- 2021-2-18
- Eスポーツを楽しもう
- LoR, ルーンテラ, デッキ
Contents
今回は、2/13(土)に開催された「スマイリー杯」で優勝してきたデッキを紹介します。
本来は前環境で「ドレイブン/エズリアル」デッキをメタれるデッキとして回していたものですが、現環境でトップメタにある「アフェリオス」系のデッキに対抗できる力があると、本大会で証明してきました。準決勝、決勝の2試合で「TF/アフェリオス」デッキを圧倒して、大会にインパクトを残してきました。
LoR大会優勝デッキリスト
このデッキは、とにかく「トライビームインプロビュレーター」のバリューを出すために、3コストのカードに極振りしたデッキ構成になっています。
3コストのカードの総数は、実に25枚となっているので安定して高バリューでトライビームインプロビュレーターをプレイすることが、可能になっています。いわゆるトライビームガチャの中毒者諸君には、今すぐ回してみて欲しいデッキです!
◆試合展開
トライビームインプロビュレーターを打てる試合とそうでない試合でばらつきがあるものの、6~8ターンで試合を決めることが多いです。
アグロ系のデッキですが、1~2コスト帯が薄いのでディスカードアグロといった、ガチガチの横展開系のアグロには弱いです。
スペルマナというルーンテラの仕様上1、2ターン目に動きが取れなくても、マナの見かけ上は損が無いので、3ターン目からほとんど始動可能なこのデッキは事故が見た目より少ないです。中コスト帯に寄せているため、1ターンのアクションは2アクションまでに留まることが多く、選択肢が少ないので初心者でも簡単に扱えます。
ブロックはすることよりもさせておいて、ライジングスペルフォースで一方を取ったり武力で1:1交換するなどして、有利盤面を作っていきましょう。
◆トライビームインプロビュレーターの打ちどころを見極める
「トライビームインプロビュレータ」は、1枚で相手の盤面を1枚削りながらこちらがユニットを1枚展開できる、非常にバリューの出るカードです。後で詳しく見ていきますが、6コスト、8コストがバリューが出やすいです。本来8コストで「トライビームインプロビュレーター」を打つのは難しいのですが、このデッキならば現実的な値です。
◆試合のたたみ方
「トライビームインプロビュレーター」で優位盤面を形成し、オーバーパワーで押し込む展開を作りましょう。
トライビームインプロビュレーターのバリュー
「トライビームインプロビュレーター」から出てくるユニットは「召喚」扱いなので、召喚時効果は発動しますが、プレイ時効果は発動しません。
ここでは、各コストで出てくるユニットの中でも「当たりのユニットのピックアップ」と「当たり率」、各コストでの「ボードインパクト」をみることでどのコスト帯で「トライビームインプロビュレーター」をプレイすると良いかを見ていきましょう。
コスト別当たり枠の確率は6~8コストで高く、ボードインパクトは8コストでバリューが最もよく出ます。よって、「トライビームインプロビュレーター」は「6~8コスト」で打つのが良いと言えるでしょう。
◆1コスト
当たり枠:約4%
鋏角のひねくれ者
オーメンホーク
◆2コスト
当たり枠:約6%
タコ殴りボクサー
トリファリアンの野心家
爆裂隊の新人
ストーキングウルフ
ドラゴンガードの副官
◆3コスト
当たり枠:約15%
ジョールフィッシュハンター
アイアンバリスタ
キノコ売り
レンジャー隊のアナグマ
ローラン家の寵児
光の番人 セナ
前衛隊の曹長
無謀なトリファリアン兵士
綿毛の世話人
◆4コスト
当たり枠:約20%
鋭刃のシラーザ
シルバーウィングの先遺隊
ワンプもどき
ローラン家の騎兵
加虐の狩人
古のクロコリス
均衡の命刀
妄言のビョーグ
斑白のレンジャー
潮乗りザップ
狼騎兵
◆5コスト
当たり枠:約20%
傷持つ乙女の略奪衆
ジャック・ザ・ウィナー
スウィフトウィングの槍兵
スクリーチドラゴン
トリファリアンの盾破り
巨角の相棒
滑水のウェーブライダー
豪腕のケイトー
部族なきタルカズ
◆6コスト
当たり枠:約30%
アルファワイルドクロウ
ジェネヴィーヴ・エルムハート
傷持つ母 ヴリンナ
古き者たちの占術師
破城槌
義勇のシスリア
装牙騎兵
龍の剛角
◆7コスト
当たり枠:約30%
残忍な清算人
ウィンドフェアラーの幼翼
古代のイエティ
天なる竜
血に飢えたバシリスク
◆8コスト
当たり枠:約35%
ファロン隊長
ティアナ・クラウンガード
古強者のウズガル
尊老ルムール
軍艦リヴァイアサン
◆9コスト
当たり枠:約15%
輝鋼の陣
◆10コスト
当たり枠:約25%
彷徨いし者
◆ボードインパクト
「トライビームインプロビュレーター」から出てくるユニットの「アタック値」と「ライフ値」の平均値および「トライビームインプロビュレータによるダメージ値」の合計をボードに与える影響値として「ボードインパクト」と定義してグラフ化してみました。
(ボードインパクト)=(ユニットのアタック値の平均)+(ユニットのライフ値の平均)+(トライビームインプロビュレーターによるダメージ値)
8コストで大きくバリューが上がっていることが読み取れます。
マリガンで残すことが多いカード
正直3コストから動き出せば十分な対面であれば「追跡者の従士」や「愛し子」を返してしまって、全力で「トライビームインプロビュレーター」を探すという作戦も有りです。安定を取るなら、オープナー1コストユニットをキープしましょう。
◆ユニット
ドレイヴン
プレイまたはストライク時に「回転斬斧」をハンドに加えてくれます。「回転斬斧」は「ごちゃごちゃオモチャ箱」「汚水浚い」のディスカード先や、相手への牽制カードになるのでとにかく汎用性があって優秀です。「ドレイヴン」自身もクイックアタック持ちなので場持ちが良く、相手からすると除去しにくい厄介なユニットになります。
追跡者の従士
パッチノート2.10でスタッツが2|1に修正され、オープナーとして機能するようになりました。
愛し子
先攻1ターン目に、ほとんどの場合ネクサスにアタックに行ける優秀なユニットです。
◆スペル
トライビームインプロビュレーター
今回のデッキのキーカードです。詳細は前述した通りです。
採用カード解説
◆ユニット
アイアンバリスタ
「オーバーパワー」持ちなので、ブロックに入られても乗せたバフがそのままネクサスに入ります。中盤を支えてくれる優秀なユニットです。ちなみに私がルーンテラで1番好きなカードです。
リヴェン
3コストのチャンピオンですが、レベルアップはあまり見込みません。再鍛効果でハンドに加えたトークンカードで、ボードアドバンテージを狙っていきます。
ダリウス
おしゃれピン積みカードです。このデッキのコンセプトの1つである「オーバーパワー」持ちの大型フィニッシャーです。
汚水浚い
「回転斬斧」等をディスカードすることで、ハンドアドバンテージを得ながら4|3サイズのユニットを展開できます。
無謀なトリファリアン兵士
ブロック不可な所を目をつぶれば、サイズ的には相手からすると驚異となります。後半は「武力」等でオーバーパワーを付与して、ダメージレースを仕掛けていきます。
豪腕のケイトー
サポートユニットに+3|+0とオーバーパワーを付与してくれます。このユニット自身にオーバーパワーが付いていないのが、少し物足りなかったのですが「武力」や「再鍛」から得たトークンカードで強化できるオプションが付いたことで、より存在感を示してくれるようになりました。
ファロン隊長
パッチ2.10で弱体修正を受けたため、採用枚数を1枚減らしました。とはいえフィニッシュ力があり、オーバーパワー持ちなので、以前レギュラーとして採用しています。
◆スペル
死の車輪
「オーバーパワー」持ちのカードと、とにかく相性が良いです。ドレイブンのチャンピオンスペルと合わせて、5枚採用のカードになっています。
ごちゃごちゃオモチャ箱
トークンカードをディスカードすると、抜群のハンドアドバンテージを生み出してくれます。貴重なワンポイントドローソースです。
ライジングスペルフォース
環境では全くと言っていいほど見ないカードですが、このデッキでは真価を発揮してくれます。打点を出しながら、有利トレードを仕掛けられることや、ラダーではケア範囲外のカードになってくるので相手の意識外から打つことが出来ます。
武力
バニラユニットが突然フィニッシャーになってくれます。このカードも初期からのお気に入りです。
超エキサイティン!
このデッキには、スペルからの打点カードが「トライビームインプロビュレーター」とこのカードのみになっています。削り切れなかった所への追加打点や、ネクサスにも打てるので最後のひと押しとしても役立ちます。現在は2枚採用ですが、3枚採用してもいいかもしれません。
淘汰
バフでかわされなければ、アフェリオスを効率よく除去できますし小型のシステムユニットに対して、良く使う便利カードです。タムケンソラカデッキにも良く刺さります。
デッキアレンジ入れ替え枠
かなり調整したのであまり弄るところがないのですが、よりアグレッシブにするならドローソースである「ごちゃごちゃオモチャ箱」を削って、2枚採用のカードを3枚採用にすることをお勧めします。
◆外す候補
ごちゃごちゃオモチャ箱
◆入れる候補
超エキサイティン!
まとめ
・「トライビームインプロビュレーター」の強みを引き出す尖った構築
・現環境トップメタデッキを倒すポテンシャル
・「トライビームインプロビュレーター」は6~8コストで打て!
最後に
大会優勝というお墨付きをもらって、胸を張っておすすめできるデッキが出来上がりました。このデッキは、今月の公式大会であるシーズントーナメントにも持ち込む予定です。
このデッキ、見た目だけだと「本当に強いの?」と思われがちですが、回してみると想像を超えた強さを秘めているので是非触ってみて下さい!中毒になること間違いなしです!