LJL Spring2021前半戦の感想と今後の課題について考えてみる

LJL Spring2021前半戦終わって・・・はいないのですが、来週の2戦終わっちゃうと今度は後半戦が1戦終わっちゃうのでこのタイミングで書こうと思います。結構辛口で書こうと思うので、クレームが来ないといいな。いや来るくらい痛いところつけたらいいなと思っています。

LJL Spring2021現在の順位と今年のLJLの印象

まず今年のLJLの印象を話していきたいと思います。

◆現在の順位

現在の順位はこんな感じです。予想外なのはDFMが無敗なこと。あとはRJ AXIZ CGAの新人を入れた3チームが、同率で並んで3位なことでしょうか。

◆新人の台頭

厳密には新人ではないRecap選手などもいますが、1年出てその後出なかったことを考えればほぼ新人と考えてもいいでしょう。スカウティンググラウンズを開いた効果が表れてきたと思うと嬉しいですね(僕が教えた子も頑張っていますし)。特にKinatu選手やMilan選手のような若い選手が、活躍しているのが本当にうれしいです。推せます。

◆苦しいベテラン勢

しかし一方で、ベテラン勢が苦しんでいます。正直KRのレートと今までのチーム経験を考えれば、新人に負ける要素はないと思っていました。少なくともこの春は。

よくある話では、ベテランはモチベーションを保つのが難しいという話があります。「まだまだ上手いのにな」と思っていた選手が、引退してしまうことってよくありますよね?LJL全体でそういう空気が出ていて、そこにフレッシュな新人が入ることによってまた息を吹き返すベテランと、落ちていくベテランで分かれているのかな感じます。

DetonatioN_FocusMe

正直コーチ歴3年、TFTチャレンジャーまで行くような選手にサモリフのフィジカル勝負で負けるのは、あり得ないと思っていました。いやまぁKazu選手が化け物と言えばそれだけの話かもしれないけど・・・。

◆今までの対戦成績

勝ったチーム 「V3 Esports」「Rascal Jester」「Crest Gaming Act」「SoftBank Hawks Gaming」「Burning Core」「AXIZ」

負けたチーム なし

まだ対戦していないチーム 「Sengoku Gaming」

◆今までにないスタイル

※GPM1位のYutapon選手に注目

やはり1番目につくのは、Aria選手を中心とした今までのDFMにないスタイルでしょうか。セラフィーンを使った構成は前のDFMっぽいですが、先週のラストにつかったゾーイの爆発力と理不尽さは相手が可哀想になるほどでした。

Kazu選手には申し訳ないですが、横にKazu選手を置いてもあのパフォーマンスを発揮するYutapon選手。まさに宇宙人。「宇宙人は日本人枠で使っていいんですか?」と心配になってしまいます。そのおかげか、いつもチームのために犠牲の動きが多かったSteal選手も、かなり楽に動けています。

◆Evi選手が少し気負っているか?

ただ一方で「ミスが少し多いのかな?」と思う選手がEvi選手です。インタビューやDFMの上げてくれている動画で自分でも言っていますが、よくないミスが多く感じます。今年のDFMは少しミスをしてもそれ以上のリターンを取り返すという去年(一昨年?)から取り組んでいるスタイルが、Aria選手の加入で上手くいきかけているので多少のミスは仕方ありません。

ピック的にもアカリなど、アグレッシブなピックをしていますよね。それでも少しミスが多く感じるので、気負っているところがあるのかなと思います。

V3 Esports

前年の優勝チーム。トップ、ジャングル、ADCと変わりましたが、チームのスタイルは変わらずジャングルADCがチームを作るようですね。

◆今までの対戦成績

勝ったチーム 「SoftBank Hawks Gaming」「Burning Core」「AXIZ」「Sengoku Gaming」

負けたチーム 「Detonation FocusMe」「Rascal Jester」

まだ対戦していないチーム 「Crest Gaming Act」

◆6試合中5試合のファーストブラッド関与のMoojin選手

Moojin選手が序盤を作りそのまま試合を有利に進めるのが、V3の基本的な形になっています。少し面白いのが、KR ADCとKRサーバーグランドマスターのRaina選手がいるのにもかかわらず、トップサイドからゲームを作る傾向にあるということです。これはチーム的にCogcog選手を信頼しているのもあるでしょうが、ヘラルドを意識しているチームということが伺えます。

実際にドラゴンを取る数はSHGとBCの次に低いワースト3位、逆にリフトヘラルドをとる数は無敗のDFMに次いで2位とかなり高い数値になっています。

◆集団戦の爆発力に少し不満か?

序盤は、文句のない試合展開をしているのではないでしょうか?全体的に穴の無い5人にまとまっていると思います。むしろCogcog選手が、しっかりキャリーしている姿が見れているので、去年よりも上手くいっているように感じます。

ただ一方で集団戦での、まとまりが見えません。DFMに負けた試合もそうですし、RJに負けた試合もそうです。この2試合は集団戦の爆発力さえあれば、勝ち切れた試合と言ってもいい試合でした。この辺りが後半戦に向けての課題になってくるでしょう。

AXIZ

正直新人が3人もいるこのチームがここまで頑張れるとは思いませんでした・・・。新人の頑張りもそうですが、フロント陣の優秀さがわかりますね。

◆今までの対戦成績

勝ったチーム 「Sengoku Gaming」「Rascal Jester」「SoftBank Hawks Gaming」

負けたチーム 「Detonation FocusMe」「V3 Esports」「Crest Gaming Act」

まだ対戦していないチーム 「Burning Core」

◆新人3人での大健闘

新人が3人いるAXIZがここまで勝つとは、誰が想像したでしょうか?確かにHoglet選手とHoney選手の活躍は素晴らしいものですが、普通は新人が3人もいればこんな活躍はできません。

特にNemoh選手は隣がHoney選手とはいえ、スタッツ的にはレーニングをしっかり勝っていることになっているところは評価するべきでしょう。個人的にはWeek1でよくなかった新人3人の集団戦の判断が、Weekが進むにつれて良くなっているところも評価しています。

◆ソロレーン2人の成長が課題

下の順位をうろつく分にはMegumiin選手とIno選手の活躍は、新人ということで見れば十分なものでしょう。実際に集団戦では良い動きをしていますよね。しかしこれよりも上の順位を目指すためには、この2人のレーニングでの成長が必要不可欠です。2人がレーニングで勝てばそれだけいい形で集団戦に持って行けるでしょうし、もしそうなればHoney選手やHoglet選手が活躍できる場面が増えていくでしょう。

Crest Gaming Act

あまり言いたくないですが、BCに負けたのが本当にもったいないチームですね・・・。

◆今までの対戦成績

勝ったチーム 「Rascal Jester」「Sengoku Gaming」「AXIZ」

負けたチーム 「Burning Core」「Detonation FocusMe」「SoftBank Hawks Gaming」

まだ対戦していないチーム 「V3 Esports」

◆Naehyun選手の化け物さ

Naehyun選手が本当に化け物です。DPMが1位ですし、レーニングフェイズでのスタッツも大きくプラスになっています。育てる価値のあるレーナーだと思います。

1番びっくりした試合はRJ戦でした。僕が友達と見ていて「ランブルみたいな全員殺せるチャンピオンじゃないので大丈夫なの?」という友達の問いに冗談で「ランブルのウルトを5人に当ててQも5人に当てたらいけるやろ?」ということを言っていたら、本当にそうしたことです。

今のメタで、集団戦影響力のあるチャンピオンと言えば「アジール」や「オリアナ」「ヴィクター」辺りになりますが、レーニングからサイドレーンに影響力の出せるランブルであそこまでのパフォーマンスの出せる選手は、驚異的と言っていいでしょう。

◆サイドレーンの3人の成長に期待

Nap選手のスタッツを見るとレーニングのスタッツがほぼ1位か2位。なのにも関わらずDPM(ダメージ量)がワースト2位と、とんでもなくコスパの悪い選手になっています。確かにトップレーナーにダメージを求めることは、ナンセンスかもしれません。実際にスプリットプッシュをするなら、ダメージは伸びませんからね。しかし、それにしても「低いな」というのが個人的な感想です。試合展開は作れているけど、それを上手に試合に活かせていないということではないでしょうか。

もう1つはBotレーンです。はっきり言えばMilan選手がよくありません。しかしそれ以上に良くないのは、Alchemy選手の様に感じます。これは個人的な好き嫌いかもしれませんが、Milan選手が100点を取りに行って0点を取る場面が多いとするなら、Alchemy選手は60点を取りに行って負けてます。これではハイレベルな試合では勝てません。

ジャングルとミッドのゲームメイクはWeek1は空回りしていましたが、最近は良く感じます。というより「サイドが負けるよりも先になんとかしたいという気持ちが強すぎるのではないかな?」と思う場面が多いです。もちろんそれは良くありませんが・・・。

サイドレーンの3人が成長すれば、もっと安定したゲームメイクから、Naehyun選手が暴れる試合が増えてくるでしょう。

Rascal Jester

ある意味「強いチームに勝ち、弱いチームに負ける」昔のRJが帰ってきたと言ってもいいんではないでしょうか。

◆今までの対戦成績

勝ったチーム 「V3 Esports」「Burning Core」「Sengoku Gaming」

負けたチーム 「Crest Gaming Act」「AXIZ」「Detonation FocusMe」

まだ対戦していないチーム 「SoftBank Hawks Gaming」

◆まさかの強さと取りこぼし

「強いチームに勝ち!弱いチームに負ける!」いやーRJらしいですね。Revolさんも優勝候補と言ったように、V3に勝てるポテンシャルはあるということはわかりました。新人が2人もいるのにV3に勝ち切るのは、本当にすごいです。

ただ一方で、そんなチームが「どうしてCGAとAXIZに負けるのか!」という気持ちもありますよね。順位的には並んでいるので、その2チームに負けるのはおかしくないことではあるのですが・・・。新人が2人もいるのにV3に勝てると捉えるべきか、V3に勝ったのにCGAとAXIZに負けてしまうと捉えるべきか難しいところです。

◆新人2人がテンポについていけるか

※キル関与率の高いhachamecha選手のスタッツ図

少し気になるのがhachamecha選手とSecaet選手とSsol選手の3人が感じているシーンで、新人2人が何をしたらいいかわからないという場面が多いことです。確かにコミュニケーションをしっかり取ってあげていない3人が悪いという面はあります。

しかし現実問題1秒や、なんなら0.1秒が勝負を分けるシーンはレベルが上がるほど多くなるわけで、結局それを感じ取れないほうが悪い・・・という結論になってしまいます。新人のRecap選手とKinatu選手がハイテンポなプロシーンの判断についていけるかどうかが、今後のRJの勝ち負けに大きく関わってくるでしょう。

Fukuoka SoftBank Hawks gaming

「どうしてこのメンバーで負ける?」というのがみんなの感想ではないでしょうか?

◆今までの対戦成績

勝ったチーム 「Crest Gaming Act」「Burning Core」

負けたチーム 「V3 Esports」「AXIZ」「Sengoku Gaming」「Detonation FocusMe」

まだ対戦していないチーム 「Rascal Jester」

◆爆発力はあるはずだが・・・

こういう言い方はどうかと思いますが、実質4人助っ人で日本人もapaMEN選手と文句なし。このメンツでどうやって負けるんだ?ということなんですよ。正直Kazu選手がいるDFM。3人メンバーが変わったV3を考えれば、優勝候補と言っても過言ではなかったですよね?

「ドリームチームは意外と上手く行かない」というのが過去世界の色々なチームが体験しているとはいえ、爆発力に期待したいところです。

◆ミッド・ジャングルラインが負けている

恐らくチームが上手く機能していないのは、ミッドとジャングルのTussle選手とDasher選手、この1番重要な2人が機能していないからでしょう。実際にスタッツ的にも、この2人は何1ついいものがありません。特に期待されていたDasher選手がこれでは、チームとしても難しい判断が要求されていると思います。

サイドレーンのapaMEN選手とZenit選手のレーニングのスタッツはそれなりに良いことを考えれば、この2人の連携と調子が上がってくればまだまだ戦えるチームになると思います。

Sengoku Gaming

「Viperは救われた。Ramuneもやっと救われるんだ!」そう思っていた人も多かったと思います。DFMとまだ対戦していないので、他のチームよりも1敗多いとみるか・・・それとも来週DFMに勝って「SG復活や!」となるか。

◆今までの対戦成績

勝ったチーム 「Burning Core」「SoftBank Hawks Gaming」

負けたチーム 「Crest Gaming Act」「V3 Esports」「AXIZ」「Rascal Jester」

まだ対戦していないチーム 「Detonation FocusMe」

◆ジャングルとBotサイドのゲームメイクは出来ている

※キル関与率と15分前のレーニングフェイズ帯のスタッツが完璧な2人の図

「勝つときは大きく勝つ」というチームになっています。2勝4敗なのにもかかわらず、チームスタッツはプラスなものが多いですからね。特に15分までは、上手くできているように感じます。特にジャングルのCrash選手とGango選手は、15分まで完璧なゲームを作っていると言えます。

◆それ以外が全くできていない

※15分前のスタッツは最下位なのに合計ゴールドは高いpaz選手の図

ただ1つ言えるのは「Paz選手とRamune選手のスタッツがひどい!」確かに?確かにですよ?チーム全体が、KR2人にリソースを使っているからとも言えますよ。ただそれにしてもひどい!「15分までここまで負けるのか!」という数値になっています。

あと少し気になるのはGD@15(15分までのアベレジーゴールドからどれくらい離れているか)では「-578ゴールド」でワースト2位のPaz選手が、なぜかGPM(分間平均ゴールド獲得数)では1位になるのです。

それに反比例してミッドのラムネ選手はGPM最下位、ADCのGango選手にいたってはGD@15で「+636」で2位なのにもかかわらず、GPMではなんとワースト3位まで落ちます。

普通LOLというゲームは、後半になればなるほどキャリーにゴールドを集めるものです。ということはSGは「負けているトップにゴールドを集め、勝っていたADCと負けていたミッドにゴールドを分け合わせている」というキャリーからゴールドを奪う真逆なことをしています。

実際にジャングル ミッド ADCのラインのDPM(分間平均ダメージ)では軒並み下位に沈み、なぜか15分時点のスタッツがワースト1~3位というPaz選手が、DPMでは4位になっています。

Burning Core

何が悪いか?それを考えるの1番難しいチームでした。強いて言うなら今の新人の活躍見ていると、Flow君とか赤バフ君とかBrooock君とかが他のチーム行ってたらどうなってたのかなとか思っちゃいますよね。

◆今までの対戦成績

勝ったチーム 「Crest Gaming Act」

負けたチーム 「SoftBank Hawks Gaming」「V3 Esports」「Sengoku Gaming」「Rascal Jester」「Detonation FocusMe」

まだ対戦していないチーム 「AXIZ」

◆新人だからと言えない3年目

リクルートさんが推しに推しているBurning Core。僕も推したい気持ちはわかります。Gariaru選手以外は長く一緒にプレイしていますし、他のメンバーもみんな若い!・・・と言ってもう何年経ったでしょうか?というのが僕の感想です。

正直3年目になる選手が多い中、若手だから甘い目で見てあげようというのはそろそろ難しいのではないでしょうか。特に今年は新人が多く入ってきて活躍していますからね。

強いて言うならYuhi選手は頑張っているように感じます。Gariaru選手はAXIZで任されていたキャリーポジションから、今年はバランサーになっているのでその辺りはもう少し長い目で見ていたいですね。

◆Once選手の不調?それともチームの問題?

スタッツを見ても全然わからないので、試合を見直しました。見直した結果分かったのは・・・。「何もしていない!」ということです。「こういう構成だから」「うちはこういうチームだから」ということも特になく、自分たちのアクションを何もしてない試合が多いです。

見た試合のほとんどが「相手がすげぇ強いチームに感じる」ということです。勝ったCGA戦ですら「CGAが自爆したな」という印象しか受けない試合でした。こういう状態のチームって本当にフィードバック難しいので、コーチは大変だろうな・・・。

今までどれだけチームの調子が悪くてもOnce選手のスタッツは良かったので、今の状態は見た目以上に問題点が多い状態だと思います。Once選手が、純粋に不調だということもあるかもしれませんが・・・。

ただ3位の新人たちがいるCGA RJ AXIZもいつこの様な状態になってもおかしくないはずなので、なんとか修正ができればBCが3位に食い込む可能性はまだまだあるでしょう。

最後に

いかがだったでしょうか?結構厳しめなこと書きました。「まだ春なのでね・・・。夏には調子あげてくるでしょう」と優しく書いてあげたいところなんですけど「でも夏にはGaengが入った完全体DFM出てくるけど大丈夫?」というのが皆さんの意見ではないでしょうか?

正直この春にDFM叩かないと「いくらチームとして成長しても結構厳しいのではないか?」と思っちゃいますよね。最近Evi選手がチャレンジャーに到達したみたいなので夏には「4KRチャレ1宇宙人(KRチャレ予定)」という化け物チームが産まれてしまうわけです。(LOL星人Yutapon最強!)

もちろんLJLファンボーイとしては「そんなもん日本人チャレが他チームにも出ればいい話や!」とも思うのですが(Kinatu選手とか期待してますが)実際KRチャレまで到達するのは難しいところでしょう。「Raina選手とEnty選手が今年は行けるか?」というくらいでしょうか?

DFMファンボーイである前にLJLファンボーイである僕としては、夏のうちにDFMを叩くチームがなんとか1チームでも出てきて、夏に盛り上がりたいわけですよ。なので来週の後半戦に、一歩踏み込むWeek4で調子の上がってくるチームが増えればいいなと思っています。

この記事の著者

syouko

syouko

学生時代はスポーツでプロを目指し、その後スポーツのコーチへ。
CIV4マルチという闇のゲームを4年したあとLOLにハマり、アマチュアチームの代表兼コーチとして1年半運営。
LOLを競技として捉えている人達を応援しています。

この著者の最新の記事

関連記事

ページ上部へ戻る

Notice: ob_end_flush(): failed to send buffer of zlib output compression (0) in /home/wwifglkw/public_html/wp-includes/functions.php on line 3783