LJL Spring Playoffs 2020 V3 VS AXIZをデータからみて徹底予想!

プレイオフ対戦相手決まりましたね。V3がAXIZを指名したのは少し意外でしたが、指名したからには勝てないといけません。プレッシャーかかりますねV3。一方AXIZも正直RJとやりたかったはず・・・。

さて、そんな試合前の指名だけでも楽しいプレイオフ。パッチこそ変わるものの、今までのデータは無駄ではないはずです。今回はデータ好きの大事なお供。

game of legendsを使って、プレイオフのV3とAXIZの試合展開や、その勝者を予想していきたいと思います。

データで見るLOLの試合観戦の楽しさ

さて、勝敗予想にデータを使うのは色々な理由があります。まぁ「データを見ると楽しい」というのが1番なのかもしれませんが・・・。

◆主観が入らない

データには主観が入りません。例えば「Zerost最強!チームが負けた理由?味方が弱いからだよ!」みたいなことは、データにはないわけです。

◆意外な発見がある

今回の記事を書くに至って、結構自分のイメージしてたものと違うデータが沢山出てきました。データを見れば、画面には映らない選手のいいところが沢山見えてきます。

チームスタッツを比べてみた

 ◆BAN

まずは1番左上の「MOST BANNED BY AXIZ」と「MOST BANNED BY V3 ESPORTS」、それと「MOST BANNED AGAINST AXIZ」「MOST BANNED AGAINST V3 ESPORTS」を見比べていきましょう。

面白いのは「ルブラン」「モルデカイザー」「シンドラ」をV3がBANするのに対して、AXIZはBANされています。

一方AXIZは「アカリ」をBANしていますが、V3はされています。あとは「エリス」がお互い各チームからBANされていますよね。

なのでV3は「ルブラン」「モルデカイザー」「シンドラ」をBANする確率が高く、AXIZは「アカリ」をしっかりBANしていくと思います。そして「エリス」の取り合いになるでしょう。

◆試合時間

V3

34分34秒

AXIZ

36分9秒
平均試合時間は、こうなっています。V3の方が1分半近く早いんですね。「試合を早く畳んでスマートに勝ちたいV3」「何とか粘りたいAXIZ」という形になりそうです。

◆ゴールドやタワー

次は画像中央左の「ECONOMY」をご覧ください。このデータからわかることは「V3は序盤にかなり強い」ということです。

面白いのがこれだけ各チームに差をつけているのにもかかわらず「CS Differential at 15 min(15分段階でのCS)」が-15.8です。1CS20ゴールドだとしても、316ゴールド損していることになります。

なのにも拘わらず「Gold Differential at 15 min(15分段階でのゴールド差)」が+401であることから、その差である717ゴールドをキルで稼いでいる計算になります。V3のアグレッシブさがうかがえるデータですね。

一方AXIZは15分段階では、序盤の4連敗などもありましたがそれを差し引いても、かなりつらいスタッツになっています。序盤のV3をどれだけ耐えれるかがAXIZの課題になります。

◆キルデスやダメージ

画像中央右の「AGGRESSION」をご覧ください。ここでわかるのは「V3はAXIZよりもとんでもなくファイトをしている」ということです。

先ほどのデータからもV3はAXIZよりも1分半試合時間が短いにもかかわらず「Damage Per Minute(1分あたりのチームでのダメージ量)」も「Kills Per Game(1試合当たりのキル数)」もAXIZよりも多いのです。

この2つは2回しか負けていないDFMとほぼ同じ数値なので、その凄さがわかると思います。

一方AXIZは順位的には下であるCGAに、この2つのデータで負けてしまっています。つまりAXIZは、キルやファイト以外のマクロ面で試合を有利に運ぶチームなのです。

◆オブジェクト

画像左下の「OBJECTIVES」をご覧ください。このデータになると、一気にAXIZの強みが現れます。

流石に勝利数が多いV3の方が「Nashors / game(1試合のバロン獲得数)」は多いですが、他のドラゴンやヘラルドの獲得数ではV3を上回っています。

正直AXIZの15分までの弱さを考えれば、このスタッツは異常です。一方V3はこれほど15分まで強いのに、パッとしません。

「キルで動かしたいV3」と「キルをできるだけ起こさせず、オブジェクトを取るマクロで勝負したいAXIZ」の戦いになるということですね。

◆視界

画像右下の「VISION」をご覧ください。AXIZは良くワードを置くチームですね。プレイヤーみんなが「チームで勝つ」と言うところを意識できています。

「Wards Per Minute(1分辺りのワードを置く数」4.1と「Vision Wards Per Minute(コントロールワードを1分辺りに置く数)」1.7はどちらも全チーム中1位です。

この「視界をしっかり取る」というチームでの意思統一が、後半の巻き返しが起こった理由かもしれませんね。

選手データから見るV3 & AXIZのチームスタイル

 ◆KP%(キル関与率)

V3は、満遍なくキル関与が起きています。少し面白いのがADCのArcher選手のKPが高いことですね。

普通ADCがソロキルすることもありませんし、1人静かにファームすることが多いADCは、キル関与率が1番になることはまずありません。

SUPのRaina選手が、2番目にキル関与率が高いこともあり「BOTレーンの2vs2で勝つチーム」ということがわかります。

多分Raina選手とArcher選手のKPの違いは、集団戦時のアシストの入り方ですかね?

一方AXIZはuinayn選手がとても低く・・・おそらくサイドのコントロール。いわゆる有名なところの「雑用」をしている選手と言えますね。いや雑用って言いますけど、すごく大事なことですからね!

そしてその分他の4人、特にHoglet選手のKPがとんでもないことになっています。uinyan選手がサイドを、そしてHoglet選手がゲームをコントロールチームと言えますね。

◆DMG%(ダメージシェア)

Archer選手の34.7%ってなんだよこれ・・・化け物かよ・・・これ新人なんだぞ?というわけでArcher選手のダメージがすごすぎて、Paz選手とAce選手の%が下がっています。

ただBugi選手の17.6%もおかしいだろ。普通これだけADCがダメージ出してたらもっと下がるんだよ!

ということでV3は、Archer選手を中心にどんどんレーンからダメージを出し、Bugi選手がレーニングフェイズ暴れまわるチームということがわかります。

それに対してAXIZはとっても平均的ですね。しっかりミニオンを食べて、ゴールドを集めるレーナー達がみんなでダメージを出すという形ができています。

特にuinyan選手は使っているチャンピオン的にも、Paz選手よりもダメージの出せるチャンピオンをピックする傾向にあります。それを上手く活かしたいですね。

◆GOLD%(ゴールドシェア)

GOLD%からも、V3はJGとBOTから。AXIZはJGとSUPが黒子になり、レーナーに取らせているのがわかります。逆に言えば、AXIZはゴールドがなくても仕事をするJGとSUPがいるわけです。

もしAXIZに対してV3がスローテンポな試合を作られた場合、Bugi選手はしっかり仕事ができるのかが鍵になってくるでしょう。

各レーンのデータから見るV3 VS AXIZの試合予測

ここからはリーグ全体から見るデータで、各レーナーを比べていきます。TOP JG MID ADCは1番右のGD@15(15分段階の相手とのゴールド差)で並べていて、SUPだけはVSPM(1分辺りのヴィジョンスコア)で並べています。

◆TOP

Paz選手もuinyan選手もGD@15はマイナスとはいえ、そこには167ゴールドの差があります。また「GPM(分速獲得ゴールド)」もuinyan選手はEvi選手に次ぐ2位であるに対して、Paz選手は5位と15の差があります。

もし試合時間が30分になれば、450ゴールドの差が産まれるということです。なのでもしレートゲームになってしまえば、サイドのコントロールはAXIZが握ると言ってもいいでしょう。

一方、PAZ選手はキルやアシスト数が多く、集団戦によく参加するTOPレーナーともいえます。TOPが集団戦に参加する形を作ればV3。

しっかりサイドのコントロールを取って、ゆっくりとしたゲームができればAXIZがTOPレーンとして有利になるでしょう。

◆JG

なんだよこのGD@15。Bugi選手化け物かよ・・・ということでHoglet選手は決して悪くなく、むしろ3位といいスコアなのです。

ですがHoglet選手にほぼダブルスコア空つけているBlank選手よりも更に上のHoglet選手にトリプルスコアつけているのがBugi選手です。KDAもSteal選手と並ぶ4.5と首位。Hoglet選手も3.1で3位なのに・・・ヴィジョンスコアも実は僅差ですが、Bugi選手のほうがHoglet選手よりも高く、まさに化け物。

どの数値もHoglet選手悪くないだけに、Bugi選手のすごさが際立ちます。ていうかデッド数も2と1試合あたり1番少ないし、そのくせキル数は2.8で首位だしどうなってんだ!まじで!Hoglet選手もキル数2位なのですが・・・。

なのでHoglet選手は、ジャングラーとしてもBugi選手についていかないといけないですが、何とか耐えて「チーム力」でゲームをコントロールする必要がありそうです。

◆MID

今シーズン大躍進のGariaru選手。GD@15はAria選手とかいう化け物には大きく離されましたが、それでも3位に大きく話しての2位です。

チーム全体の15分までの弱さを考えれば、Gariaru選手がチームを支えているのは間違いありません。正直、かなり過小評価をされていた選手だったので、評価されてうれしいです(ハウチャレブログファンでしたからね!)。

さらに分速ゴールドであるGPMもAce選手と比べれば、TOPと同じく15離れているので30分で450ゴールド差がつく計算になります。

ソロレーンである2人がここまで差があると、1-3-1の形になったときに大きなサイドコントロールの差があると言っていいでしょう。

一方Ace選手は1試合当たりのアシスト数が1位であることや、デッド数が少ないことからもわかるように、ファイトに強いMIDレーナーです。TOPのPaz選手同様、とにかくファイトを起こしていくのがV3の狙いになりそうです。

◆ADC

GD@15はADC同士で523ゴールド差があります。この差はGPMでも変わらず、Archer選手は460ゴールド。一方Hide選手は、400と30分で1800ゴールドの差が産まれる計算になってしまいます。これは0.5コアくらいですから、集団戦で大きな差になるでしょう。

わかりやすく言えばサッシュが買っておつりがくるくらいですね。少し待てばストップウオッチも買えそうな差です。

「AVG DPM(分速ダメージ)」にもそれは顕著に出ていて、Archer選手が首位なのに対して、Hide選手は最下位になっています。

これはHide選手がどうこうというよりは「Archer選手を中心にファイトを起こすV3」に対して「ほとんどファイトを拒否するAXIZ」と言う風に、チームスタイルがそのままADCのスタッツに現れているのでしょう。

◆SUP

1度書いた通り、SUPはVSPMで並べ替えています。Archer選手とYutorimoyashi選手があるのは、断食セナがあるせいです。ややこしい。

さてこのスコア、非情にも新人SUPである昨年からのGrendel選手、Raina選手、そして今シーズンからのpooh選手の順に最下位になっています。結構、指標としてはいいのかなと思っています。

GD@15でもCorporal選手は最下位の-294ゴールド。一方Raina選手はー41ゴールド・・・。BOTレーンは、合計で776ゴールドが15分までについてしまう計算になりますね。

果たしてAXIZは、ドラゴンを管理できるでしょうか?

結論

序盤からファイトごり押しのV3に対して、ファイトを起こさずマップをコントロールして勝つAXIZと言うのが、よくわかったもえたと思います。

TOP MIDはAXIZ有利、JG BOTはV3有利。今のメタはドラゴンとADCが重要なので・・・「3-1でV3勝利!!!!」と言いたいところですが?

ここまでのAXIZの成長。そしてBOTレーン気合で耐えれるんじゃないか?Bugi選手をスカウティングするコーチ。そして何よりもAXIZには優秀な総監督がいます。なのでここは思い切って・・・
「3-2でAXIZの勝利!!!!!」とします。

最後に

データを振り返りながらのこの記事。正直書いてて楽しかったです。Bugi選手とArcher選手がどれほど化け物化もわかりましたし、僕が推してるuinyan選手とGariaru選手がやはりいい選手であることも、わかりましたしね。

RJとCGAの方も書いていきたいので、また会いましょう。プレイオフ楽しんでいきましょう!

この記事の著者

syouko

syouko

学生時代はスポーツでプロを目指し、その後スポーツのコーチへ。
CIV4マルチという闇のゲームを4年したあとLOLにハマり、アマチュアチームの代表兼コーチとして1年半運営。
LOLを競技として捉えている人達を応援しています。

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