- 2021-4-12
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- LoR, デッキ

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今回は、マスター帯ラダーでアジアトップ20を自身で記録したレネクトンセジュアニオーバーパワーデッキの紹介です。既存のフレヨルド系が抱えていた問題点と、今回のデッキによるその解決といった流れでデッキを紹介していきたいと思います。
シュリーマ実装前のフレヨルド系オーバーパワーデッキ
シュリーマ実装前のオーバーパワーデッキは、回った時の破壊力には目を見張るもののいくつか問題点を抱えていたことから、トップ環境には及ばないという現状がありました。ここでは、デッキリスト例とそれらが抱えていた問題を洗い出していきます。
◆デッキリスト
ターゴンタッチ忠義フレヨルドオーバーパワー
デッキコード:CICACAQBAYAQGAICAEBQSIYHAEAQKCYSDIPSKMADAEBACAQBAMEQSAYBAEBRMJYA
ノクサスタッチ忠義フレヨルドオーバーパワー
デッキコード:CMBAGAQBAIDASBQBAECRMGQ7EUYAGAIBAMCACAYBAIBQCAIDBMTQEAIDAMLAEAIDBU2Q
◆デッキの狙いは?
基本的には、オーバーパワー持ち中心のユニットをテンポで並べて盤面に圧をかけ続けるプランを取ります。最終的には「戦場の咆哮」でバフをかけて、一気に相手のネクサスの体力を削りに行きます。
◆デッキが抱えている問題点とは?
・受動的な動きが中心
オーパーパワー持ちのユニット全てにおいてセジュアニで無防備を付けた時を除くと、相手にブロッカーの選択を委ねることになり、こちらから能動的に動いて有利な状況を作りにくいデッキ構造になっています。
・ハンドリソースの枯渇
「ゾーイ」や「アヴァローサンの歩哨」「朧月の羽衣」といったドローソースがあるものの、どのカードもリソースの供給に安定感がありません。どちらのデッキにも入っている「アヴァローサンの歩哨」に関しては「オーメンホーク」や「アヴァローサンの遠征隊」のバフ先になってしまう可能性があるので、ドローソースにはなるもののデッキとの噛み合いは良くないカードになります。
「朧月の羽衣」に関してはナーフが入っており、現在はデッキに組み込む価値が落ちています。
・ハンド事故
「アルファワイルドクロ―」や「トリンダメア」はコストが重く、これらのカードや盤面にユニットがある状況で活躍するようなスペルカードが序盤に固まると、序盤の動きがなくなってしまうことが多くなります。対面がアグロデッキの場合、成すすべなく轢き殺される展開を強いられてしまいます。
シュリーマ実装後のフレヨルド系オーバーパワーデッキ
シュリーマ地域が実装されてフレヨルド系オーバーパワーデッキは、シュリーマと組むことによって真価を発揮できるようになりました。
◆レネクトン/セジュアニデッキリスト
デッキリスト:CMCACAYBAIBAEAICAYBQCAIFCYPQMBAHBMGSMLJXIMAQEBAHHNOQA
◆デッキの狙いは?
おおよそは、既存のフレヨルド系のオーバーパワーデッキと変わりません。オーバーパワー持ち中心のユニットをテンポで並べて盤面に圧をかけ続けるプランを取り、最終的には「戦場の咆哮」でバフをかけて、一気に相手のネクサスの体力を削りに行きます。しかし、大きく異なるのは無防備を付与する術が増えたことで、こちらから相手のブロッカーを指定することが出来るようになったことで、有利な盤面を作りやすくなりました。詳しくは、この後見ていきます。
◆既存の問題点の解決
・能動的な動きが増えた
「イグゾースト」や「やんちゃな砂乗り」から出てくる「乱動する砂」、レネクトンのチャンピオンスペルである「メッタ斬り」といったカードで相手ユニットに「無防備」を付与する術が増えました。無防備付与によってこちらが有利トレードを仕掛けやすくなったり、ネクサスにダメージをより多く通すために体力の少ない相手ユニットを、こちらのオーバーパワー持ちのユニットで釣る動きが出来るようになりました。
・ハンドリソースが枯渇しにくくなった
安定しなかったハンドリソースの供給を、1枚で解決に導いてくれたのが「時の停留地」というカードです。時間差こそ発生しますが、2コスト2ドローと破格の動きが出来ます。ランドマークなので「オーメンホーク」や「異生物の研究者」によるバフが乗ってしまう心配がありません。「朧月の羽衣」の様に、ナイトフォールといった縛りが無くプレイした時点で1ドローを無条件でできるところも素晴らしいです。
・序盤の動きが安定した
「アルファワイルドクロ―」と「トリンダメア」を採用していない為、序盤にコストの重いカードが固まりにくくなりました。最もコストの重いユニットでも「古代のイエティ」ですか、このカードは毎ラウンド終了時コストが1下がる為ハンドによっては、マリガンでキープすることもあるカードになります。
キーカード解説
◆ユニット
やんちゃな砂乗り
このカードは召喚時「乱動する砂」というカードを召喚してくれます。「乱動する砂」が場にある時、相手がユニットを召喚するとそのユニットに無防備が付与され「乱動する砂」は破壊されます。プレイする順番によって、相手がどのユニットに無防備が付与されるか選択できる権利があるものの、相手にユニットのプレイを渋らせることが出来るのでそれだけでも、十分なカードになります。
レネクトン
豊富な無防備付与の手段があるこのデッキとは、相性の良いカードになります。このユニットは敵をチャレンジャーで指定するとき、このラウンド中+2|+1を得る能力を持っている為、無防備を付与したユニットを指定してどんどん戦闘していきましょう。
遺物の運び屋
従来のオーバーパワー系のユニットは、フィニッシュ時に「戦場の咆哮」で大きなバフを付けたときに「凍結」「静寂」「確定除去」といった裏目が多数存在しました。しかし「遺物の運び屋」最初からスペルシールドを持っているので、安心してバフを乗せてアタックに行くことが出来ます。
ただし、無敵というわけではなく軽いスペルでスペルシールドを剝がされた後に「静寂」を打たれるという可能性もあるので、その辺は頭に入れて動いていきたいところです。使ってみると分かりますが、このカードシンプルに強いです。こういう分かりやすく強いカードは、私好みです。
◆スペル
イグゾースト
相手にデバフと無防備を同時につけられるので、オーバーパワーで貫通ダメージを出しながら有利トレードもできる、かなり使い勝手の良いカードになります。オーバーパワー持ちのユニットは2回以上アタックに参加できれば、大分有利に試合を進められているというイメージで試合を進めていきましょう。
拒絶の儀式
ここまでの話では触れていませんでしたが、既存のフレヨルド系のオーバーパワーデッキは、地域の組み合わせ的に相手のスペルへのカウンター手段がユニット自身へのバフしかありませんでしたが、シュリーマ地域にはスペルを打ち消せる便利なカードがあります。使用するときに、ジェムまたは味方ユニット1体を破壊する必要があり状況を選ぶので、そこだけ注意して使っていきましょう。
まとめ
・既存のフレヨルド系オーバーパワーデッキが抱える3つの問題点の解決
・無防備付与によって有利に試合を進めよう
・「遺物の運び屋」というカードがシンプルに強い
最後に
個人的に「オーバーパワー」というキーワードや、これを主軸にしたアーキタイプのデッキがとにかく好きなので、新地域「シュリーマ」によってその可能性が広がったことを嬉しく思っています。
記事内では触れませんでしたが、今回紹介したデッキは複雑なコンボもない分かりやすい動きをするので、初心者にもおすすめです。大型ユニットで豪快な試合をしたいという方は是非触ってもらえればと思います!
それでは、楽しいルーンテラライフを!