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シャドウバースをやっていると、ローテ落ちやスタン落ちということばを耳にしますよね。初心者の人は「そもそもローテ落ちって何?」「ローテ落ちしたら環境はどうなるの?」と、疑問に思うかもしれません。
今回はシャドバのローテ落ちについて解説します。初心者の人もぜひ参考にしてみてください。
シャドバの「ローテ落ち(スタン落ち)」とは
まず、「ローテ落ち」と「スタン落ち」は、同じ意味のことばです。この記事では、「ローテ落ち」として解説していきます。
ローテ落ちとは新カードパックの登場に伴って、「ローテーション」フォーマットで使えるカードパックが1つなくなることです。第7弾カードパック「時空転生」から導入され、全カードが使える「アンリミテッド」と差別化されるようになりました。
ローテ落ちは今までのカードが使えなくなるので、デメリットが大きいと思うかもしれません。しかし、新たなデッキを組んで戦う楽しさがあり、初心者にとっても覚えるべきカードが少なくなるので、悪いシステムではないといえます。
シャドバのローテーションの仕組み
ローテ落ちの意味を把握したうえで、次は「ローテーション」について詳しく解説します。
5つの最新カードパックで戦う
ローテーションのバトルで使えるのは、最新5種類のカードパック+ベーシックカードのみです。
2021年9月現在は、第17弾「運命の神々」から第21弾「リナセント・クロニクル」までのカードが使えます。9月末に新カードパック「災禍を超えし者」が登場するので、次は「運命の神々」がローテ落ちします。この時期にデッキを組むなら、ローテ落ちするカードのことも考えなければなりません。
ローテーションの周期は3ヶ月
シャドバは現在まで、3ヶ月ごとに新カードパックを導入しています。それと同時に古いカードパックがローテ落ちするので、ローテーションで使えるカードは3ヶ月で入れ替わっていきます。
また、新カードパックが出る1ヶ月ほど前には、17枚のアディショナル(追加)カードも登場します。各クラスのレジェンド・ゴールドが2枚ずつと、ニュートラルのゴールドが1枚加わります。定期的に新カードが出るので、マンネリ化せずにゲームを楽しめるでしょう。
ローテ落ちの影響は「デッキによる」
一部のカードがローテ落ちで使えなくなれば、当然各クラスのデッキに影響が出ます。ただし、ローテ落ちするカードによっては、あまり影響を受けないデッキがあるのも事実です。
たとえば、「運命の神々」のローテ落ちは、ビショップやヴァンパイアへの影響がやや大きいです。それに比べるとネクロマンサーやドラゴンは、あまり痛手を負いません。
また、優秀なニュートラルカードが多く落ちるので、その影響も少なからずあります。もちろん今後追加されるカードにもよるので、新環境でどのクラスが強いかはまだわかりません。
アンリミテッドとの違い
使えるカードが限られるローテーションに対して、第1弾から最新カードまで全てをデッキに入れられるアンリミテッド。それぞれの環境はどのように違うのか、詳しく見ていきましょう。
【ローテ】アンリミと比べて戦いやすい
まず、ローテのほうが使えるカードが少ないぶん、環境が整備されていて戦いやすいといえます。ローテで強すぎるカードがあればナーフされたり、勝率が低いクラスには強いカードが追加されたりします。中には最強レベルのデッキもありますが、対策しようと思えばできることがほとんどです。
また、初心者の人がシャドバを始めるなら、ローテのほうがカードを揃えやすいでしょう。ゲーム内で貰えるカードパックチケットも、ローテ用に使えるものが多いです。幅広いアンリミで1からカードを揃えるのは、無課金だと厳しいかもしれません。
ただし、定期的にローテ落ちがあるのと強いカードがレジェンドに偏りやすいので、デッキコストが高くなるというデメリットもあります。
【アンリミ】対策が難しいデッキも多数
アンリミでは、ローテ落ちしたカードも当然使えるので、デッキ編成の自由度は高くなります。そこでアンリミをやり込む人もいますが、ローテよりプレイ人口が少ないことは明らかです。
▼「しゃどばすチャンネル」生放送で発表されたデータ
アンリミには、過去に暴れていたカードも今のローテ環境で強いカードも集結しています。また、ローテ落ちによってナーフが解除されたカードも多数あります。そんなカードたちでデッキを組むので、理不尽な負け方をすることも珍しくありません。
しかし、アンリミならゴールド(レアリティ)以下で優秀なカードも多く、低コストで強いデッキを組みやすいといえます。また、ローテ落ちに左右されず、一度強いデッキを組めば長く使っていけることも魅力です。
ただし、ビショップの「スカルフェイン」のように、アンリミに調整が入ることも稀にあります。
▼スカルフェイン(一度強化されたものの、約2ヶ月でナーフ)
ローテとアンリミ、どっちが楽しいのか
ご紹介した通り、戦いやすいのはローテのほうですが、アンリミにも楽しめる要素はあります。
結論をお伝えすると、特にシャドバ初心者の人にはローテがおすすめです。カードは少ないほうが覚えやすく、デッキも組みやすいので、アンリミよりも手軽に始めやすいでしょう。また、環境の移り変わりに対応していくのも、ローテのおもしろさの一つです。
アンリミはどちらかと言えば、シャドバ歴が長い経験者向けのフォーマットです。持っているカードの多さや知識がものを言うので、経験豊富なプレイヤーなら楽しめると考えられます。「魔境」とも呼ばれるアンリミを勝ち抜くのは、意外とおもしろいかもしれません。
ローテ落ちのカードは分解してもいい?
ローテだけでシャドバをやるなら、「アンリミのカードは分解しようかな?」と考える人は多いと思います。特に、無課金の人なら要らないカードを分解して、新カードを作るためにエーテルを貯めたいですよね。
結論、本当にアンリミをやる気がなければ、ローテ落ちしたカードを分解しても良いでしょう。ただし、2ヶ月に1回ほど「アンリミテッド杯(グランプリ)」が開催されるので、その報酬を得るためにアンリミのデッキを持つのもおすすめです。
筆者もほとんどローテしかやりませんが、アンリミのデッキも3つほど持っています。そしてアンリミでも使わないカードは、ほぼ分解してエーテルを貯めています。このように、アンリミでもデッキを組んでみて、絶対に使わないであろうカードは分解するという形も参考にしてみてください。
【2021年9月】次回ローテ落ちする主なカード
新カードパック「災禍を超えし者」の登場によってローテ落ちする「運命の神々」。具体的にどんなカードがローテ落ちするのか、各クラス+ニュートラルに分けてお伝えしていきましょう。
エルフ
◆森林の狼
1コスのアクセラレートで、バウンス(手札に戻す)とドローができる「森林の狼」。プレイ枚数を稼ぐラティカエルフや、アクセラエルフに採用されています。使い勝手の良いアクセラカードがなくなるのは、大きな痛手です。
◆フォレストダーク・レオネル
「フォレストダーク・レオネル」は自分のフォロワーが進化すると、1コス・5ダメージ除去のアクセラカードとしてプレイできます。こちらも強力なアクセラカードなので、新カードでアクセラの強化がなければ、既存のデッキは苦しい立場になるかもしれません。
▼その他
- クラッシュインセクト
- ブロッサムアーチャー
- 癒しの波動
- 《吊るされた男》・ローフラッド
- 永久なる輝き・エリン
- 生命の宴
- 深謀の獣人
- マドロスエルフ
- フェアリーアサルト
- 喝采の獣使い
- 地を裂く異形
ロイヤル
◆わがままな呼び出し
ロイヤル・フォロワーを手札に加えられる「わがままな呼び出し」。特に、撤退ロイヤルでは「ミストリナ&ベイリオン」を呼び出すのに使われており、ドローソースが1つ減ることになります。
◆シールドフォーメーション
2コスで「シールドガーディアン」と「ナイト」を繰り出せる「シールドフォーメーション」。連携15で「フロントガードジェネラル」を出せるのが強力で、主に連携ロイヤルで採用されていました。
▼その他
- 武器商人・エルネスタ
- 鎧袖一触
- オネストシーフ
- 動乱商人・イルミスナ
- 安らぎの女王
- 《戦車》・オルオーン
- 静寂の元帥
- 戦争商人・アルヤスカ
- ストライクナイト
- ダイヤモンドパラディン
- 無私の貴族
ウィッチ
◆決意の予言者・ルーニィ
スペルブーストの数によって効果が増えていく「決意の予言者・ルーニィ」。2コスで優秀な働きをするフォロワーなので、スペルウィッチやマナリアウィッチは大きな影響を受けるでしょう。
◆フューチャービジョン
「フューチャービジョン」は偶数ターンに全体ダメージ、奇数ターンにドローといった効果を持つスペルです。こちらも低コストで扱いやすく、多くのデッキに採用されていたので、ルーニィと同じような影響が出るといえます。
▼その他
- 猫の奇術師
- エクステンドマジック
- 形成の魔術師
- 《愚者》・リンクル
- でたらめな接合
- 魔導所の書き手
- ポーションウィザード
- 魔導の君臨者
- スウィートマジシャン
- アダマンタイトゴーレム
- ドワーフの工房長
ドラゴン
◆ドラゴニックコール
コスト最大のドラゴン・フォロワーを手札に加える「ドラゴニックコール」。強力なフォロワーをサーチできますが、現在のローテではあまり使われないので影響は少ないです。
◆エターナルホエール
「エターナルホエール」は場を離れるとき、コスト1になってデッキに4枚加わるカードです。「5/7」の守護フォロワーが並ぶのは強力でしたが、こちらも現在はほぼ使われていません。他にも特筆すべきカードはないので、ドラゴンは今回のローテ落ちをあまり気にしなくて良いでしょう。
▼その他
- 竜装の槍術士
- 水呼びの竜使い
- トロピカルフィッシュ
- オーシャンアングラー
- 日輪のドラゴン
- 虐殺のドラゴニュート
- 大逆のドラゴサモナー
- 絶対零度・フィルレイン
- 竜の誕生
- ドラゴンズタックル
- 《正義》・イランツァ
ネクロマンサー
◆輪廻の強制
2コスで確定除去を持ち、自分と相手がリアニメイト3する「輪廻の強制」。特に、機械ネクロではこのカードで「創出の紫紺・エンネア」を場に出して、フォロワーを展開する動きが強力でした。
◆《恋人》・ミルティオ
「ミルティオ」は2枚葬送し、2体のフォロワーを展開できるのが強力でした。また、ラストワードで2枚ドローできるのも優秀でしたが、今のラストワードネクロはミルティオ以外にも強いカードが揃っています。そのため、今回のローテ落ち後もネクロは十分戦えるでしょう。
▼その他
- ゴーストメイド
- カーニバルネクロマンサー
- ハングリースラッシュ
- 幽魂の棺
- スピリットキュレーター
- 死の魔鳥
- ソウルボックス
- 幽暗の墓守
- 冥府の女主人・ネフティス
- 征伐の死帝
- デスブリンガー
ヴァンパイア
◆サードニックデーモン
「サードニックデーモン」は狂乱状態なら、EP0で進化できる優秀なフォロワーです。進化後は自分のリーダーがダメージを受けるたび、相手のフォロワーに3ダメージ与える効果を持ちます。狂乱ヴァンプにとっては痛いローテ落ちです。
◆深淵の約定・ダルホード
「ダルホード」は狂乱状態なら、ファンファーレで確定除去できるフォロワーです。また、進化で場に出る「漆黒の契約」は、狂乱ヴァンプの貴重なドローソースでした。アディショナルカードで「終幕の吸血鬼・ユリアス」が登場したものの、ヴァンプは依然勝てない状況が続いています。
◆銀矢の狩人
1コスで自傷(自分のリーダーにダメージ)できる「銀矢の狩人」。自傷回数を稼ぎたい狂乱ヴァンプでは、高確率で採用されるフォロワーでした。このように主力級のカードが多く落ちてしまうので、ヴァンプの強化を期待する声が挙がっています。
▼その他
- バットノイズ
- 月下の人狼
- ラッシュインプ
- ダークネスフュージョン
- 暴威の悪魔
- バアル
- 蛮声のオーガ
- 燃え盛る抵抗
- ディザスターヴァンパイア
- 《節制》・ルーゼン
ビショップ
◆伝道の司祭・ロレーナ
1コスの回復カード・EP0進化・強力な進化時効果と、さまざまな能力を持つ「ロレーナ」。特に、清浄ビショップで重宝されており、ロレーナ以外にもニュートラルを含め、多くの採用カードが落ちてしまいます。
◆ピラータートル
「ピラータートル」は4コスのビショップ・フォロワーか、アミュレットをサーチできます。「贖罪の司祭・イリス」や「清浄の領域」など、4コスの主要カードを確定サーチできるので、こちらもビショップには大きな痛手です。
◆光輝の顕現・ラー
ファンファーレで相手リーダーに確定ダメージを与え続けられる「ラー」。清浄ビショップや守護ビショップのダメージ源だったので、こちらも残念なローテ落ちです。また、守護ビショップは「闇穿つ煌き・サリッサ」も落ちてしまい、パワーダウンに拍車がかかっています。
▼その他
- 宝石の輝き
- 邪教の神殿
- 剛健の翼人
- エレガントバード
- 先見の神官
- 詠唱:純白の祭壇
- 神域の法王
- 《力》・ソフィーナ
- 光明のプリースト
ネメシス
◆《運命の輪》・スロース
相手の場に「惨禍の円環」を置くことで、さまざまなデメリットを生じさせる「スロース」。フォロワーとしても、共鳴状態ならランダム除去を持つのが優秀でした。一部の機械ネメシスに採用されていたので、若干の影響があると思われます。
◆ディメンションドミネーター
「ディメンションドミネーター」は進化すると、「フォロワーをプレイするたびにPP1回複」をリーダーに付与します。PPを余らせることで効果を発揮するカードもありましたが、現在はほとんど姿を見なくなりました。ネメシスも今回のローテ落ちで、あまり影響を受けないクラスの一つです。
▼その他
- 機構の技師
- アーティファクトスキャン
- ドールズオーナー
- キャットチューナー
- 界門のホムンクルス・ラズリ
- 鋼の猛虎
- パペットインヴァース
- パワフルマリオネッター
- マインドディバイダー
- 遺物の番人・ルチル
- 人形の閃撃
ニュートラル
◆天覇風神・フェイラン
連携10で直接召喚されて、フォロワー全体を+1/+1する「フェイラン」。連携ロイヤルや機械ネクロなど、フォロワーを展開するデッキでは特に活躍していました。今後の強化がなければ、連携を軸にしたデッキは厳しくなるでしょう。
◆堕落の決意
条件を満たせば1体破壊・PP3回復・2枚ドローもできる「堕落の決意」。進化を軸にしたデッキにとっては、使い勝手のいいスペルが1つなくなってしまいます。特にドラゴン自体は影響が少ないものの、進化ドラゴンにとってはやや痛手です。
◆《世界》・ゼルガネイア
2枚ドロー・5回複・1体破壊と、さまざまな能力を持つ「ゼルガネイア」。さらに、直接召喚されるとバーンダメージも与えられるのが強力です。一度ナーフされたものの、現在まで多くのコントロールデッキに採用されていました。他にも最大体力値を上げる「招来の大天使」など、ニュートラルカードの痛手は大きいです。
▼その他
- クラウドギガース
- 突然の落石
- ウィングメッセンジャー
- 星灯りの女神
- ジャイアントマッチ
- ピアッシングエンジェル
まとめ
ローテ落ちの解説に加えて、アンリミとの違いやカードについても紹介しました。
ローテーションは初心者でも始めやすく、環境の移り変わりによってマンネリ化せずに楽しめるフォーマットです。次のローテ落ちによる影響を考えつつ、新カードにも期待しながら、シャドウバースを楽しんでいきましょう。