- 2019-3-23
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2019年3月21日におこなわれたLoLのプロリーグ「LJL 2019 Spring Split Week10」の模様をお届けします。今シーズンから新規参入したSGが2連勝で順位を急激に上げるも届かず、最終週を前にしてプレーオフ進出3チームが決定した週となりました。
1位通過が決定しているDFMに挑むのは、セミファイナルに出場を決めたCGAかUSGか。また、最終週で決まるレギュラーシーズンの順位はどうなるのか。プレーオフ進出チームが決まって尚も盛り上がりを見せたWeek10のレポートです!
WEEK9 MVP
まずは先週のMVPプレイヤーの発表からです。オラフを使って相手のキャリーラインをぶっ壊すプレイで総合MVPに選出されました。また、DFMからは2名が選出されるなど、後半になってもなお勢いは衰えていません。
各レーン
トップ:DFM Evi
ジャングル:RJ Wyvern
ミッド:DFM Ramune
ADC:CGA Art
サポート:V3 viviD
No.1 MVP
RJ Wyvern選手
これまでの順位
Week10開始前の順位はこの通りです。
1位:(16-1)DetonatioN FocusMe
2位:(12-6)Crest Gaming Act
3位:(10-7)Unsold Stuff Gaming
4位:(9-8)Burning Core
5位:(7-10)Sengoku Gaming
6位:(6-11)V3 Esports
7位:(6-11)Rascal Jester
8位:(3-15)AXIZ
AXZ vs USG
ピック/バン
AXIZ(ブルー)
バン
ライズ、スレッシュ、サイラス、ソラカ、ザック
ピック
トップ:uinyan/イレリア
ジャングル:iSeNN/エリス
ミッド:Gariaru/ガリオ
ADC:NoA/エズリアル
サポート:ThintoN/ブラウム
Unsold Stuff Gaming(レッド)★サイド選択
バン
ニーコ、レク=サイ、ジェイス、ルブラン、ゾーイ
ピック
トップ:apaMEN/フィオラ
ジャングル:Tussle/リー・シン
ミッド:Dasher/アジール
ADC:Keymaker/ルシアン
サポート:Enty/マルザハール
チームストーリー
AXZは既にプレーオフの可能性はありませんがUSGは絶賛プレーオフ進出争い中。USGは今日の試合2連勝でプレーオフ進出が決定するのでいつもよりも気合が入っていることでしょう。
試合の流れ
ファーストブラッドはUSGでした。ドラゴンピットに入ったiSeNN選手ですが、Dasher選手がうまく体を隠していたことに気づかず仕掛けられキルされてしまい、USGがインファーナルドレイクを獲得します。
バロン戦ではapaMEN選手が1人でAXZを釣る動きをしつつUSGが先にアプローチし、相手の動きに合わせてバロンを辞めてゆさぶりをかけ、立ち位置が前に来すぎたiSeNN選手をキャッチしてキル。そのままバロンに繋げます。
そしてAXZ側のジャングル内にてTussle選手をキャッチしようとしたAXZに対し、素早い寄りを見せたUSGが集団戦を制し勝利しました。uinyan選手をしっかりと止めたEnty選手のマルザハールが光る集団戦でゲームを決めました。
BC vs USG
ピック/バン
Burning Core(ブルー)
バン
ハイマーディンガー、ゾーイ、サイラス、サイオン、ヨリック
ピック
トップ:Cogcog/ライズ
ジャングル:Once/リー・シン
ミッド:Roki/リサンドラ
ADC:Yutorimoyashi/シヴィア
サポート:Mocha/ラカン
Unsold Stuff Gaming(レッド)★サイド選択
バン
スレッシュ、ルシアン、ジェイス、ヴェイン、カリスタ
ピック
トップ:apaMEN/ナー
ジャングル:Tussle/エイトロックス
ミッド:Dasher/コーキ
ADC:Keymaker/エズリアル
サポート:Enty/ブラウム
チームストーリー
先程のAXZ戦で勝利したことによりこの試合に勝てばプレーオフ出場が決定するUSGと、プレーオフ争いに食い込んでいるBCの対戦。
BCはこの試合に負けてしまうとプレーオフ進出の可能性が潰えてしまうため、気を抜けない戦いが続きます。
試合の流れ
レベル1でOnce選手のジャングルにインベイドを仕掛けジャングルで大きな有利を作ったUSGは、その後もチーム全体でOnce選手に対してプレッシャーをかけ続け、レベル6まで何もさせないことに成功します。
USGは序盤から積極的にローテーションをおこないBCを翻弄していたなかで、BCはバロン前の集団戦で勝ちバロンに行くものの、狩っている最中にUSGは仕掛け2キルを獲得、さらにはEnty選手がバロンスティールに成功し一歩も譲らない戦いに。
その後のドラゴン戦ではRoki選手が完璧にKeymaker選手をゾーンアウトし、Once選手がスティールに成功させるなどシーソーゲームが続きます。
2回目のバロンは集団戦2-2交換だったものの、体力に有利をとったBCがジャングル不在のなか獲得。しかしUSGもその後浮いたCogcog選手を倒し、バロンバフを有効に使わせない動きを披露します。
迎えた3回目のバロン戦はUSGが先にタッチ。そのままBCを寄せ付けずに獲得し5名ともバフを持ち帰ることに成功します。その後すぐのエルダードラゴンファイトでは、集団戦で体力有利をつけられたUSGが下がり、BCが獲得するかと思いましたがDasher選手とTussle選手が粘り、Dasher選手がドラゴンをスティールすることに成功。ここで大きく有利を作ります。
そのまま試合が終わるかと思われましたが、そこはBCも必死に粘りネクサスは守ります。USGは2度目のアプローチを試みるもBCは圧倒的ダメージで追い返し追撃します。その追撃に対し、Keymaker選手がバーストダメージを出し切りキルを返し、次のチームファイト中に強引にネクサスを破壊。プレーオフ進出を決めました!
DFM vs BC
ピック/バン
DetonatioN FocusMe(ブルー)★サイド選択
バン
ヤスオ、アリスタ、ルシアン、ジャーヴァンⅣ、ゾーイ
ピック
トップ:Evi/サイラス
ジャングル:Steal/レク=サイ
ミッド:Ceros/リサンドラ
ADC:Yutapon/ドレイブン
サポート:Gaeng/スレッシュ
Burning Core(レッド)
バン
ハイマーディンガー、ジェイス、ヨリック、ヴェイン、カミール
ピック
トップ:Cogcog/ライズ
ジャングル:Once/ヴァイ
ミッド:Roki/アジール
ADC:Yutorimoyashi/シヴィア
サポート:Mocha/ガリオ
チームストーリー
ここまでまだ1敗のDFMと、先程の試合で惜しくも破れてしまいプレーオフ進出を逃したBCの対戦。
既にプレーオフ争いは終了しており、後はランキングに関わる試合となりますが、来シーズンに向けて各チームそれぞれの思惑が出てくるフェーズとなります。
試合の流れ
Evi選手がレーンでの有利を活かし、ジャングルを回っていたOnce選手をキャッチしファーストブラッドを獲得します。このプレイにより、Steal選手はドラゴンをフリーで獲得することに成功し、DFMが序盤の有利を広げます。
ボットでは早い段階でDFMがタワーを破壊。Yutapon選手も15分頃で賞金がマックスまで上昇しコアアイテムも2つ積めるなど、圧倒的な力を見せるけるのはDFM。レベル差と装備差をどんどん差を広げていきます。
Steal選手がBaronに倒されてしまうなどのアクシデントがあったものの、蓋を開けてみれば18キル1デスという圧倒的なスコアで勝利したのはDFMとなりました。プレーオフ進出チームへのプレッシャーはとんでもないものになったでしょう。
DFM vs V3
ピック/バン
DetonatioN FocusMe(ブルー)★サイド選択
バン
ヤスオ、レク=サイ、ジェイス、オラフ、エリス
ピック
トップ:Evi/ブラッドミア
ジャングル:Steal/リー・シン
ミッド:Ceros/リサンドラ
ADC:Yutapon/ヴェイン
サポート:Gaeng/ブラウム
V3 Esports(レッド)
バン
ハイマーディンガー、ルシアン、サイラス、カイ=サ、エズリアル
ピック
トップ:Paz/ライズ
ジャングル:Savage/イヴリン
ミッド:Ace/イレリア
ADC:Zerost/アッシュ
サポート:viviD/ラカン
チームストーリー
先程の試合では圧倒的差をつけて勝利したDFMに対し、元DFMのプレイヤーが多くいるV3の対戦です。
元々いたチームということもあり、V3がどこまでDFM対策できるかが勝利の鍵となりそうです。
試合の流れ
Steal選手は序盤のチャンピオンパワーの差を活かしSavage選手のジャングルへプレッシャーをかけ、ミッドのCeros選手と一緒にトップサイドで警戒に来たPaz選手を倒しファーストブラッドを獲得。さすがのチーム力です。
ミッドのファーストタワーを狙うDFMとそれを守るV3でしたが、Evi選手のタワーダイブの判断が早すぎてV3は対応が遅れ、DFMが2キルとタワーを獲得します。
試合を決めた集団戦はCeros選手の仕掛けからでした。Ceros選手がV3の4人に対して1人で仕掛けてほとんどのスキルを使わせ、リサンドラの生存力を遺憾なく発揮し生き残ります。それを見たYutapon選手は前に前にと自分から仕掛けていき、そこにフォーカスが集まると今度はEvi選手が対応。集団戦の強さを見せつけて勝利しました。
CGA vs RJ
ピック/バン
Crest Gaming Act(ブルー)★サイド選択
バン
オラフ、ルブラン、ジェイス、ヤスオ、アジール
ピック
トップ:Nap/エイトロックス
ジャングル:hachamecha/スカーナー
ミッド:Luna/サイラス
ADC:Art/ルシアン
サポート:Grendel/スレッシュ
Rascal Jester(レッド)
バン
ブラッドミア、カリスタ、ヴェイン、タロン、ゾーイ
ピック
トップ:Alleycat/サイオン
ジャングル:Wyvern/セジュアニ
ミッド:Hollis/コーキ
ADC:Scottlyk/トリスターナ
サポート:Yuki/ブラウム
チームストーリー
現在2位争いをしているUSGが2連勝の本日、CGAとしてはプレーオフのサイド選択権を得るために勝ち星が必要になりました。
試合数には余裕がありますが、もちろん負けなしで進めていきたいだけに本気で勝ちにいくでしょう。対するRJもLJLの先輩チームとして意地を見せたい対戦です。
試合の流れ
RJのボットガンクから始まった集団戦、先にキルをを取ったのはRJでしたがGrendel選手がうまく時間を稼ぎ、テレポートで登場したNap選手が大暴れ、最終的にクアドラキルを達成したLuna選手。CGAがエースを獲得し大きな有利を獲得しました。
RJはWyvern選手からArt選手に対してエンゲージしますが、これも倒し切ることが出来ずカウンターで3キル返したのはCGA。RJはもうひと押しが足りない場面が続きます。
バロンを触ったCGAに対しRJがアプローチをかけた場面、hachamecha選手のアルティメットから反転しようとしますがYuki選手はサッシュですぐさま対応。CGAが不利な当たり方にも思いましたが、ここまでの装備差で押し切ったCGAが5-0エースを獲得し、そのまま試合を締めました。
SG vs RJ
ピック/バン
Sengoku Gaming(ブルー)★サイド選択
バン
ルブラン、オラフ、ジェイス、アジール、ヤスオ
ピック
トップ:Reiya/ブラッドミア
ジャングル:Smile/グラガス
ミッド:Taka/ゾーイ
ADC:OdduGi/エズリアル
サポート:Raina/ブラウム
Rascal Jester(レッド)
バン
カリスタ、ヴェイン、ルシアン、シヴィア、ヨリック
ピック
トップ:Alleycat/サイラス
ジャングル:Wyvern/セジュアニ
ミッド:Hollis/ビクター
ADC:Scottlyk/トリスターナ
サポート:Yuki/ラカン
チームストーリー
ここまでSGとRJの直接対決はSGが2連勝しています。RJはLJLに再出場したのは今季からであるものの、以前からLJLには出場していた先輩チームということもあり、一矢報いたい対戦となります。
SGは現在5位ですがプレーオフ直下の4位はまだまだ狙える範囲で、LJL初出場チームとしての好順位を狙っていきたいでしょう。
試合の流れ
相手のレベル1の研究をし尽くした印象を受けるSGはSmile選手のブリンクスキルを活かし相手のジャングルへバレずに入り込み、入り口を見ていたYuki選手をキル。ファーストブラッドはRaina選手に入ったものの、ボットレーンで有利を作ります。
RJのトップタワーダイブから始まった長い集団戦で先にキルを獲得したRJでしたが、後から合流したReiya選手によりRJの前線が崩壊。そのままバロン獲得に繋げます。
2度目のバロン戦ではRaina選手とReiya選手のゾーニングでRJは近づくことが出来ずフリーで獲得したRJ。さらにOddugi選手とTaka選手が追撃し有利を広げ、そのバロンバフを使ってオブジェクトを獲得していき勝利しました。
SG vs V3
ピック/バン
Sengoku Gaming(ブルー)
バン
サイラス、レク=サイ、ライズ、イヴリン、リー・シン
ピック
トップ:Reiya/サイオン
ジャングル:Smile/エリス
ミッド:Taka/コーキ
ADC:OdduGi/アッシュ
サポート:Raina/ブラウム
V3 Esports(レッド)★サイド選択
バン
ゾーイ、カリスタ、グラガス、ヨリック、レネクトン
ピック
トップ:Paz/ジェイス
ジャングル:Savage/ジャーヴァンⅣ
ミッド:Ace/アカリ
ADC:Zerost/ルシアン
サポート:viviD/ラカン
チームストーリー
先程の試合で綺麗なゲーム展開を披露したSGと、直近2連敗しているV3の対戦です。
直接対戦成績が1-1ということもあり、どちらが勝つのか読めない注目の試合です。
試合の流れ
事前にフラッシュを落としていたPaz選手に対してのSmile選手のガンク。相手の裏をついたガンクを見事に決めてSGがファーストブラットを獲得します。
SGが有利な状況からReiya選手のテレポートでのボットガンクをV3はしっかりとディスエンゲージ、ミッドの寄りからカウンターを決めてAce選手が2キル獲得。SGとの差を一気に詰めます。
中盤、Savage選手の強引なエンゲージ、さらにはviviD選手・Savage選手が3人に対し打ち上げを連続で当てるなど良い当たり方でしたが、SGも完璧に対応し0-5エースを獲得しそのままバロンを獲得します。Smile選手がZerost選手へスタンをしっかり決めたのが集団戦の勝因でした。
そして2回目のバロンも危なげなく獲得したSGは、そのまま本陣へなだれ込み、今までにつけた差を活かしてネクサスを破壊。LJL終盤で現在3連勝です。
現在の順位
かっこ内はWeek10開始前の順位です。
1位:(18-1)DetonatioN FocusMe(1位 -)
2位:(13-6)Crest Gaming Act(2位 -)
3位:(12-7)Unsold Stuff Gaming(3位 -)
4位:(9-10)Burning Core(5位 -)
5位:(9-10)Sengoku Gaming(4位 -)
6位:(6-13)V3 Esports(6位 -)
7位:(6-13)Rascal Jester(7位 -)
8位:(3-16)AXIZ(8位 -)
まとめ
この週において全てのプレーオフ進出3チーム(DFM、CGA、USG)が決定し、翌日の最終週を迎えます。最終週ではレギュラーシーズンの順位や、現在1-1のSGとDFMの直接対決3戦目、そしてプレーオフのサイド選択権争い中のUSG、CGAに注目が集まります。
佳境を迎え、それぞれのチームの成長が見て取れるLJLに、試合レベルの高さにも大きく期待しているファンも多いのではないでしょうか。
前週/Week9のLJL記事:【LJL2019レポート】悲願のWeek9 7連敗のRJがついに勝ち星を挙げDFMは1位通過確定!
次週/Week11のLJL記事:【LJL2019レポート】最終週Week11 最終試合はバロンスティールにペンタキルの50分ゲーム
参考リンク
LJL 2019 Spring Split Week 10 – Twitch