ゲーミンググループホームで新しい障害者支援の形を目指す「eGH」の取り組み

今回は、いつものEスポーツジャーナルの内容とはうって変わってTwitterのDMがきっかけで知った、新たな取り組みについてご紹介させていただきます!

取り組みの内容は「快適・健康なゲームプレイ環境の障がい者グループホームをつくりたい!」という、全国初のコンセプト型グループホーム設立のクラウドファンディングについてです。

あえて記事にした理由としては、私たちゲームをプレイする人たちの中には現実社会での扱いに不満がある人や、周りから社会不適合と言われてしまうような人たちも少なからずおり、もしこの記事を読んで現実社会に生きづらさを感じている人たちの気持ちが少しでも明るい方向へいくと良いと考えたからです。

取り組みとしては、まだスタートラインに立ったばかりの取り組みです。しかし今後、日本もEスポーツとより深い関わりを持っていくことになることを想定し、このような活動が始まったということを頭の片隅に置いておくだけでも、何か良い方向に進むのではないかと考えます。

ゲーミンググループホームeGHの主な取り組み

札幌の障がい者グループホーム支援の会FIRST COMMONSが目指す、快適・健康なゲームプレイ環境が整った障がい者グループホームとは一体どのような方向性なのでしょうか?

◆ゲームという趣味を通じて社会参加のきっかけ作り

『eGH(electronic Group Home)』には大きく3つの目標があり1つ目が
1. 引きこもってゲームをしている方に同じ趣味趣向の仲間をつくってもらい、社会参加のきっかけにしてもらうこと
メディアでも近年、ゲーム依存の問題や大人の引きこもりが多く取り沙汰されており、厚生労働省の調査によれば、16歳~37歳の「引きこもり」相談者184名のうち、149名(80.9%)になんらかの精神疾患が認められています。そのうち48名(32.2%)が発達障がいと診断されたというデータがあるそうで、社会問題といっても過言ではない問題となっています。

しかし『eGH』では、引きこもり自体を問題視しているのではなくむしろ好きなことに熱中しているのは素敵だと伝えています。問題なのは、扶養してくれていた親が亡き後に自立した社会生活ができなくなってしまい、社会との断絶やゲーム依存し健康にまで害を及ぼすことだと。

グループホーム『eGH』は、まず本人の好きなことをできる環境を作り信頼しあえる仲間や社会参加への足掛かりとしての、第一歩を踏み出すきっかけになる場所になるのではないでしょうか?

◆ゲーム依存との向き合い方を考える

2つ目の目標が
2. ゲームに依存してしまっている方に、共同生活を通じて適度な距離感でゲームと向き合えるようになってもらうこと
前述の通りゲーム依存は、メディアで取り上げられたり場所によってゲームの時間を県が制限している場所もあるくらいです。実際にゲーム障害と呼ばれる症状もあり、WHOでは新たに2019年5月国際疫病分類に加えられました。

『eGH』では、集団生活を行う上で規則正しい生活、入居者と一緒に決めたルール、ゲームとの適切な距離感を身につけることができるサポートをする予定だそう。ゲーム依存と近い関係にある私たちにとっても身近な問題で、他人事ではないという当事者意識を持つことが必要だと私は考えています。

◆ゲームを仕事にする夢を叶えるサポート

3つ目の目標が
3. プロゲーマー・ゲーム配信者など、プロとしてゲームと向き合う夢を叶えられる住環境を提供すること
『プロゲーマー』や『ストリーマー』など、日本でも徐々に仕事・職業としてのeスポーツが浸透しつつあり、小学生の将来の夢に『youtuber』がランクインするほどです。

夢として語ることが許されつつあるプロゲーマーやストリーマーは、コロナ渦でもオンラインという強力なツールを使い、他のスポーツではできない形で大会を開催することも可能です。最近では、大手企業がスポンサーとして参入しており市場としてはより大きくなることが予想されます。

障がい者とeスポーツの可能性についてですが、障がいのある方がeスポーツのプロを目指せる就労支援施設も設立されており、人間関係や一般常識というカテゴライズされがちな煩わしい習慣に囚われず活動できるので、障がい者とeスポーツとの親和性はとても高いと言えるでしょう。

『eGH』では、ゲーム好きが集まり規則正しい生活を送りながら切磋琢磨しプロが生まれることもあるかもしれません。これまで夢を抱けなかった人も今までにない活躍の場を見出すことができるという新しい可能性を感じます。

『eGH』にかける思い

eGHが目指す新しいグループホームの形

そもそも障がい者グループホームとは、障害者総合支援法の中で定められた障がい福祉サービスのひとつで「共同生活援助」と呼ばれます。主に精神、知的、身体に障がいのある方が、地域のマンションやアパート、戸建て住居において、グループホームのスタッフの支援を受けながら、生活訓練を目的として日常生活を送る場所です。

障がい者手帳の有無に関わらず「福祉サービス受給者証」があればだれでも利用できる予定。ひきこもりと呼ばれる方や発達障がいや精神障がいがある方も、社会参加の第一歩として『eGH』への入居を検討するのも良い考えだと思います。

◆好きに熱中し生きづらさを解消

障がい者の親なきあと問題相談室ファミリアの代表として、さまざまな親御さんの悩みを多く聞いてきた渡邉さんは、自身の経験や相談を受ける中で「生きづらさ」を感じている人の多さに気が付いたそう。

特に日本という国の生きづらさは筆者も日々感じており、解決方法を見つけるのも困難だと感じています。しかし『eGH』の様に、誰でも入れて好きなことが同じ人が集まり趣味を共有できる場所があれば、少しづつ人との繋がりや社会との繋がりを感じられ「生きづらさ」を感じる機会が少なくなるのではないかと大いに期待ができる施設になると思います。

グループホーム設立のためにクラウドファンディングを活用

今回、障がい者の為のゲーミンググループホーム設立に向け『eGH』はクラウドファンディングを実施。公益性の高い事業で全国初の試みの為、より多くの方に知ってもらい支援の輪を広がる事を願っています。

◆クラウドファンディングの概要

資金の使い道
目標金額 120万円
下記の費用のうち、クラウドファンディング費用、物件取得費、設備費、人件費の順序で優先的に利用します。
物件取得費:約64万円(消防設備設置費用は含まず)
設備費:約50万円
人件費:約213万円(3か月分)
クラウドファンディング費用:約20万円(Good Morning手数料・リターン費用を含む)
実施スケジュール
2021年 4月上旬
・eGHのHP開設
・物件選定、利用者との面談開始
2022年 3月末までの間に条件が整い次第
・グループホーム開業
・リターンの実行
当プロジェクトはAll-or-Nothing 方式で行います。(目標金額を達成すると資金を受け取れる方式。 )
詳しくはこちら
https://camp-fire.jp/projects/view/362680

3分でわかる『eGH』youtube

いかがだったでしょうか?日頃Eスポーツジャーナルでは、取り上げていない話題を今回は記事にしてみました。

冒頭でも少し触れましたが、ゲームの中で暴言を吐く人や過度に攻撃してくる人は、現実社会にうっぷんが溜まっていたり何か問題が生じているのかもしれません。その問題を問題と捉えておらず、解決する方法すら知りえない方々も多いのではないでしょうか?私たちが抱える様々な問題は、今後減ることはなく増える問題だと容易に想像できます。そのような問題は、今回紹介させていただいたゲーミンググループホームで解決ができる可能性もあり、より多くの施設が増えることでより良い社会環境になっていくと考えます。

この様な活動や施設が今後も活発になることを願っています。

この記事の著者

Ray.Kubota

Ray.Kubota

Eスポーツは主に、LOLをメインにプレイしています。趣味は、コスプレです♪

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