- 2020-3-18
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プレイオフ対戦相手決まりましたね。V3がAXIZを指名したのは少し意外でしたが、指名したからには勝てないといけません。プレッシャーかかりますねV3。一方AXIZも正直RJとやりたかったはず・・・。
さて、そんな試合前の指名だけでも楽しいプレイオフ。パッチこそ変わるものの、今までのデータは無駄ではないはずです。今回はデータ好きの大事なお供。
game of legendsを使って、プレイオフのV3とAXIZの試合展開や、その勝者を予想していきたいと思います。
データで見るLOLの試合観戦の楽しさ
さて、勝敗予想にデータを使うのは色々な理由があります。まぁ「データを見ると楽しい」というのが1番なのかもしれませんが・・・。
◆主観が入らない
データには主観が入りません。例えば「Zerost最強!チームが負けた理由?味方が弱いからだよ!」みたいなことは、データにはないわけです。
◆意外な発見がある
今回の記事を書くに至って、結構自分のイメージしてたものと違うデータが沢山出てきました。データを見れば、画面には映らない選手のいいところが沢山見えてきます。
チームスタッツを比べてみた
◆BAN
まずは1番左上の「MOST BANNED BY AXIZ」と「MOST BANNED BY V3 ESPORTS」、それと「MOST BANNED AGAINST AXIZ」「MOST BANNED AGAINST V3 ESPORTS」を見比べていきましょう。
面白いのは「ルブラン」「モルデカイザー」「シンドラ」をV3がBANするのに対して、AXIZはBANされています。
一方AXIZは「アカリ」をBANしていますが、V3はされています。あとは「エリス」がお互い各チームからBANされていますよね。
なのでV3は「ルブラン」「モルデカイザー」「シンドラ」をBANする確率が高く、AXIZは「アカリ」をしっかりBANしていくと思います。そして「エリス」の取り合いになるでしょう。
◆試合時間
V3
34分34秒
AXIZ
36分9秒
平均試合時間は、こうなっています。V3の方が1分半近く早いんですね。「試合を早く畳んでスマートに勝ちたいV3」「何とか粘りたいAXIZ」という形になりそうです。
◆ゴールドやタワー
次は画像中央左の「ECONOMY」をご覧ください。このデータからわかることは「V3は序盤にかなり強い」ということです。
面白いのがこれだけ各チームに差をつけているのにもかかわらず「CS Differential at 15 min(15分段階でのCS)」が-15.8です。1CS20ゴールドだとしても、316ゴールド損していることになります。
なのにも拘わらず「Gold Differential at 15 min(15分段階でのゴールド差)」が+401であることから、その差である717ゴールドをキルで稼いでいる計算になります。V3のアグレッシブさがうかがえるデータですね。
一方AXIZは15分段階では、序盤の4連敗などもありましたがそれを差し引いても、かなりつらいスタッツになっています。序盤のV3をどれだけ耐えれるかがAXIZの課題になります。
◆キルデスやダメージ
画像中央右の「AGGRESSION」をご覧ください。ここでわかるのは「V3はAXIZよりもとんでもなくファイトをしている」ということです。
先ほどのデータからもV3はAXIZよりも1分半試合時間が短いにもかかわらず「Damage Per Minute(1分あたりのチームでのダメージ量)」も「Kills Per Game(1試合当たりのキル数)」もAXIZよりも多いのです。
この2つは2回しか負けていないDFMとほぼ同じ数値なので、その凄さがわかると思います。
一方AXIZは順位的には下であるCGAに、この2つのデータで負けてしまっています。つまりAXIZは、キルやファイト以外のマクロ面で試合を有利に運ぶチームなのです。
◆オブジェクト
画像左下の「OBJECTIVES」をご覧ください。このデータになると、一気にAXIZの強みが現れます。
流石に勝利数が多いV3の方が「Nashors / game(1試合のバロン獲得数)」は多いですが、他のドラゴンやヘラルドの獲得数ではV3を上回っています。
正直AXIZの15分までの弱さを考えれば、このスタッツは異常です。一方V3はこれほど15分まで強いのに、パッとしません。
「キルで動かしたいV3」と「キルをできるだけ起こさせず、オブジェクトを取るマクロで勝負したいAXIZ」の戦いになるということですね。
◆視界
画像右下の「VISION」をご覧ください。AXIZは良くワードを置くチームですね。プレイヤーみんなが「チームで勝つ」と言うところを意識できています。
「Wards Per Minute(1分辺りのワードを置く数」4.1と「Vision Wards Per Minute(コントロールワードを1分辺りに置く数)」1.7はどちらも全チーム中1位です。
この「視界をしっかり取る」というチームでの意思統一が、後半の巻き返しが起こった理由かもしれませんね。
選手データから見るV3 & AXIZのチームスタイル
◆KP%(キル関与率)
V3は、満遍なくキル関与が起きています。少し面白いのがADCのArcher選手のKPが高いことですね。
普通ADCがソロキルすることもありませんし、1人静かにファームすることが多いADCは、キル関与率が1番になることはまずありません。
SUPのRaina選手が、2番目にキル関与率が高いこともあり「BOTレーンの2vs2で勝つチーム」ということがわかります。
多分Raina選手とArcher選手のKPの違いは、集団戦時のアシストの入り方ですかね?
一方AXIZはuinayn選手がとても低く・・・おそらくサイドのコントロール。いわゆる有名なところの「雑用」をしている選手と言えますね。いや雑用って言いますけど、すごく大事なことですからね!
そしてその分他の4人、特にHoglet選手のKPがとんでもないことになっています。uinyan選手がサイドを、そしてHoglet選手がゲームをコントロールチームと言えますね。
◆DMG%(ダメージシェア)
Archer選手の34.7%ってなんだよこれ・・・化け物かよ・・・これ新人なんだぞ?というわけでArcher選手のダメージがすごすぎて、Paz選手とAce選手の%が下がっています。
ただBugi選手の17.6%もおかしいだろ。普通これだけADCがダメージ出してたらもっと下がるんだよ!
ということでV3は、Archer選手を中心にどんどんレーンからダメージを出し、Bugi選手がレーニングフェイズ暴れまわるチームということがわかります。
それに対してAXIZはとっても平均的ですね。しっかりミニオンを食べて、ゴールドを集めるレーナー達がみんなでダメージを出すという形ができています。
特にuinyan選手は使っているチャンピオン的にも、Paz選手よりもダメージの出せるチャンピオンをピックする傾向にあります。それを上手く活かしたいですね。
◆GOLD%(ゴールドシェア)
GOLD%からも、V3はJGとBOTから。AXIZはJGとSUPが黒子になり、レーナーに取らせているのがわかります。逆に言えば、AXIZはゴールドがなくても仕事をするJGとSUPがいるわけです。
もしAXIZに対してV3がスローテンポな試合を作られた場合、Bugi選手はしっかり仕事ができるのかが鍵になってくるでしょう。
各レーンのデータから見るV3 VS AXIZの試合予測
ここからはリーグ全体から見るデータで、各レーナーを比べていきます。TOP JG MID ADCは1番右のGD@15(15分段階の相手とのゴールド差)で並べていて、SUPだけはVSPM(1分辺りのヴィジョンスコア)で並べています。
◆TOP
Paz選手もuinyan選手もGD@15はマイナスとはいえ、そこには167ゴールドの差があります。また「GPM(分速獲得ゴールド)」もuinyan選手はEvi選手に次ぐ2位であるに対して、Paz選手は5位と15の差があります。
もし試合時間が30分になれば、450ゴールドの差が産まれるということです。なのでもしレートゲームになってしまえば、サイドのコントロールはAXIZが握ると言ってもいいでしょう。
一方、PAZ選手はキルやアシスト数が多く、集団戦によく参加するTOPレーナーともいえます。TOPが集団戦に参加する形を作ればV3。
しっかりサイドのコントロールを取って、ゆっくりとしたゲームができればAXIZがTOPレーンとして有利になるでしょう。
◆JG
なんだよこのGD@15。Bugi選手化け物かよ・・・ということでHoglet選手は決して悪くなく、むしろ3位といいスコアなのです。
ですがHoglet選手にほぼダブルスコア空つけているBlank選手よりも更に上のHoglet選手にトリプルスコアつけているのがBugi選手です。KDAもSteal選手と並ぶ4.5と首位。Hoglet選手も3.1で3位なのに・・・ヴィジョンスコアも実は僅差ですが、Bugi選手のほうがHoglet選手よりも高く、まさに化け物。
どの数値もHoglet選手悪くないだけに、Bugi選手のすごさが際立ちます。ていうかデッド数も2と1試合あたり1番少ないし、そのくせキル数は2.8で首位だしどうなってんだ!まじで!Hoglet選手もキル数2位なのですが・・・。
なのでHoglet選手は、ジャングラーとしてもBugi選手についていかないといけないですが、何とか耐えて「チーム力」でゲームをコントロールする必要がありそうです。
◆MID
今シーズン大躍進のGariaru選手。GD@15はAria選手とかいう化け物には大きく離されましたが、それでも3位に大きく話しての2位です。
チーム全体の15分までの弱さを考えれば、Gariaru選手がチームを支えているのは間違いありません。正直、かなり過小評価をされていた選手だったので、評価されてうれしいです(ハウチャレブログファンでしたからね!)。
さらに分速ゴールドであるGPMもAce選手と比べれば、TOPと同じく15離れているので30分で450ゴールド差がつく計算になります。
ソロレーンである2人がここまで差があると、1-3-1の形になったときに大きなサイドコントロールの差があると言っていいでしょう。
一方Ace選手は1試合当たりのアシスト数が1位であることや、デッド数が少ないことからもわかるように、ファイトに強いMIDレーナーです。TOPのPaz選手同様、とにかくファイトを起こしていくのがV3の狙いになりそうです。
◆ADC
GD@15はADC同士で523ゴールド差があります。この差はGPMでも変わらず、Archer選手は460ゴールド。一方Hide選手は、400と30分で1800ゴールドの差が産まれる計算になってしまいます。これは0.5コアくらいですから、集団戦で大きな差になるでしょう。
わかりやすく言えばサッシュが買っておつりがくるくらいですね。少し待てばストップウオッチも買えそうな差です。
「AVG DPM(分速ダメージ)」にもそれは顕著に出ていて、Archer選手が首位なのに対して、Hide選手は最下位になっています。
これはHide選手がどうこうというよりは「Archer選手を中心にファイトを起こすV3」に対して「ほとんどファイトを拒否するAXIZ」と言う風に、チームスタイルがそのままADCのスタッツに現れているのでしょう。
◆SUP
1度書いた通り、SUPはVSPMで並べ替えています。Archer選手とYutorimoyashi選手があるのは、断食セナがあるせいです。ややこしい。
さてこのスコア、非情にも新人SUPである昨年からのGrendel選手、Raina選手、そして今シーズンからのpooh選手の順に最下位になっています。結構、指標としてはいいのかなと思っています。
GD@15でもCorporal選手は最下位の-294ゴールド。一方Raina選手はー41ゴールド・・・。BOTレーンは、合計で776ゴールドが15分までについてしまう計算になりますね。
果たしてAXIZは、ドラゴンを管理できるでしょうか?
結論
序盤からファイトごり押しのV3に対して、ファイトを起こさずマップをコントロールして勝つAXIZと言うのが、よくわかったもえたと思います。
TOP MIDはAXIZ有利、JG BOTはV3有利。今のメタはドラゴンとADCが重要なので・・・「3-1でV3勝利!!!!」と言いたいところですが?
ここまでのAXIZの成長。そしてBOTレーン気合で耐えれるんじゃないか?Bugi選手をスカウティングするコーチ。そして何よりもAXIZには優秀な総監督がいます。なのでここは思い切って・・・
「3-2でAXIZの勝利!!!!!」とします。
最後に
データを振り返りながらのこの記事。正直書いてて楽しかったです。Bugi選手とArcher選手がどれほど化け物化もわかりましたし、僕が推してるuinyan選手とGariaru選手がやはりいい選手であることも、わかりましたしね。
RJとCGAの方も書いていきたいので、また会いましょう。プレイオフ楽しんでいきましょう!