【Zerost氏インタビュー】第一線で活躍し引退後に何を感じるのか

2019年12月14日LJLファンにとっては、衝撃的なニュースが飛び込んできた。

LJL開幕当時から様々なチームを渡り歩きチームを支えてきた、ADCプレイヤーのZerost氏が選手を引退してストリーマー活動を開始するというツイートが、自身のtwitterアカウントで発表されたのだ。

筆者は「もやしとしゃるるのEスポーツ会議室」というラジオ番組で作家をさせてもらっているのだが、その年末スペシャルでゲスト出演してもらったZerost氏に、色々とお話を伺ってみたので今回対談形式のインタビュー記事にしてみようと思う。

Zerostさん、快く引き受けていただきありがとうございました。

Zerost氏プロフィール紹介

まずは、筆者とZerost氏の簡単なプロフィールを紹介する。
Zerost…2013年からLOLのプロプレイヤーとして活動、DetonatioN FMやRascal JesterのADCとして活躍したが2019年の夏シーズンをもって引退し、ストリーマーとして活動することが発表された。

筆者…吉田ヒデカズ(以降、吉田) 企画・構成、台本作家、ライター。担当番組「もやしとしゃるるのEスポーツ会議室」など

Zerost氏の選手時代について

吉田:まずは選手生活お疲れ様でした。

Zerost氏: ありがとうございます!

吉田:今日は、選手時代のお話やこれからのことについて色々とお話を聞かせてもらいたいと思います。よろしくお願いします!

Zerost氏:よろしくお願いします!

吉田:まずは選手時代のお話を聞かせてください。月並ですが、選手をやっていて一番嬉しかったこと、辛かったことを教えてください。

Zerost氏:そうですね。LJLの開幕戦や、ファイナルのオープニングセレモニーの演出って、すごく派手じゃないですか?

吉田:確かに、選手入場とかかっこいいですよね。

Zetost氏:そうなんですよ。そういう場に選手として立ち会えたことが凄く嬉しかったですね。あとはなんといっても優勝した瞬間は、素直に嬉しかったです。

逆に辛かったことは、やっぱり結果が出なかった時ですね。僕の場合は、優勝した後に結果が出なかったことが多かったので、その落差にやられちゃうことが多かったですね。

吉田:そういう時はどうやって切り替えていたんですか?

Zerost氏:これも経験のひとつだなって、上手いこと自分を納得させながらやっていましたね(笑)

吉田:そんな選手生活の中で1番印象に残っている試合ってありますか?

Zerost氏:うーん、2017年の春シーズンのDFMに戻ってきたときの開幕戦ですかね。ジンとアッシュを使ったんですけど、その時にMVPをもらって「俺、イケるやん?」って思いましたね(笑)

吉田:なるほど(笑)やっぱり印象に残る試合は勝った試合が多いですか?

Zerost氏:もちろんそうですよ!

吉田:数々のチームを渡り歩いてきたということは、ADCというポジション上、色々なサポートの選手とコンビを組んできたと思いますが、1番やりやすかったサポートは誰ですか?

Zerost氏:Thinton(ZerostとはSID時代にチームメイト)とYoshiaki(ZerostとはBE時代にチームメイト)ですねー。

すごく対等な立場でやれたし、僕主導でやれたのも大きかったですね。やりやすいっていうよりもコンビが組めてよかったなって思ったのは、vivid(ZerostとはDFM時代にチームメイト、韓国人プレイヤー)ですね。

吉田:なるほど

Zerost氏:vividとは3シーズンの間コンビを組んでたわけですけど、初めてvividのプレイを見た時はこんなに上手い人がいるんだって衝撃をうけましたね。

あとはなんだかんだ言って、凄く面倒見が良かったんですよ。正直言って、僕がここまで長いことプロキャリアを続けてこられたのは、うーん、本人には直接言ったことはないですけど、vividが色々教えてくれたおかげかなーと思っていますし、凄く感謝しています。

現在のストリーマー活動について

吉田:選手時代のお話を聞きだすと長くなってしまいそうなのでこの辺にして、今ファンが1番気になっているであろう「これから」のことについてお伺いします。

Zerost氏:はい。

吉田:やはりストリーマーとして活動していく中で、メインのコンテンツとして配信していくのはLOLになるのでしょうか?

Zerost氏:そうですね、やっぱりLOLメインです。ランクを回したり、LJLのミラー配信とかカスタムゲームなんかもしていきたいなって思っていますね。

吉田:意識しているストリーマーさんだったり、気になっているストリーマーさんとかはいますか?

Zerost氏:うーん、気になっているっていうのとは少し違うんですけど、やっぱり「ゲマゲマ」の人気には驚かされますね(笑)

吉田:確かに凄い人気ですもんね!

※ゲマゲマ…「スタンミ」「しゃるる」「らいじん」「ジャスパー」「たぬき忍者」ら人気ストリーマーで構成されたチーム。youtubeへの動画投稿やファンイベントなどを中心に活動している。

Zerost氏:マインクラフトの動画とか面白いですもんね、実は全部見てます(笑)

吉田:自分もです(笑)

吉田:配信以外にもやっていきたい活動とかはありますか?

Zerost氏:youtubeに、初心者から中級者向けのADC解説動画を投稿していこうと思っています。あとはイベントなんかにも参加してみたいなーと思ってますね!

Zerost氏が語る日本のEスポーツの未来について

吉田:元プロ選手として第一線で活躍されてきたZerost選手にズバリ伺いたいのですが、今後、日本のEスポーツはどうなっていくと思いますか?

Zerost氏:間違いなく発展していくと思います。現実的な話として、大きな企業さんや世間の人が誰でも知っているような企業が参入してきてくれたおかげで、お金の流れが活発になってきていますし、リアルスポーツと同じように配信や会場での独特の楽しさがあって、ファンやコミュニティで盛り上っているのを見ると、絶対発展していくと思います!

吉田:逆に課題はどこにあると思いますか?

Zerost氏:やっぱりプレイ人口かなーと思います。人口が増えればプロ選手の強さも変わるだろうし、プレイ人口は正義だと思いますね。

吉田:プレイ人口が増えればコミュニティも大きくなるし、コミュニティが大きくなれば盛り上がりも大きくなりますもんね。

Zerost氏:そうですね。やっぱり僕自身が選手としてEスポーツの楽しさや盛り上がりを間近で体験してきたし、今度は、ストリーマーとしてそういったものを広げていくことで、プレイ人口の増加に貢献していけたらいいなーって思います!

吉田:そういった盛り上がりの中でプロ選手やストリーマー、Eスポーツ関係のお仕事を、していきたいと考えている若い人たちは多いと思うんですけど、何かアドバイスはありますか?

Zerost氏:うーん、たぶんみんなが100億回くらい言われてると思うんですけど(笑)

吉田:ほうほう(笑)

Zerost氏:学校はちゃんと行って、勉強もしっかりするってことですかね(笑)

吉田:なるほど(笑)

Zerost氏:僕は出来なかったんですけど(笑)

吉田:そうなんですか!?(笑)

Zerost氏:家族を味方につけるって意味でも、それはしっかりやったほうがいいと思います。やっぱり僕自身プロになるときは親に反対されたし、応援してもらえませんでした。

けど、プロとしてのキャリアを積んでいくなかで結果を残したり、スポンサーさんから支給されたものを親に送ると次第に認めてくれるようになって、1番のファンになってくれました。

やっぱりそういう存在は、1番の活力になりましたね。やることやって親に認めてもらいましょうって話ですね(笑)

吉田:最後に、読者の方に伝えたいことや今後の目標などありましたら、お願いします。

Zerost氏:そうですね、これからも高頻度で配信をしていこうと思っています。目標としては、常時4桁の視聴者数を目指して頑張っていこうと思っているので、是非遊びに来てください!

吉田:本日はありがとうございました!

Zerost氏:ありがとうございました!

インタビューの感想

※吉田、個人の感想です。

プロ選手としてLJLの第一線を戦ってきたZerost氏の引退は、僕を含むLJLファンにとっては寂しいものでした。

Zerost氏の言葉の端々には、選手時代に関わったチームメイトやスタッフ、ファンへの感謝の気持ちが感じられ、ストリーマーとしての活動は、きっとそんな人たちへの恩返しの意味も込められているのではないでしょうか?

そんなZerost氏の今後の活躍に期待しながら、実は壮大な引退詐欺だったりしないかなーと僅かな希望を抱いてみたりもしています。

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この記事の著者

吉田ヒデカズ

吉田ヒデカズ

構成作家やライターとして活動している吉田ヒデカズです。
LOLはシーズン3からプレイしているものの、ランク恐怖症のノーマル専。
「プレイしなくて楽しめるEスポーツ」をテーマに様々な視点から記事を作成しています。

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