更1/3】
10月28日のメンテナンス時に「光耀の標・ミストリナ&ベイリオン」「ユニオン・マジック」「アルティメット・マジック」のカード能力を変更いたします。
詳細は公式サイトをご覧ください。https://t.co/9K1LEF2kMI#シャドウバース pic.twitter.com/IVeT4JIUbE— Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) October 24, 2021
そして、イザベルのユニオン・マジックとアルティメット・マジックも弱体化。アルティメット・マジックの条件が8種類になり、コストまで上がったのは大きな痛手です。また、光耀の標・ミストリナ&ベイリオンの弱体化で、アンリミでも強かった撤退ロイヤルが姿を消しました。
超越・狂乱がパワーダウンしたら、当然出てくるのはAFネメシス。加速装置+機構の解放を使ったプレイングは、ほとんどの盤面を処理できる強さでした。プレイ難易度は高いですが、相手を処理したうえで自分のフォロワーもしっかり展開できます。ずっと強かったアンリミのAFネメシスが、ついに1強状態となりました。
「加速装置」ナーフで環境変化?
アンリミの調整はほとんどなく、AF1強に諦めていたユーザーも多かったでしょう。しかし、11/18をもって、アンリミのAFネメシスにもナーフが入ります。
【1枚制限カード追加】
11月18日のメンテナンス時に、「アンリミテッド」フォーマットにおいて「加速装置」を1枚制限カードに指定いたします。
詳細は公式サイトをご覧ください。https://t.co/74nyxLgHsY#シャドウバース pic.twitter.com/xE8c3vtH9N— Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) November 16, 2021
デッキの軸である加速装置に「1枚制限」がかけられました。アーティファクトを突進させる加速装置は、まさにAFネメシスの処理能力を支えるカード。それが1枚しか入れられないのは、大きな痛手と言えます。代用としては、機械の加速兵やギガスファクトリーも考えられますが、いずれも1コストの加速装置と比べたら、大きなテンポロスになるでしょう。
今回のナーフによって、超越ウィッチや狂乱ヴァンプが再浮上すると思われます。それらに対抗できるアグロエルフや、骸(ラスワ)ネクロなども有力です。アンリミにも調整が入るのはいい傾向なので、今後も注目していきましょう。
まとめ
Tier1:超越ウィッチ・狂乱ヴァンプ・AFネメシス
Tier2:アグロエルフ・骸(ラスワ)ネクロ・ヤテラントゥビショップなど
Tier3:連携ロイヤル・ディスカードドラゴンなど
最新情報も含めて、アンリミのデッキについてご紹介しました。Tier表はあくまで予想なので、参考までにご覧ください。
アンリミのカードプールは幅広いので、今回のデッキレシピにはないカードでも、採用の余地はあります。あるいは、全く違うデッキを考案する人もいるかもしれません。アンリミはローテに比べると、シャドバ歴の長い玄人向けのフォーマットと言えます。ぜひこの記事を参考に、自分の手に馴染むデッキを組んでみましょう。